家庭科の授業と連携した「学べる粒すけ授業」を実施 松戸市の小学校で「粒すけ」炊飯体験 開発者による講話も
@Press / 2024年11月1日 10時0分
千葉県は、関係団体の協力を得ながら千葉県オリジナル品種の米「粒すけ」の認知度向上、消費拡大に向けたプロモーションの一環として、2024年10月31日(木)、千葉県松戸市立東部小学校にて、前年の旭市での実施に続き2回目となる「学べる粒すけ授業」を実施いたしました。
同小学校の5年生を対象に、「粒すけ」の開発者の一人である千葉県農林総合研究センター水田利用研究室室長の林 玲子さんによる「粒すけ」についての講話をはじめ、実際に「粒すけ」の炊飯を体験、観察しておにぎりを作るなど、千葉県が13年かけて開発したオリジナル品種の米「粒すけ」について知ってもらうきっかけとなるイベントになりました。
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【学べる粒すけ授業の概要】
■参加者 :松戸市立東部小学校 5年生 29名
■講師 :千葉県農林総合研究センター 水田利用研究室 室長
林 玲子(はやし れいこ)
■実施内容:
○「粒すけ」を炊いて、おにぎり作り/○「粒すけ(お米)」について学ぶ授業の実施
○おにぎりにした「粒すけ」を実食/○チーバくん登場
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▲授業開始時、挨拶をする千葉ジェッツ・荒尾 岳選手
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▲粒すけの米研ぎの様子
「学べる粒すけ授業」には、千葉県船橋市をホームタウンとするプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」の荒尾 岳選手がゲストで登場し、授業に参加。炊飯体験では、児童たちによる「粒すけ」の米研ぎが行われ、炊飯に向けた準備が行われました。
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▲粒すけについての講話の様子
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▲講話を熱心に聞く児童の様子
米の浸水中に行われた「粒すけ」についての講話では、千葉県農林総合研究センター水田利用研究室室長の林 玲子さんから「粒すけの開発には13年かかりました」との説明があり、「粒すけ」の誕生にまつわる話に熱心にメモを取る児童の姿も見受けられました。
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▲ガラス鍋を使った粒すけ炊飯
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▲和気藹々とおにぎりを握る児童
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▲チーバくんが登場する場面も
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▲授業に関する感想とお礼を述べる児童
講演を聞いた後には、充分に水を含んだ「粒すけ」をガラス製の鍋で炊飯し、大粒でほどよい粘りがある「粒すけ」が炊ける様子を観察しました。炊き上がった「粒すけ」は児童の手で握られ、千葉県産の海苔で巻いて完成。授業を振り返って代表児童2名が「今日は粒すけについてたくさん知れて、みんなとおにぎりを作れて楽しかったです。ありがとうございました」と感想を述べ、「粒すけ」への学びと美味しさを味わえるイベントとなりました。
<「粒すけ」とは?>
「粒すけ」公式HP: https://www.tsubusuke.jp/
千葉県は、作付面積・収穫量が全国9位の全国有数の米どころで、東日本で最も早く収穫の最盛期を迎える早場米の産地です。利根川流域の水に恵まれた北総地帯、太平洋沿いの九十九里平野、房総半島中南部の丘陵地帯と、県内各地に稲作地帯が広がっています。
そんな千葉県が13年の歳月をかけて開発し、令和2年秋に本格デビューしたオリジナル品種が「粒すけ」です。「粒すけ」という愛称には、大粒という品種の特徴がイメージでき、「自分の子どものように愛着をもってもらいたい」という想いが込められています。
また、令和5年度には、粒の大きさやおいしさをさらに訴求し、多くの消費者の方の手にとっていただけるように、新しいキャッチコピー「極上の大粒体験。」を作成しました。
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粒すけ
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全国の作付面積と収穫量
<「粒すけ」の開発秘話>
ー「粒すけ」はなぜ開発されたの?
千葉県は、作付面積、収穫量とも全国第9位(令和5年産)で、全国でも有数のお米の産地。
温暖な気候を活かして、おいしいお米を首都圏へいち早く届けられる「早場米(はやばまい)」が特徴です。しかし、県内の作付けの約5割を占める「コシヒカリ」は、近年多く発生している稲刈り時期の強風や長雨などで倒れやすく、収穫に手間がかかるなどの悩みがありました。
そこで、食味が良く、台風にも負けない、力強い品種を目指して、開発がスタートしました。
ー「粒すけ」はどうやって開発されたの?
平成17年から研究に取り組み、食味の良い「コシヒカリ」を母に、茎が短くて倒れにくく、大粒な特徴を持つ「佐(さ)系(けい)1181」(県オリジナル品種「ふさおとめ」の子ども)を父として、人工交配により育成されました。
「粒すけ」は、約4,000種類の候補の中から選び抜かれ、両親の長所を引き継いだ、おいしくて作りやすい品種です。
ーどこにこだわったの?
「粒すけ」を開発するにあたって、最もこだわったポイントは食味試験の方法。おいしい品種を選ぶためには、機器による分析も行いますが、最終的には人が実際に食べて判断します。
食味による選抜試験は、それぞれのお米に含まれる水分含量に応じて、水加減を調整するなど、細心の注意を払って行います。
収穫時期の3カ月は、1日7種類をほぼ毎日食べ比べ。10年間にわたり、延べ3,500の品種候補の試食を繰り返しました。
その結果、大粒でご飯粒が白く、つやがあり、香りや味、さらに炊き上がりがよく、ほどよい粘りの品種を探し出すことができました。
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プレスリリース提供元:@Press
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