ケアネット、医師1,000人に“ヒヤリ・ハットとその報告”に対する意識を調査 3人に1人が月に一度以上経験、全て報告する医師はうち4割― 約半数が『レポート作成に手間がかかるため』 ―

@Press / 2013年2月5日 10時0分

経験頻度、勤務施設別報告の有無
医師・医療従事者向け情報サービスサイトを運営する株式会社ケアネット(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大野 元泰、証券コード:2150)は2013年1月17~18日、当社医師会員1,000人に対し、“ヒヤリ・ハット(※)とその報告”に対する意識調査を実施しました。日本医療機能評価機構が四半期で報告を受けた医療事故情報件数が記録を更新する等、“発生した事象を報告する文化”が醸成されつつあるともいわれています。本調査は、それを踏まえてヒヤリ・ハットの経験およびその報告実態について尋ねたものです。以下、詳細をご報告いたします。
※医療事故には至らなかったが、場合によっては事故につながったかもしれないエピソード


【結果概要】
◆3人に1人が月に一度以上ヒヤリ・ハットを経験、最も多いシーンは『薬剤の処方・投与』
日々の診療でのヒヤリ・ハットの経験頻度について尋ねたところ、『週に一度』(5.7%)『月に一度』(26.3%)を合わせ3人に1人が月に一度以上は何らかの形でヒヤリ・ハットに遭遇していると回答。一方『なし』とした医師は全体の14.4%。内容別では『薬剤の処方・投与』『治療・処置』『転倒・転落』と続くが、「報告は形式的で成果が上がっていない。誤薬と転倒のみが表立っていて、もっと問題視すべき事象は表に出ないまま」「報告数を増やすため些細なものも報告している」等の他、「“報告すること”が目的化してしまい、有効な対策の検討にはつながっていない」といった声も挙がった。


◆経験医師の約6割が『報告しないことがある』、最も多い理由は『レポート作成が手間』
そうしたケースに遭遇した場合の報告の有無について尋ねると、全体の41.1%が『全て報告する』と回答。その他の医師の“報告しない理由”として、『レポート作成に手間がかかるため』46.0%、次いで『院内に報告の仕組みがないため』『報告しても事故予防に役立たないと思うため』と続く。『責任追及される、評価・懲罰に関わるため』とした医師は全体の2.2%。しかしその内訳は勤務施設によって異なり、診療所・クリニックにおいては『報告の仕組みがない』が約6割に上った。


◆報告システムの電子化進むが、「かえって面倒」との声も
施設の報告体制・安全対策として、4割近い医師が『スタッフ用マニュアル』『定期会議での検討・分析』『研修・セミナー』があると回答。当事者を明らかにするか否かについては、『記名式』35.5%、『匿名式』17.2%であった。報告手段については『紙ベース』44.9%、『電子化された報告システム』32.3%となったが、電子化システムの導入について施設別に見ると、一般の病院では26.5%だったのに対し、参加登録申請医療機関では60.2%、報告義務医療機関では70.1%となった。しかし前述の“報告しない理由”で『レポート作成が手間』とした医師は、報告義務医療機関では66.3%に上り「紙ベースの時のほうが報告しやすかった」「面倒なシステムだと、文化以前の段階で敬遠されてしまう」といった声も見られた。

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