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日本の歯科医師たちによる、カンボジア国内の子どもたちの虫歯を減らすプロジェクトが2024年11月に発動!~カンボジア政府と協力して、虫歯のない世界を目指す~

@Press / 2024年11月7日 10時0分

カンボジア政府と協力して活動を開始します
日本のNPO法人Brush ASIA(ブラシアジア)は、2024年11月23日(予定)にカンボジア国内における口腔衛生活動のイニシャルプロジェクトを開始します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/416234/LL_img_416234_1.jpg
カンボジア政府と協力して活動を開始します

アジアの中でも、最も虫歯の多い国の一つであるカンボジア。
そのカンボジアの虫歯を減らすべく、日本の有志の歯科医師たちによって、カンボジア政府保健省と協力して行うプロジェクトが立ち上がりました。
カンボジアでは、貧困層の多さや経済の発展に伴う格差の拡大だけではなく、海外から入ってくる低価格の清涼飲料水やお菓子の氾濫、歴史的な背景からくる知識層の欠如…などさまざまな社会的な問題が、虫歯の増加を助長しています。
これらの問題を乗り越え、カンボジア国内の虫歯を減らすには、社会の仕組みを変えていく必要があります。
今回立ち上がったプロジェクトは、その仕組みづくりの第一歩として注目されています。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/416234/LL_img_416234_3.jpg
カンボジアでの歯科検診風景

◆カンボジアにおける虫歯の状況
日本から飛行機で約7時間。一年を通して強い日差しの降り注ぐカンボジアは、人口1,700万人を抱えています。近年目覚ましい発展を遂げ、首都プノンペンでは高層ビルが立ち並ぶようになりましたが、依然として人口の16.6%が1日2.15ドル以下の収入で生活する貧困層といわれ、またそのほとんどが農村地区に住んでいると言われています。
そんなカンボジアの子どもたちの多くが「虫歯」という問題を抱えています。2023年の政府保健省の発表では、6歳児の20本ある歯のうち虫歯、欠損、充填歯(dmft)の平均数は9本。日本における1.81本からは大きくかけ離れています。小学生の93%以上が虫歯を経験しており、そのうち治療を受けた子どもは5%未満とも言われています。虫歯によって、痛みや食事困難を引き起こすだけでなく、子供の成長や学習にも影響を与えていると同発表には記されています。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/416234/LL_img_416234_4.jpg
地方の小学校では上下水道もありません

◆NPO法人Brush ASIAとは
アジアの虫歯を減らすべく2024年に有志の日本人歯科医師11名によって立ち上がったNPO法人Brush ASIAは、こうしたカンボジアの状況を受け、カンボジア政府と協力して活動を開始することとなりました。
真のターゲットは地方郊外の農村地区の虫歯を減らすこと。しかし、カンボジア政府保健省の役人からの話によると、まだ医療に対して予算が大きく賄われないこと、また地方の行政が口腔衛生に対して興味を持っていないことが問題として挙げられています。
10年にわたるカンボジア政府保健省との議論の結果、まずは首都プノンペン近郊でイニシャルプロジェクトとして虫歯を減らす活動を行い、その結果を持ってカンボジア国内に広めていくことが目標と定められました。


◆地方郊外の農村地区における虫歯の状況
2024年にNPO法人Brush ASIAが視察を行なったのは、プレアヴィヒア州というアンコールワットから車で3時間ほどの農村地区。同州には歯科医師が数名のみ存在し、あとは歯科技術士(無資格者)が治療を行う歯科医院が点在するのみです。日本において保健衛生活動を担う保健所に相当する保健センターがカンボジアにも存在しますが、最寄りの保健所まで車で1時間以上かかるなどアクセスも悪く、受診率が極めて低い状況です。これらの背景から、一度虫歯の痛みに苦しむと生活できないほどの状態にまで陥り、呪術師による祈祷に頼るほどの状況が今なお多く存在します。
そんな地方において虫歯予防の仕組みを浸透させることは極めてハードルが高いといえますが、今なお苦しむ住民たちの未来を変えるためには、国が主導する仕組みづくりが必要であり、そのためにも、まだまだ外部からのサポートが必須だと考えられます。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/416234/LL_img_416234_6.jpg
地方の保健所に歯科医師は10年来ていないとのこと

◆代表歯科医師の想い
NPO法人Brush ASIAの代表を務める医療法人大倉会たきかわの森歯科クリニック院長である歯科医師・歯学博士の長谷川正和は、10年以上前よりアジア諸国にてフィールドスタディーを繰り返し、現地歯科医師たちと議論を繰り返してきました。その中で見えてきたことは、一時的、小規模のボランティア活動では根本的に虫歯を減らすことは叶わない、ということ。また、行政が主体となって社会の仕組みを変えることが必須であることでした。そのため、長い年月をかけてカンボジア政府との議論を重ね、ようやく少しずつその意義を共有してもらうことができてきました。
カンボジアは非常に親日的であることも有名で、カンボジアの紙幣には日本の国旗まで描かれているほどです。しかしその理由は、過去に日本が大きな橋をかけるなどの交通インフラの提供をしたり、大規模な洪水対策、地雷の撤去などの大きな貢献をしてきたからだといえます。現在ではその貢献の中心は欧米諸国や中国にとってかわり、カンボジア国内で日本の活動が目立たなくなっていると言っても過言ではありません。歯科医師として虫歯を減らす活動に貢献するだけではなく、未来の日本の子どもたちが生きる世界で、日本がなお尊敬されるような国であるためにも、この活動を日本人が支援すること自体が大切なのだと考えています。


◆協賛の募集について
NPO法人Brush ASIAでは、本活動に対しての支援を募集しています。
職種を問わず(歯科医師、歯科衛生士、カメラマン、日本国内における事務 等)、活動に参加をご希望いただける方は、お気軽にお問い合わせください。
また、歯科材料や資金の協賛も随時募集しております。カンボジアの虫歯を減らすため、皆様のお力添えを必要としております。どうぞお気軽にご相談いただきますようお願い申し上げます。


【活動概要】
活動名称 : Initial Project for Oral Health Promotion in Cambodia
活動地域 : カンボジア、プノンペン近辺の小学校
活動開始日 : 2024年11月23日(土)
活動団体 : NPO法人Brush ASIA、カンボジア政府保健省
団体詳細 : https://brushasia.com/
お問い合わせ: brush.asia.japan@gmail.com


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

【関連画像】

小中学校での歯磨き状況のヒアリングを行いますカンボジアでの歯科検診風景地方の小学校では上下水道もありません

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