1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

心臓疾患に対するカテーテルを開発するTCNプライム社が資金調達に成功

@Press / 2024年7月8日 9時30分

TCN-PRIME
株式会社TCNプライム(本社:東京都文京区、代表取締役:三池 信也、略称:TCNP)が大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(代表取締役社長:清水 速水、以下「OUVC」)と株式会社神戸大学キャピタル(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:山口 正弘、以下「KUC」)がそれぞれ運営するファンドから合計で1億3,000万円の資金調達をいたしました。


【出資の背景】
TCNP社は、神戸大学医学部附属病院臨床研究推進センター 副センター長・特命准教授の小西 明英先生と循環器内科医の岩崎 正道先生の研究成果を基に、医療機器開発スタートアップ企業支援機関である株式会社ニューロシューティカルズの協力のもと、2023年10月に設立された神戸大学認定ベンチャー企業です。現在開発する医療機器は心臓疾患に対するカテーテルシステムで二種類あり、一つはBAV(バルーン大動脈弁形成術)用のバルーンカテーテルシステム、もう一つはECMO(人工肺とポンプを用いた体外循環による治療)に使用する新型ECMOカテーテルです。いずれも循環器内科領域でのアンメットクリニカルニーズを捉えた機器であり、早期の社会実装を目指しています。
患者様の身体への負担が小さく、医療従事者に信頼してもらえる新しい医療機器を開発していくことと言う理念に賛同いただいたOUVC社とKUC社から、この開発を強く前進させるために出資していただく運びとなりました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/401039/LL_img_401039_1.png
TCN-PRIME

【開発製品について】
TCNP社が開発している製品は、心肺機能補助の際に使用する「新型ECMOカテーテル」と、重度大動脈弁狭窄症の治療に用いられる「心電図同期型BAVバルーンカテーテルシステム」の2種類の医療機器になります。

~新型ECMOカテーテル~
従来のECMOカテーテルは、太ももの付け根にある大腿動脈から挿入し、腸骨動脈より送血する為、心臓が送り出す血液に対して逆流するものでした。そのため、弱った心臓に更に負担がかかり、心機能の回復も遷延していました。また、冠動脈を含む中枢側へECMOで酸素を含ませた血液が届きにくいという課題もありました。新型ECMOカテーテルは、特殊な機構を備えることで、心臓への負担が軽減され心機能の回復が促進されるとともに、酸素化された血液を中枢側にスムーズに送り込むことが可能となります。

~心電図同期型BAVバルーンカテーテルシステム~
重度の大動脈弁狭窄症に対しては、現在開胸手術・TAVI・BAVの治療法が存在します。開胸手術は侵襲性が高い点、TAVIは人工弁が非常に高額であることと、施設要件が厳しく治療を受けられる医療機関が限られていることが主な課題です。一方、BAVも治療効果が一時的であること・高頻脈ペーシングが必要ですが、これに耐えられないリスク患者が存在すること・医師の手技が煩雑であることがハードルとなっております。
開発している心電図同期型BAVバルーンカテーテルシステムでは、バルーンの動きを心電図に同期させ、心臓が収縮し血液を送り出すタイミングでバルーンを萎ませ、心臓が拡張するタイミングでバルーンも拡張させることで、心臓本来の動き・血流を保ったまま、かつ拍出される血液にバルーンが流されることなく拡張することが可能です。これによって、高頻脈ペーシングを省略し、リスク患者への適用も可能となるとともに、手技の簡素化を実現できます。更に、従来BAVでは数回程度に限られていたバルーンの拡張回数を数十回〜数百回程度に増加させ、高い効果を期待できます。加えて、バルーンの形状は大動脈弁に特化した形状となっている点も特長です。


■株式会社TCNプライム
設立 : 2023年10月6日
事業内容 : 医療機器の開発および販売
本社所在地: 〒113-0033 東京都文京区本郷1-28-10 NCIインキュベーター内
代表取締役: 三池 信也
HP : https://www.tcn-prime.jp/

■大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社
概要 : 投資事業及びその周辺業務(特定研究成果活用支援事業)
設立 : 2014年12月
所在地 : 〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2番8号
(大阪大学テクノアライアンス棟3階)
代表取締役社長: 清水 速水
HP : https://www.ouvc.co.jp

【OUVC2号ファンドの概要】
名称 :OUVC2号投資事業有限責任組合(OUVC2号ファンド)
設立日 :2021年1月
運用期間:12年間
規模 :106.5億円
運営会社:大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社
投資対象:大阪大学並びに他の国立大学の研究成果を活用したベンチャー企業


■株式会社神戸大学キャピタル
概要 : 神戸大学発・地域発のシーズへの出資を行い、
研究成果の社会実装を推進する投資会社
設立 : 2021年10月
所在地 : 〒657-8501 兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1 産官学連携本部2階
代表取締役: 山口 正弘
HP : https://kuc.vc

【神戸大学ファンド概要】
名称 :KUC1号投資事業有限責任組合
設立日 :2023年1月
運用期間:10年間
規模 :22億円
運営会社:株式会社神戸大学キャピタル・
SBI大学発ベンチャー育成支援株式会社
(本社:東京都港区、代表取締役:後藤 健)
投資対象:(1) 神戸大学発ベンチャー
(プレシード等、シードステージのベンチャーも支援)
(2) 他大学・研究機関発のベンチャー
(3) 神戸大学のOB・OGが創業したベンチャー


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください