ギャルリさわらび、開廊10周年を記念し8月31日より、「櫻井陽司デッサン展」開催

@Press / 2013年8月21日 10時30分

「子供」
ギャルリさわらび(所在地:東京都中央区)は、開廊10周年を記念し、8月31日より10周年記念展「櫻井陽司デッサン展」を開催いたします。


名前も知らない画家の作品との出会い、その感動を機に、2003年8月、銀座一丁目にある戦前のビル(旧銀座アパートメント)に画廊をオープンいたしました。大震災の日の邂逅を経て、今年、ギャルリさわらびは、開廊から10年目を迎えます。10周年記念展として、ギャルリさわらびの原点である「櫻井陽司デッサン展」を開催いたします。現代という大きな時代の転換期を見据え、新たな一歩を踏み出します。


■感動、そして大震災での邂逅
一本の線の持っている力、生命、純んだかがやき、研ぎ澄まされた剣が一瞬にして敵を討つかのような緊張感、そして、あたたかさ。その画家の描いたデッサンは、理屈を超えて私の心に深い感動をもたらし、そのやまない感動が、10年前にギャルリさわらびを開廊する原動力となりました。
東日本大震災が起こった日、私は水戸在住でした。足の踏み場もなくなった家の中の壁に、かろうじて掛かっていた小さな蝋燭の油彩画に、はっとさせられました。知っているはずの絵が、全く別の絵に見えました。小さな蝋燭の炎は、煌々と燃え上がり、その時の尋常ではないかがやきに息をのみました。その光に比べ、目の前のことに対して為す術もない自分への腹立たしさ、無力感…。様々な感覚が一気に押し寄せ、からだが震えるのを感じました。藝術の役割というもの、自ら為すべきことを、この時、否応無く直感させられる思いでした。


■画家 櫻井陽司について
デッサンと油彩画を描いた画家の名は、櫻井陽司(さくらいようし1915-2000)。新潟県生まれ。13歳で上京。絵は独学。85歳で亡くなるまで、絵筆と共に在り続けた人。
「万巻の書を読」み、「目茶苦茶にまっしぐらに勉強」し、「もっともっと感動」する。「頭の中にコンパスや定規があるような用意された絵」ではなく、「対象にぶつかって飛び散った血液のような絵」。「どんなはげしい絵でも静けさがなければだめだ」。「九十以上生きて、線一本引いて死のう」。櫻井氏の言葉に、その作品、生き方が顕現しています。小手先でこしらえるのではなく、やむにやまれぬ「血」が、結果として生み出したのが櫻井藝術です。合理主義、理性主義的なものに価値を置きがちな現代にあって、忘れていた大切なもの、かけがえのないものを想起させ、或いは、線一本のための無私の精神といった、藝術の根源に触れるであろうものを深く考えさせるのです。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
@Press

トピックスRSS

ランキング