SSILとNTT Com、ビジネスアイデアコンテスト「衛星データ活用アワード2024」を開催
@Press / 2024年7月12日 13時0分
宇宙サービスイノベーションラボ事業協同組合(以下 SSIL)とNTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構および経済産業省主催の「NEDO Challenge, Satellite Data for Green Earth」※1と共同で「衛星データ活用アワード 2024」(以下 本プログラム)を開催します。※2
本プログラムは、衛星データを活用したグリーン分野に係る課題解決アイデアを募るビジネスコンテストです。SSILとNTT Comは本プログラムを通してグリーン分野における宇宙ビジネスの拡大に貢献します。
なお、本プログラムはNTTグループ各社などが展開する宇宙ビジネスブランド「NTT C89」※3、およびGXソリューションブランド「NTT G×Inno」※4の取り組みの1つです。
1.背景
地球温暖化をはじめとする世界的な気候変動が課題となる中、企業には環境負荷の低減と持続的な経済成長の両立が求められています。一方、環境負荷のモニタリングは地上からの観測では取得できるデータに限界があり、衛星データの活用が注目を集めています。
衛星データの活用に関しては、利用分野や利用方法が十分に浸透していないことから、SSILとNTT Comは共同で本プログラムを開催し、衛星データの活用可能性、ユースケースの開発および宇宙ビジネスの拡大と事業化を図ります。
2.本プログラムの概要
本プログラムは、グリーン分野で衛星データを活用する事業アイデアを募集します。また、優れたアイデアを有する個人・企業などを表彰し賞金を授与することで、事業化を支援します。
アイデア募集のテーマは、NTT Comによる協賛企業テーマと共通テーマがあります。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/401791/img_401791_3.png
【本プログラムのウェブサイト】
https://ssil.tech/satellite_data_award_2024.html
3.宇宙分野および衛星データ活用におけるSSILの取り組み
SSILは、国内8つの大学とそれらの大学から興った12社の大学発スタートアップの連携コンソーシアムです。測位衛星、観測衛星、通信衛星全ての領域において深い知見と経験を有しており、経済産業省主催の「NEDO Challenge, Satellite Data for Green Earth」においてもプロジェクトマネージャーとして事業運営を行なっています。
グリーンをテーマとした衛星データの活用はGXの推進において非常に先駆的かつ野心的な取り組みとなり、SSILの長く培った経験を最大限に活かせるチャレンジです。
NTT Com社との連携を通じ、さらなる価値の創造に貢献したいと考えております。
<SSILの事業ドメインイメージ>
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/401791/img_401791_1.png
4.宇宙分野およびグリーン分野におけるNTT Comの取り組み
(1)宇宙分野の取り組み
NTT Comでは、静止衛星通信※5サービス「ワイドスター」や、低軌道衛星通信※6サービス「Starlink Business」(以下 「Starlink」)を提供しています。「Starlink」は、能登半島地震に伴う被災地支援や通信復旧への活用のほか、メッシュWi-Fiや映像伝送、建機の遠隔操作など、その他の様々なソリューションと複合的に組み合わせることで幅広い業界の課題解決に貢献しています。
さらに今後は成層圏プラットフォーム※7「HAPS」を活用したサービス提供や、地球観測事業者向けの衛星間通信(光データリレーサービス※8)の提供、観測衛星で撮影されたデータを活用したサービス拡充などを予定しています。
NTTグループの宇宙ブランド「NTT C89」のもと、NTT Comは今後も様々なサービス・ソリューションを国内外に提供していきます。
<宇宙統合コンピューティング・ネットワーク構想のイメージ>
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/401791/img_401791_5.png
(2)グリーン分野の取り組み
NTT Comでは、CO2排出量の可視化やJ―クレジット制度※9を活用した温室効果ガスの排出量削減、従業員の行動変容を促進するアプリケーション提供など、さまざまな事業を展開しています。
J―クレジットについては、センサー技術を活用した高信頼のクレジット創出や、クレジット申請支援アプリの提供などを行っていますが、今後はマーケットプレイスなど提供サービスを拡充し、パートナーと共に新たなカーボンクレジット事業の立ち上げを行います。
NTT Comは今後もNTTグループのGXソリューションブランド「NTT G×Inno」のもと、様々なサービス・ソリューションを国内外に提供いたします。
5.今後の展開
SSILとNTT Comは本プログラムの開催を通して、衛星データの活用可能性や新たなユースケースを見出し、宇宙ビジネスの拡大に貢献します。
また、宇宙ビジネスとグリーン分野を融合することにより新たな価値を発見し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
※1:「NEDO Challenge, Satellite Data for Green Earth」の詳細は下記URLをご参照ください。
https://space-data-challenge.nedo.go.jp/
※2:NTT Comは本プログラムの協賛企業として参画しています。
※3:「NTT C89」は「NTT CONSTELLATION 89 PROJECT」の略称であり、社会へのソリューション提供を通じて宇宙関連事業の拡大および宇宙産業全体の発展に貢献していく取り組みです。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/401791/img_401791_2.jpg
URL:https://group.ntt/jp/aerospace
※4:「NTT G×Inno」は「NTT GX(Green Transformation)× Innovation」の略称であり、社会へのソリューション提供を通じてGX分野でInnovation(変革)をおこし、2050年カーボンニュートラルの実現に貢献していく取り組みです。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/401791/img_401791_4.png
URL:https://group.ntt/jp/group/nttgxinno
※5:静止衛星通信とは、高度約36,000kmの円軌道を周回する軌道衛星を利用した衛星通信です。高度が高く、広範囲をカバーできることが特徴です。
※6:低軌道衛星通信とは、高度数百~約2,000kmの円軌道を周回する軌道衛星を利用した衛星通信です。静止衛星通信に比べ高度が低いため、通信速度が速く低遅延が特徴です。
※7:成層圏プラットフォームとは、高度20~50kmで飛行する通信基地局で、山岳地帯など通信ネットワークが整っていない場所にも安定した通信環境を提供します。
※8:光データリレーサービスとは、低軌道を周回する衛星が収集する膨大なデータを静止軌道衛星経由で地球に高速伝送する取り組みで、2024年度の実現をめざしています。
※9:J―クレジットとは、省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2などの排出削減量や、適切な森林管理によるCO2などの吸収量を「クレジット」として国が認証する制度です。
*「NTT C89」は、日本電信電話株式会社が商標登録を出願中です。
*「NTT G×Inno」は、日本電信電話株式会社の商標です。
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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