アスザック株式会社と長野県農業試験場が共同開発した「クロップナビ」がコムギ赤かび病の発生予察に貢献 ホームページにて詳細記事を公開
@Press / 2024年6月25日 9時30分
気象センサ等の開発・製造・販売を手掛けるアスザック株式会社P&D事業部(本社:長野県高山村、代表取締役社長:久保 正直)と長野県農業試験場が共同開発した「クロップナビ」が、長野県内のコムギ赤かび病の発生予察に貢献していることについての記事を2024年6月24日に当社ホームページで公開いたしました。
URL: https://asuzacgroup.jp/info/2024/06.shtml
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/399174/LL_img_399174_2.png
コムギ赤かび病
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/399174/LL_img_399174_3.jpg
コムギ赤かび病2
■コムギ赤かび病とは
赤かび病は糸状菌(かび)の一種に起因する麦類の重要病害で、主にコムギやオオムギ等の穂に感染します。本病は、麦の出穂期から開花最盛期(大麦は穂揃期)に雨が多く、気温が高く経過すると発生しやすくなります。長野県北信地域の一部の栽培圃場では、すでに初期病斑が確認されています。また、赤かび病菌はかび毒であるデオキシニバレノール(DON)を産生することから、適切な防除対策が必要です。デオキシニバレノール(DON)とは、人畜に対して有害な毒素を発生するかび毒で、摂取すると悪心、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、めまい及び発熱といった急性症状を引き起こすことがあります。
~背景~
令和5年12月に、岩手県産ナンブコムギから基準値を超える「かび毒」が検出されました。この小麦は県内外の給食やふるさと納税の返礼品にも使われており、因果関係は不明ですが、給食を食べた児童や生徒が体調不良を訴えて病院を受診するなど大きな問題になりました。その後、令和6年4月に滋賀県でも「麦類赤かび病多発のおそれ」として病害虫発生予察注意報が出され、長野県も令和6年6月3日に長野県農政部と長野県病害虫防除所から「病害虫発生予察注意報」が発令されています。
長野県農政部 : https://www.pref.nagano.lg.jp/nogi/happyou/240603press.html
長野県病害虫防除所: https://www.pref.nagano.lg.jp/bojo/documents/20240603tyuuihoukomugiakakabi.pdf
■クロップナビとは
アスザック株式会社と長野県農業試験場が2007年にイネの「いもち病」の発生予察として共同開発した機器です。測定したい農地に直接置いて、気温・降水量などの気象データや土壌成分値などの土壌データを収集し、作物の生育やいもち病などの予防に活用されています。また、通信機能をつけることで測定したデータをWEB上で確認出来るので、わざわざ現地に向かわなくても農地の管理が出来ます。
コムギ赤かび病の感染予測については、約9年前に長野県農業試験場で発生予測の理論式が考案され、そのプログラムがクロップナビに搭載されました。現在はコムギ赤かび病の発生予測のために県内5地点にクロップナビが設置されて観測をしています。今回の長野県農政部・病害虫防除所からの注意報も、クロップナビで観測したデータを基に発令されています。
また、クロップナビがコムギ赤かび病の発生しやすい好適条件日を観測しお知らせすることで、農家の皆さんは適正なタイミングで農薬散布し防除対策をとることができます。それにより農薬の使用量を減らし金銭的・体力的負担を減らすとともに、収穫量の確保にも貢献しています。今後もクロップナビを使い、農家の皆さんの栽培支援や安心安全な食生活を守ることに貢献していきます。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/399174/LL_img_399174_1.jpg
クロップナビ
【製品情報】
外形 :H250×W220×D100(設置台使用時 H950×W330×D380)
購入価格 :44万2,200円
レンタル料:月5,000円~
標準搭載 :雨量計、葉濡れセンサ、温度計、ミニ百葉箱、風力陽光センサ、
設置台、取付金具
オプション:水分土壌センサ、水見センサ、CO2センサ、湿度センサ 等
使用事例 :イネいもち病、りんご黒星病、ピーマン炭疽病、コムギ赤かび病、
スイカ炭疽病、白菜炭疽病
県内ワイナリーでの生育予測、コシヒカリ生育予測 等
■P&D事業部について
アスザック株式会社は4つの事業(ファンセラミックス/コンクリート/センサ/アルミ)を展開し、各分野の開発・製造・販売を手掛けています。P&D事業部はセンサ分野を担っており、事業部名のP&DはProgrammable & Development(プログラミングの開発とそれによる進化)という意味です。長年培ってきたセンサー技術、メカトロ技術を駆使し、研究機関と協力して得られた理論を組み込むことで、農作物の病害虫発生予察装置や自然災害の監視警報装置等の設計開発、製造を行っています。今後もITを活用した農業支援を行う事で、スマート農業を実現し、持続可能な農業への発展に貢献していきます。
【会社概要】
社名 : アスザック株式会社
本社所在地 : 長野県上高井郡高山村大字中山981
代表取締役社長: 久保 正直
事業内容 : ファインセラミックス製品・コンクリート2次製品・
センサ・アルミエクステリア製品等の開発・製造・販売
設立 : 1946年
HP : https://asuzacgroup.jp/
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プレスリリース提供元:@Press
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