世界初、ネットワーク仮想化対応の無線LANアクセスポイントを用いたスマートフォン向けデジタルサイネージ配信によるO2Oの実証実験を開始

@Press / 2013年5月2日 14時30分

実証実験概要
 国立大学法人 東京大学(以下:東大、総長: 濱田 純一)とNTTコミュニケーションズ株式会社(以下:NTT Com、代表取締役社長:有馬 彰)は、東大にて開発した、ネットワーク仮想化 *1 に対応した無線LANアクセスポイント(以下:アクセスポイント)を用いて、スマートフォンやタブレットPCに対して、通常の無線アクセスによるインターネット接続サービスを提供すると同時に、イベント情報などをリアルタイムで配信する実証実験を開始します。
 今回の実証実験は、三菱地所株式会社、株式会社東京国際フォーラムなどの企業の協力により、2013年5月3日~5日に東京国際フォーラムで開催される日本最大級の音楽祭イベント「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン *2」において実施するもので、本技術を活用したO2O(Online to Offline) *3 マーケティング戦略の有用性などを検証することを目的とします。


1.背景
 東大では、2012年9月から、文部科学省 大学発新産業創出拠点プロジェクト(START)の採択事業として、「アクセスポイントの仮想化による情報通信サービスの高度化」の研究を推進しています。本事業は、東京大学大学院情報学環 中尾研究室(中尾 彰宏 准教授)と株式会社東京大学エッジキャピタル(UTEC)が中心となり、株式会社東京大学TLOの協力を得て推進をしているプロジェクトです。
 本事業で研究開発した、世界初となるネットワーク仮想化に対応したアクセスポイントを用いて、通常の無線LANアクセスサービスを提供しつつ、同時に、同じアクセスポイントから様々な情報配信・情報収集の付加価値サービスを提供することが可能になりました。このアクセスポイント上に実現可能な情報配信サービスの具体例として、電波が混雑した状況においてもアクセスポイント上から近隣の不特定多数の利用者に認証なしで確実に同報を行う情報通信形態である、ビーコン信号を使った通信「BeaconCast *4」と呼ばれるプロトコルを、世界で初めて新規開発しました。更に、BeaconCastを用いて、デジタルサイネージを発信する利用者が、テキスト、画像などのコンテンツを簡単に作成し、配信できるシステムと、利用者がスマートフォンにてコンテンツを受信するアプリケーションを新規開発しました。アクセスポイント、コンテンツ作成配信システム、スマートフォンアプリケーションの全てを用いてデジタルサイネージ配信のO2Oの実証実験が可能となります。
 NTT Comは、東大で研究開発されたアクセスポイント仮想化技術に初期段階から着目し、2012年3月より東大と共同研究を推進してきました。情報伝送時に使用する電波の有効利用や、電波環境が劣化する環境においても高品質で確実な情報を伝達する手段の確立を目指して研究開発を進めています。今回の実証実験においては多種類のデジタルサイネージ配信情報を扱うことにより、情報の受け渡しの場所やタイミングなどの技術評価とともに、受け取った情報の有用性の評価を行い、今後の新たなサービス創出に結びつけていく予定です。

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