岩手大学とNTT Com、学生のAIスキル定着を目的とした「データサイエンス実践基礎」講義を開始
@Press / 2024年11月5日 11時0分
国立大学法人岩手大学(学長:小川 智、以下 岩手大学)、NTTコミュニケーションズ株式会社(代表取締役社長:小島克重、以下 NTT Com)は、岩手大学農学部動物科学科3・4年生および大学院総合科学研究科農学専攻動物科学コース1・2年生を対象に、NTT Comが独自に開発したノーコードAI開発ツール「Node-AI」※1を用いて、高度なプログラミングを行わずに直感的操作でデータサイエンスやAIの理論と実践を学ぶことができる「データサイエンス実践基礎」と題した講義を11月8日より開始します。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/415968/img_415968_1.jpg
<ノーコードAI開発ツール「Node-AI」>
1.実施背景
岩手大学では、2024年6月に農学部附属畜産飼料総合教育研究センター(AFSeC:Animal Feed Science Center、以下 本センター)を発足しました。農業・畜産業では、これまで経験や勘に頼って行われてきたプロセスが多く存在しますが、飼料生産や流通の効率化をめざすには、データサイエンスによる科学的な分析とAIによる予測に基づいた意思決定が必要となってきます。そこで本センターでは、飼料流通・データサイエンス(DS)部門を設置し、IoTを活用したデータ収集やデータサイエンスの取り組みを開始しています。
しかし、農学分野にデータサイエンスを応用できる人材の養成が十分に進んでおらず、教育カリキュラムの整備不足や、実際の農業・畜産業の場面で活用できる実践的なスキルを学べる環境が限られている、といった課題がありました。
このような背景を踏まえ、NTT Comは独自に開発した「Node-AI」を活用し、学生および教員がデータサイエンスやAIの技術を体系的に学習できるデータサイエンティスト養成プログラムを開発しました。AI活用の促進にあたり障壁となっていたデータ分析におけるプログラミングに対しても、ノーコードAI開発ツールを導入することで、学生は高度なプログラミングをすることなく、データ分析プロセスに集中できるようになります。
また、課題の選定、解決策の検討、生み出される価値の理解、成功基準の設定など、実際にはデータ分析の技術面だけでなく、データ分析プロセスの全体像を俯瞰的に捉える力が必要であり、その能力についても「Node-AI」を活用した本講義で、養成が可能となっています。
本取り組みを通して、飼料生産や家畜飼養など次世代の畜産業の発展や地域創生に寄与する農学系データサイエンティストを養成します。
2.実施内容
本講義では、理論を中心とした座学とノーコードAI開発ツール「Node-AI」を活用したハンズオン演習を実施します。データ分析に必須な要素をテーマ毎に扱い、生成AIや因果推論といった最新技術についても解説します。また、NTT Comが独自に開発したWeb教材「Node-AI Academy」※2および「ごちきか」※3などをベースとした教材提供を行います。
科目名:データサイエンス実践基礎
講師:NTT Com 社員
講義期間:2024年11月8日(金)−2025年2月7日(金)(予定)
講義内容:全14回(各回100分)構成
前半(10回分):機械学習に関する基本的な概念や分析手法、実践演習に必要となる理論の講義
後半 (4回分):小グループでのPBL(課題解決型学習)形式のデータ分析演習
データ分析演習では、実データ、実課題を用いた演習など、社会での実例を題材にして学ぶことで、成功の基準の設定、可視化、前処理、モデルの構築、学習、モデルの評価、得られる価値の検証に至るまでデータ分析プロジェクトを実際に体験することで実践的な力を養います。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/415968/img_415968_2.jpg
<カリキュラム構成マップ>
3.今後の展開
岩手大学は、より多くの学生にデータサイエンスに関する実践的なスキルを提供することをめざします。また、自身の専門分野にデータサイエンスを活かせる人材を継続的に養成し、本講義の受講者が自らAI等を活用した分析・開発に取り組み、データ分析力や問題解決能力を高めます。卒業後に岩手県や地域社会に貢献する次世代のAI人材を養成するリカレント教育基盤を築きます。
NTT Comは、本講義の成果を踏まえて、今後、全国の教育機関や企業に対してデータサイエンティスト育成プログラムの展開を推進し、Node-AIを活用しIoTデータを含むさまざまなデータを分析することにより、次世代の一次産業の発展や地域創生、社会課題の解決に貢献します。
※1:Node-AIとは、前処理、学習、評価などのAI開発に必要な機能をドラッグ&ドロップで直感的に繋ぎ合わせることで、プログラミングすることなくAIの開発ができるNTT Comが提供するサービスです。(https://nodeai.io/)
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/415968/img_415968_3.png
※2:Node-AI Academyとは、ノーコードAI開発ツール「Node-AI」を用いて手を動かしながらデータ分析の理論と実践を学ぶことができる初学者向けの学習教材です。(https://resource.nodeai.io/)
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/415968/img_415968_4.png
※3ごちきかとは、データ分析者向けにNTT Comの研究成果をはじめとする時系列解析の専門的な理論・ノウハウをまとめ、無償公開しているナレッジベースです。(https://gochikika.ntt.com/)
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/415968/img_415968_5.png
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
【関連画像】
この記事に関連するニュース
-
〈みずほ〉グループ横断の「データ分析コンペ」を開催。DX人材の育成と発掘を目指す!
PR TIMES / 2024年11月5日 23時40分
-
岩手大学とNTT Com、農学・畜産学向けにデータサイエンス講義開始
マイナビニュース / 2024年11月5日 19時25分
-
文系学生の武器になるデータサイエンス教育を提供 2026年4月に「ヒューマン・データサイエンス学部(仮称)」の設置を構想中
PR TIMES / 2024年10月28日 16時15分
-
生成AIが言葉を理解し、コンテンツを生成する仕組みがわかる『IT基礎教養 自然言語処理&画像解析 "生成AI"を生み出す技術』を10月18日(金)に発売
PR TIMES / 2024年10月18日 17時40分
-
横浜商科大学が2025年4月に「大学院 商学研究科 商学専攻 修士課程」を開設 ― 実践研究で「自分の強み」をつくる
Digital PR Platform / 2024年10月14日 14時5分
ランキング
-
1ミシュラン2つ星「カニの神様」に“高級ブランドガニ偽装&土下座”トラブルが発覚!《ライバルカニ店との泥沼バトル》
文春オンライン / 2024年11月5日 18時0分
-
2NHK、34年ぶり赤字の原因はどこにある? ネトフリと比べて分かる“いびつ”な構造
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月5日 12時10分
-
3ツタヤ展開のCCC、横浜・みなとみらいに本社移転へ 2025年5月に、千人規模の社員勤務
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年11月5日 21時10分
-
4「マイナンバーカード」を紛失してしまいました。再発行に「手数料」がかかるし、今も全く使っていなら“再発行”しなくても問題ないですよね?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月5日 2時10分
-
5再び大きく円安へ…いよいよ始まる米大統領選投開票を控え、11月の米ドル/円の行方は【国際金融アナリストが考察】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月5日 18時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください