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日揮情報システム、経済産業省 実証事業の成果であるエネルギーマネジメントシステム「J+EMSherpa」を販売開始

@Press / 2013年2月28日 11時0分

日揮情報システム株式会社(本社:横浜市西区、代表取締役社長:中島 昭能、以下 J-SYS)は、ビルディング・エネルギー・マネジメントシステム(Building Energy Management System:以下 BEMS)の「J+EMSherpa」(ジェイプラスイーエムシェルパ)を2013年2月28日より販売開始いたします。

近年、持続可能な社会の構築を目指し再生可能エネルギーやスマートグリッドの導入による実証実験が世界各地で行われていますが、その一環として、J-SYSは日揮株式会社(本社:横浜市西区、代表取締役社長:川名 浩一、以下 JGC)と共に、経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証事業」を横浜市(横浜スマートシティプロジェクト、以下 YSCP)において取り組んでいます。
本実証事業では、横浜市郊外の地域の生活の核となる商用施設(イトーヨーカドー横浜別所店様)を舞台として、施設に設置した低炭素技術・製品を複合化させた実証設備(太陽光発電、蓄電池、燃料電池等のエネルギー供給設備、及び、照明、空調(店舗の一部も含む)、冷凍・冷蔵庫や電気自動車等の負荷設備)を有効活用してエネルギー効率を最大化する事を目的に、BEMSを開発・導入し、実証設備を稼働させております。また、YSCPにおけるBEMSを活用した業務・商業ビル部門での本格実証として、電力のピークカット量の最大化等を目的とし、統合BEMS(*1)を介した冬季のデマンドレスポンス(以下 DR、*2)実証も実施しました。
運用中の商用施設を対象とした蓄電複合システムによる本格的なエネルギー管理は実例が少なく、本実証事業により得ることができた貴重な知見を基に、この度、J-SYSは「J+EMSherpa」をBEMSとして製品化し販売開始しました。

また、J-SYSは、「J+EMSherpa」の販売開始に伴い、施設のエネルギー管理に関するコンサルティングサービスを合わせて提供します。具体的には、製品の導入前サービスとして、お客様からのヒアリング(施設のエネルギー機器構成情報等)やレンタル計測器を用いたエネルギー計測データ等を元にした簡易エネルギー診断を提供します。これにより、製品導入効果を事前にお客様にご理解頂くことができます。また、製品導入後サービスとして、お客様の節電やエネルギー効率化目標が継続的に達成できる運用を支援する為に、データ分析を実施します。

J-SYSではお客様のエネルギーマネジメントを、「省エネルギー(省き)」「創エネルギー(創りだし)」「蓄エネルギー(蓄え)」「活エネルギー(その活動を事業に活かす)」という総合的で積極的なテーマだと考えています。「J+EMSherpa」は山岳ガイドのように、すべての視点でお客様のエネルギー利用の高度化への道案内をするシステムとして利用できます。「省エネルギー」では、電気、ガス、水等のユーティリティデータを見える化することで、省エネ結果をリアルタイムに把握し目標管理を行うことが可能です。また、照明・空調等の負荷設備の稼働ON/OFFを、遠隔から手動、あるいは、タイムスケジュールにより自動制御することで、効率的で継続的な省エネルギー活動を行うことができます。また、「創エネルギー」「蓄エネルギー」を取り入れ、太陽光発電やコジェネレーション等需要家側の発電設備と商用電力の最適な組み合わせを計画し、ピークカットや非常時の対応等の支援が実現できます。さらに、「J+EMSherpa」がリアルタイムに収集するエネルギーデータを積極的にお客様のビジネスに「活エネルギー」することで、集客、CSR、地域へのアピールを行うといった、商用施設ならではの活用が可能です。さらに、商用施設のみならず、J-SYSの得意とする製造業施設(工場、事務所等)においても、設備の運転及び保全と組み合わせた総合的なエネルギーマネジメントを「J+EMSherpa」を通じて推進していきます。

J-SYSは、「J+EMSherpa」を社会インフラ事業の中核に据え、単独施設のみならず、DRをはじめとしたコミュニティレベルでの面的エネルギー利用を行うための仕組み作りを通じ、日揮グループの一員として低炭素社会に貢献していきます。

*1:大規模から中小規模まで多様な特性のビルを群管理し、節電量の最適配分やデマンド対応能力の最大化を行うBEMS
*2:電力需給の逼迫が予想される場合に、電力使用抑制の協力依頼を受けて需要家側で電力の需要を調整する仕組み


■J+EMSherpaについて
◇製品名
J+EMSherpa Ver.1.0(ジェイプラスイーエムシェルパ)

◇特長
<見える化>
計測したエネルギー需給データを機器・場所・時間帯別にリアルタイムに表示します。計測データは集計値の内訳も細分化して表示できます。また、過去データとの比較もできます。さらに、計測データは外部出力できます。
<目標管理>
将来の需要(現在は過去の実績を元に)を予測し、エネルギーコスト試算機能によるシミュレーション結果を、見える化画面でエネルギー需給実績値と共に目標値として表示します。
<デマンド監視>
30分間の使用電力量(デマンド)を予測し、閾値超過前に警報メールを配信します。また、現在のデマンド推移と共に閾値までの到達予測を分かり易く表示します。
<レポート>
施設のエネルギー使用に関する日報・月報・年報をMicrosoft Excelにレポート出力します。計測データ以外にもシステムに手入力したデータを出力し一元管理することもできます。レポート様式はお客様自身が自由に作成できます。
<コスト試算>
エネルギー単価をベースに、供給元の変更、設備入れ替え、運用方法の変更等によるコスト削減効果を試算できます。時間帯別やエネルギー別といった複数の切り口でのコスト試算ができます。
<設備制御>
遠隔からの手動制御やタイムスケジュールによる負荷設備のON/OFF制御ができます。また、設備毎のエネルギー需給量を時間毎に予測し、目的(例:エネルギーコスト最小)に応じた設備の運転計画を立案し、自動運転することもできます。
<人とエネルギーの調和>
施設が再生可能エネルギー機器や蓄電池を導入している場合、余剰電力等の電力事情を予測し、近隣の利用者に施設への来訪を促し、周辺地域全体でのエネルギーの効率利用に貢献するアルゴリズムを実証中です。
<その他の特長>
・最小限の計測ポイント
全ての箇所に計測機器を設置する通常のやり方ではシステムの導入コストは高くなります。システム導入前に、施設のエネルギー機器構成を把握することで、最小限での計測ポイントでの最大の効果を提案します。
・外部データとの比較
気象データ(外気温、降雨量等)や施設利用者数といった外部データも計測し、エネルギー需要との相関を見ることで、様々な計画に生かすことを提案します。
・複数ビルを遠隔から一元管理
仮想サーバーを利用することで、複数施設のエネルギー需給状況をインターネット経由で遠隔から一元管理することができます。

◇参考価格(工事費込)
計測点数50点の場合:500万円~

◇製品ホームページ
http://www.jsys.co.jp/solution/jp-emsherpa/


■製品リリース・スケジュール
2013年2月28日より出荷開始いたします。


■会社概要
・日揮情報システム株式会社
日揮情報システム株式会社は、1983年にエンジニアリング会社である日揮株式会社の情報システム部門が分離・独立し、設立されました。プロジェクトマネジメント技術をはじめアプリケーション開発等の技術的アドバンテージを、経営管理、生産・物流、販売、技術情報管理等の幅広い分野に適用し、主に建設業、エンジニアリング業、製造業に、最適で創造性あふれる情報環境を提供しています。

売上高 :65.4億円(2011年度実績)
従業員数:380名(2012年4月1日現在)

*本文中に記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。


@Pressリリース詳細ページ
提供元:@Press

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