【運行から11年】唐池恒二が11/3発売『ななつ星への道』で明かす3年連続世界一の戦略
@Press / 2024年10月28日 11時0分
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2024年11月3日に『ななつ星への道 Stairway to Seven Stars』(唐池恒二著/税込1,760円)を発売します。2013年10月に日本初のクルーズトレインとして誕生した「ななつ星 in 九州」は、世界の旅行業界の権威である「コンデナスト・トラベラー」で2021年から3年連続1位に輝くなど、多くの旅行者を魅了しています。本書は10年以上を経ても今なおその価値を増し続ける豪華列車について、生みの親である唐池恒二氏が、その誕生から成功までを振り返りながら世界一の戦略を明かすものです。
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幹部を唖然とさせた豪華寝台列車構想
2009年、JR九州社長に就任した唐池氏は、2年後に控えた九州新幹線全線開業が会社の唯一の夢であることに危機感を抱き、新たな目標として豪華寝台列車の構想を提案しました。これが「ななつ星」の出発点となります。当初、幹部や運輸部長から強い反対がありましたが、韓国の豪華列車「ヘラン」を視察させることで意識の転換に成功。帰国後、反対していた運輸部長を「九州レールクルーズ創造委員会」の事務局長に任命し、反対派を巻き込みながらプロジェクトを推進した結果、「ななつ星」の成功に繋がりました。特に、反対していた運輸部長をあえて事務局長に任命するという決断は、リーダーとしての唐池氏の度量と戦略的な人事配置を示しています。
ななつ星を世界一にしたブランド戦略
唐池氏はこの本の章タイトルでもある、下記の五つが「ななつ星」のブランディングを成功させた要素と述べています。
1.思い切り心ときめく車両
2.「ほおぉうっ」と唸る物語
3.誰も体験したことがない「おもてなし」
4.わがままで傲慢な、販売戦略とブランディング
5.「変幻自在」の広報宣伝
なかでも2の「『ほおぉうっ』と唸る物語」は、ななつ星の成功に欠かせないものです。水戸岡鋭治氏のクラシックな車両デザインから人間国宝である十四代酒井田柿右衛門氏の洗面鉢、釘を一切使わない大川組子の車両パーテンション、国際線の元CAや一流のコンシェルジュなど内外から集められたクルーたち………ハードからソフトまで「ななつ星」には世界一を目指す人々の熱量とドラマが詰まっています。彼らのストーリーが「ななつ星」を世界一のブランドに押し上げたのです。
車両をデザインした水戸岡鋭治氏が装丁と挿絵を担当
「ななつ星」の成功要因の一つである水戸岡氏のデザインは、2014年に「鉄道のノーベル賞」ともいわれる鉄道デザインの国際的なコンペ「ブルネル賞」を受賞し、豪華老舗ホテルを彷彿とさせるデザインが評価されました。当初、水戸岡氏はモダンなデザインを構想していましたが、クラシックな重厚感を求める唐池氏の要望を受けて方向転換。懐かしくも新しい「ななつ星」独自のデザインを完成させました。本書のブックデザインと挿絵も水戸岡氏が担当し、車両から室内装飾まで「ななつ星」のデザイン画がたっぷり掲載されています。ななつ星の雰囲気や誕生の物語を挿絵からも味わうことができる1冊です。
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『ななつ星への道』について
著者
唐池恒二(からいけ・こうじ)
九州旅客鉄道株式会社 相談役
1953年4月2日生まれ。1977年、京都大学法学部を卒業後、日本国有鉄道(国鉄)入社。1987年、国鉄分割民営化に伴い、新たにスタートした九州旅客鉄道(JR九州)において、「ゆふいんの森」「あそBOY」をはじめとするD&S(デザイン&ストーリー)列車運行、博多~韓国・釜山間を結ぶ高速船「ビートル」就航に尽力する。また、大幅な赤字を計上していた外食事業を黒字に転換させ、別会社化したJR九州フードサービスの社長に就任。2002年には、同社で自らプロデュースした料理店「うまや」の東京進出を果たし、大きな話題を呼んだ。2009年6月、JR九州代表取締役社長に就任。2011年には、九州新幹線全線開業、国内最大級の駅ビル型複合施設「JR博多シティ」をオープン。2013年10月に運行を開始し、世界的な注目を集めたクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」は、その企画立案から運行まで陣頭指揮に当たった。代表取締役会長就任後の2016年には同社の悲願であった株式上場を実現。2023年より現職。また九州観光の発展のため、「九州観光戦略」の実行組織である九州観光機構の会長も務める。
書誌情報
書名:ななつ星への道 Stairway to Seven Stars
著者:唐池恒二
価格:1,760円(10%税込)
判型・製本・頁数:四六判・並製・240ページ
ISBN978-4-569-85818-0
発行:PHP研究所
発売日:2024年11月3日
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プレスリリース提供元:@Press
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