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耐食・耐摩耗の高性能バイメタルボイラーチューブ・パネル『DHFバイメットBT&P』、登録商標に認定

@Press / 2013年11月13日 10時30分

DHFバイメットBTPのIH曲げ加工
 高周波誘導加熱(IH)を利用する生産技術を中心に事業展開をする第一高周波工業株式会社(略称:DHF、本社:東京都中央区、代表取締役社長:平山 鋼太郎)は、提供する高性能バイメタル(2層金属)ボイラーチューブ・パネルの製品名『DHFバイメットBT&P』が特許庁によって登録商標として認定されたことを発表いたします。

製品情報: http://www.dhf.co.jp/products/hardfaced/boiler-tube.html


 DHFは、高周波誘導加熱(IH)を利用する生産技術をコア技術とし、パイプの曲げ・樹脂コーティグ、各種産業機器用部品の熱処理・表面処理、産業用IH機器の製作・販売を行う、1950年創業の企業であり、この業界においてはIH技術のパイオニア的存在の老舗です。
 DHFでは、本年4月より、新たに社内プロジェクトチームを編成し、長年にわたり蓄積した技術・ノウハウを駆使して独自に開発し、製造可能となった、高性能バイメタルボイラーチューブ・パネルの本格的な市場拡大に取り組んでおります。
 その営業戦略の一環として、競合他社との差別化及び、ブランド化によるターゲット市場・潜在顧客へのアピールと、認知度のアップを実現するため、本製品に独自の製品名『DHFバイメットBT&P』を付け、特許庁に商標登録の申請をしておりました。今回の正式認定により、一層の市場拡大に取り組んでいきます。

【『DHFバイメットBT&P』とは】
 『DHFバイメットBT&P』は、高周波誘導加熱処理により、ボイラーチューブやボイラーチューブパネルの表面に優れた耐摩耗・耐食性を有する合金ライニングを形成した2層金属(バイメタル)チューブ・パネルです。
 バイオマス発電用流動床型ボイラーや製鉄所でのCDQ炉排ガス熱回収用ボイラー、ゴミ焼却炉用水壁パネル等でご使用頂き、メンテナンスフリーでの長時間運転による保全コストの削減、水管プロテクター不要による熱効率の向上と発電量の増加等の実績を挙げ、お客様から高い評価を得ております。


【市場背景と『DHFバイメットBT&P』】
1) 東日本大震災による、福島第一原子力発電所での事故に起因する脱原発の動き(原子力から化石燃料による発電への回帰)
2) 地球温暖化防止対策・低炭素社会実現の為の再生エネルギー活用、更にその一環としてのバイオマス発電の増加、火力発電効率の一層の向上
3) エコ意識の高まりによるゴミ焼却場で発生する熱の一層の有効利用
4) FIT(再生可能エネルギー特別措置法)施行等の法的後押しによるバイオマス発電事業の促進・拡大

 上記のような市場傾向により、高性能(耐食・耐摩耗)ボイラーチューブ・パネルの需要は、今後ますます増大すると予想されます。

 バイオマス発電、石炭専焼、ゴミ焼却等の固形燃料を熱源とするボイラー(蒸気発生器)では、高温の燃焼ガス中に含まれる灰分や腐食性ガスに、層内流動床タイプ(燃焼方式の一種)では、使用される砂などに接触する事により、ボイラーチューブ・パネルの外表面が高温下で常に著しい腐食・摩耗環境下に曝されます。
 ボイラーメーカーやそのユーザーは、それぞれ独自に耐食・耐摩耗対策や、定期的な点検・補修方法を考案・実施する事により、ユーザーサイドでの安全運転の確保に努めていますが、頻繁な点検・補修の為の運転停止は、稼働率の低下をきたし、又高額な補修コストがユーザーの負担増となっています。しかし、高性能『DHFバイメットBT&P』の採用により、大幅な稼働率の向上と、補修コストの削減が可能となります。


【『DHFバイメットBT&P』のメリット】
1) 稼働率の向上(長期運転可能)と補修費の低減(メンテナンスフリー)
 高性能『DHFバイメットBT&P』の採用により、大幅な稼働率の向上と、補修コストの削減が可能となります。
 例えば、ゴミ焼却炉関連では、従来1回/年の定期点検・補修が必要でしたが、『DHFバイメットBT&P』導入後は、ほぼ10年間定期点検のみのメンテナンスフリー運転を達成し、大幅な稼働率の向上と補修費の削減を実現しました。現在の所、既に25基導入済みで今後、更に増加する見込みです。
 又、バイオマス発電の一種である木質チップ等を燃料とする内部循環流動床式(ICFB)ボイラーや、製鉄所でのCDQボイラー、転炉OGフード等でも飛躍的な稼働率向上と保全コスト低減の実績が出てきています。

2) 熱効率の向上(高発電量・低CO2発生量)
 延命対策としてボイラーチューブにプロテクターを装着した物もありますが、これは結果としてボイラーの伝熱効率の低下を来す事に繋がります。『DHFバイメットBT&P』の使用によりプロテクター装着は不要となり、伝熱効率が大幅に向上するため、結果としてCO2(単位発電量当たり)の削減にも貢献出来ます。

 ※結果的にトータルCO2発生量の削減にもなりますので、環境に優しい製品と言えます。

3) 高信頼性(安全・安心運転が可能)
 『DHFバイメットBT&P』は、母材表面に耐食・耐摩耗性に優れたNi-基自溶合金ライニングを使用しています。長年培ったIH技術を駆使し、ライニング形成工程(フュージング)での徹底した熱処理の自動化と、厳密な温度管理により、抜群の高品質(均一性、安定性、再現性)、高信頼性を有したボイラーチューブ・パネルで、他のメーカーの追随を許しません。

4) 設計への高い適応性(曲げ加工可能)
 独自技術により、ライニング形成と同時に曲げ加工も可能なので、ボイラー設計の自由度も格段に高くなり、より性能の高いボイラー製作が出来ます。さらに、既存の殆どのメーカーのあらゆる機種への導入適応性(フレキシビリティ)も高くなっています。

5) ライフサイクルコストの最小化
 最近では、火力発電、ゴミ焼却等の設備能力評価に、ライフサイクルコスト(新設備導入コスト+設備廃棄までの運転維持総コスト(トータルランニングコスト))という方法が採用されるようになってきました。この点からも、『DHFバイメットBT&P』を新設当初から採用する事により、ライフサイクルコストを最小にする事が可能なため、国内外バイオマス発電用ボイラーメーカーやゴミ焼却炉メーカーでの『DHFバイメットBT&P』の設計段階でのスペックイン検討も進んでおります。又多くの問い合わせ・引き合いも来ており、近い将来にはこれらのメーカーでのスペックインも視野に入れて事業展開しています。


 現在、『DHFバイメットBT&P』は2工場(北九州市直方、川崎市川崎区殿町)の生産拠点を有しており、今後、お客様の用途、使用条件に最適な、1)ライニング品種のラインアップ充実と改良、一層の品質改善をはかり、更に2)生産性を継続して向上し競争力の強化に努め、3)受注の拡大につれて逐次、生産体制を増強し、4)事業のグローバル展開も視野に入れ、将来的には、本事業部の主要製品の一つとすることを目指しています。


【製品仕様】
1)生産可能サイズ
<DHFバイメットBT>
形状     :単管
母管サイズ(D):Max.125A
最大長さ   :10m
最大幅    :NA
最小曲げ半径 :1.5D*
最大曲げ角度 :180°

<DHFバイメットBTP>
形状     :パネル
母管サイズ(D):31.8mm~
最大長さ   :10m
最大幅    :500mm
最小曲げ半径 :500mm
最大曲げ角度 :90°

*D:母管のサイズ(mm)

2) 材質
母管     :STB又はSTBA管
ライニング  :Ni-基合金(Ni-Cr-Si-B-C)
ライニング厚さ:1mm(標準)、Max.2mm


【会社概要】
商号  : 第一高周波工業株式会社(DAI-ICHI HIGH FREQUENCY CO., LTD.)
所在地 : 〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町1-6-2
代表者 : 代表取締役社長 平山 鋼太郎
設立  : 1950年(昭和25年)7月18日
資本金 : 607,754,600円
事業内容: 誘導加熱を応用したパイプ事業、表面処理事業、機器事業、
      鉄筋事業
URL   : http://www.dhf.co.jp/

@Pressリリース詳細ページ
提供元:@Press

【関連画像】

ICFBボイラー用ブロックユニットゴミ焼却炉天井・側壁水壁パネルDHFバイメットBTの曲げ管切断面

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