[開催報告]アジア初の「世界自動車博物館会議」開催 日本車の魅力と日本のクルマ文化を世界にアピール
@Press / 2024年11月6日 11時0分
2024年10月29日(火)から11月1日(金)の期間、国立科学博物館などが加盟する全国科学博物館協議会の下に国内全自動車メーカーによる実行委員会を組織して、“オールジャパン”体制で「2024 世界自動車博物館会議 日本大会」が行われ、17カ国から約200名が参加しました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/415930/LL_img_415930_1.jpg
2024 世界自動車博物館会議
本会議は、1989年に第1回会議が英国で行われ、その後2年に1回欧米で開催され、今回17回目で初めてアジア、日本での開催となりました。日本の自動車博物館がホスト館として皆さまをお迎えし、日本車の魅力や日本の自動車文化を世界にアピールするとともに、世界各国の博物館関係者と親交を深める貴重な機会となりました。
10月30日・31日の会場となったトヨタ博物館(愛知県長久手市)では、『温故知新 / Hindsight Insight Evolution』、過去を学び(Hindsight)、知見を深め(Insight)、今後につなげていく(Evolution)をテーマに、8つのディスカッションが行われました。オープニングで世界自動車博物館会議運営委員会のマイケル・ペン議長は「人間にとってのコミュニケーションの最良の形は対面である。この会議では顔を合わせて話すことができ、同じ経験を共有できるので、言葉を超えて、より多くのネットワークを築きましょう。」と述べ、布垣実行委員長は「日本でのクルマの文化的価値を高めるためにも、この会議がここ日本で行われ、共に議論できることに興奮しています。」と挨拶しました。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/415930/LL_img_415930_2.jpg
世界自動車博物館会議運営委員会議長 マイケル・ペン氏
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/415930/LL_img_415930_3.jpg
日本大会 実行委員長 布垣直昭氏
<プログラム>
#1:なぜ、日本で自動車産業が栄えたのか
#2:海外での日本の旧車人気とは
#3:デジタルの活用例、リアルとの使い分け
#4:博物館運営の工夫・悩み
#5:日本の自動車メーカーのヘリテージ活動
#6:クルマが文化になりえた背景
#7:アジアにおける自動車文化形成と自動車博物館の役割
#8:100年前の大変革考察と未来へのメッセージ
#1では、日本自動車殿堂の藤本隆宏氏が「ものづくり」における日本の独自性を他国と比較するなどし、過去の生産とイノベーションの変遷を現在のBEVとSDVへの需要に照らして解説しました。
#2では、イギリスやアメリカの博物館からは、世代の変化と日本のポップカルチャーの影響から、80年代・90年代の「ラッド・エラ」と称される時代の日本車が人気を集めている背景が紹介されました。
#8では、アメリカ、ヨーロッパの自動車史や文化が議論され、100年前の蒸気、電気、ガソリン車の時代が現在の変革と類似していることが示されました。また、自動車は単なる移動手段を超え、社会的、経済的、文化的意義を持つ存在であり、若い世代へのアプローチをどのように図るかが問われました。
各プログラム発表後には、聴講参加者から自館の抱える問題と照らし合わせた質疑応答などがなされました。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/415930/LL_img_415930_4.jpg
プログラム#2発表
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/415930/LL_img_415930_5.jpg
会場
また、会議と並行して、屋外では国内自動車メーカー12社とバイクメーカー2社によって合計36台の車両展示と一部走行披露を行いました。さらに、同館の図書室や貴重資料室(非公開)の特別ツアーも開催し、所蔵資料の入手から保存方法についてもご紹介しました。
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/415930/LL_img_415930_6.jpg
展示車両
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/415930/LL_img_415930_7.jpg
走行披露
画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/415930/LL_img_415930_8.jpg
貴重資料室
翌11月1日には、富士モータースポーツフォレスト(静岡県小山町)を訪れ、富士スピードウェイと富士モータースポーツミュージアム等を視察、富士スピードウェイホテルで行われたフェアウェルパーティーで会議のプログラムは終了しました。
画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/415930/LL_img_415930_9.jpg
富士モータースポーツミュージアム見学
画像10: https://www.atpress.ne.jp/releases/415930/LL_img_415930_10.jpg
世界自動車博物館会議運営委員会 新議長 ウィム・バン・ロイ氏
本会議運営委員会の新議長に就任したウィム・バン・ロイ氏は、最後の挨拶において、「私たちは自動車遺産への愛によって結ばれたグローバルファミリーであり、ここで築いた橋がさらに強く、より結びついたコミュニティにつながると確信しています。これからもお互いに刺激を与え合い、自動車文化を保存するという共通の使命を推進していきましょう。」と締めくくりました。
また、パーティーにはトヨタ自動車株式会社の豊田章男会長も登壇し「自動車とモータースポーツの歴史は保存するだけではなく、他のスポーツや芸術と同じくらい刺激的で魅力的にすることが重要です。アジアの自動車文化は欧米に比べるとまだジュニアリーグにいる状態ではありますが、着実に前進しています。クルマへの愛は、どこにいても人々をつなぐものだと信じています。自動車の歴史と喜びを支え、共有するために素晴らしい仕事をしてくださっていることに感謝いたします。」と挨拶しました。
画像11: https://www.atpress.ne.jp/releases/415930/LL_img_415930_11.jpg
トヨタ自動車株式会社 代表取締役会長 豊田章男氏
画像12: https://www.atpress.ne.jp/releases/415930/LL_img_415930_12.jpg
参加者記念撮影
本会議を振り返るオンライン報告会を11月9日(土)に開催いたしますので、ぜひご関心のある方はオンラインもしくは国立科学博物館でのパブリックビューイングにご参加ください。
※詳細はこちら
2024 世界自動車博物館会議 日本大会オンライン報告会 開催要項
https://toyota-automobile-museum.jp/assets/images/news/7950/WFFMM_Online_Session.pdf
ホーム - World Forum for Motor Museums 2024 Japan
https://wffmm-2024-japan.org/ja/
画像13: https://www.atpress.ne.jp/releases/415930/LL_img_415930_13.jpg
2024 世界自動車博物館会議 実行委員会
画像14: https://www.atpress.ne.jp/releases/415930/LL_img_415930_14.jpg
2024 世界自動車博物館会議 スポンサー
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
【関連画像】
この記事に関連するニュース
-
シバタイヤが「東京オートサロン2025」出展 タイヤ、車両の展示とイベントを実施
@Press / 2024年12月25日 16時0分
-
日・ASEANの高校生が集う「第1回日ASEANユースサミット」が2025年開催決定!参加に向けたプロジェクトを12月29日まで実施
@Press / 2024年12月24日 17時30分
-
「トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル」4月20日開催 パレード参加車両の募集を1月10日に開始
@Press / 2024年12月24日 13時30分
-
世界トップクラスの専門家によるサイバーセキュリティ国際会議『CODE BLUE 2024』 盛況のうちに閉幕!
@Press / 2024年12月13日 11時0分
-
山梨・富士吉田で「寿司体験&日本酒」を提供する新スポットが登場 12月13日(金)からインバウンド観光事業関係者様向けの無料サービス体験を開始
@Press / 2024年12月11日 9時30分
ランキング
-
1女川原発、営業運転を再開=福島第1と同型で初―東北電力
時事通信 / 2024年12月26日 18時46分
-
212月末まで!今年の「ふるさと納税」注意したい点 定額減税の影響は? 申し込む前に要チェック
東洋経済オンライン / 2024年12月26日 13時0分
-
3ローソン、東京など一部店舗で販売する“氷”を自主回収へ ガラス片混入の恐れ
日テレNEWS NNN / 2024年12月26日 20時51分
-
4昭和的「日本企業」は人事改革で解体される? 若手社員への配慮と、シニアの活性化が注目される背景
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月26日 5時55分
-
5なぜスターバックスの「急激な拡大」は失敗に終わったのか…成長を一直線に目指した企業の末路
プレジデントオンライン / 2024年12月26日 15時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください