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介護の必要な高齢者や認知症になった方が簡単に使えるコミュニケーションツール「ケアびー」を開発した「Hubbit株式会社 代表取締役 臼井 貴紀氏」の取材記事を11月13日公開

@Press / 2024年11月13日 10時0分

Hubbit株式会社 代表取締役 臼井 貴紀氏
東京都企業立地相談センターは、介護の必要な高齢者や認知症になった方が簡単に使えるコミュニケーションツールを開発した「Hubbit株式会社 代表取締役 臼井 貴紀氏」に取材を行い、その内容を東京都企業立地相談センターホームページにて2024年11月13日に公開しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/416398/LL_img_416398_1.jpg
Hubbit株式会社 代表取締役 臼井 貴紀氏

■「いくつになっても自分らしく過ごせる社会」をITで実現する
超高齢化社会が進む日本。2025年には国民の3人1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上となると推計されており、介護問題や認知症リスク、そして終活は、誰にとっても身近な心配事といえます。
そんな中、東京都・品川区のHubbit株式会社は、高齢者が簡単に使えるコミュニケーションツール「ケアびー」を開発。“より良い最期をITで実現する”というミッションを掲げ、人生の終末期に関わる課題の解決を目指しています。

代表取締役の臼井 貴紀氏に起業の経緯、事業内容、東京立地のメリットについて取材しました。


■自身の祖父の終末期体験がプロジェクト始動の原点
「起業の背景には、祖父の終末期を体験したことがあります。寝たきりだった祖父は最後にはしゃべることもできなくなり、何事も決めるのは本人ではなく祖母に。私は自分の意志を持って生きることが重要だと考えていたので、その状態に違和感がありました。そして、祖父の手の指が動いたのを見たときに、しゃべることはできなくても他の方法で意思表示ができるのではないかと思ったんです」
当時、ヤフー株式会社に勤務していた臼井氏は、専門分野のITを活用してコミュニケーションの手段を増やせないかと考えるようになったそうです。

「エンディングまわりをIT化するプロジェクト案を作り、社内の新規事業コンペに応募したところ、最終プレゼンの手前で落選。それが歯がゆくて、2016年に友人のエンジニアと組んで合同会社を立ち上げたのですが、会社を辞めて本業としてやっていく決意ができず数年で解散。その後、転職した会社で鍛えられていたころに、ある経営者の方に背中を押され、再度プロジェクトを始動するに至りました」

会社員を辞めた臼井氏は、2019年3月にHubbit株式会社を設立。

「当初は葬儀や相続、遺書などのIT化も視野に入れてプロダクト開発をしていましたが、そもそも高齢者がスマホを使いこなせない課題にぶつかり、まずは高齢者の方がITを使えるようにしようと、今はデジタルデバイドを解消するプロダクトを手がけています」


■家族と簡単につながるコミュニケーションツールで自立をサポート
同社が開発したケアびーは、介護の必要な高齢者や認知症になった方が簡単に使えるコミュニケーションツールです。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/416398/LL_img_416398_2.jpg
ケアびーは自動で繋がる通話機能を搭載

「一番の特徴は、ほぼ操作不要で使えること。認知症の方に限らず、高齢になると電話が取れなくなることがありますが、ケアびーがあれば本人がタブレットを操作しなくても、家族の顔を見ながら通話ができます。カメラのオンオフは家族のスマートフォンから操作し、画面の下に文字を表示する字幕機能も。文字で見せることで理解を促し、耳が聞こえにくい方や認知機能が低下した方にも安心して使っていただけます」

初期設定が完了した状態で利用者の元に届き、コンセントをつなげて電源を入れるだけですぐに利用が可能。インターネットの準備も不要です。服薬確認や予定確認などを定期的にメッセージ配信するリマインド機能も好評とのこと。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/416398/LL_img_416398_3.jpg
10秒間のカウント後につながり、
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/416398/LL_img_416398_4.jpg
家族と会話することができる
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/416398/LL_img_416398_8.jpg
定期的なメッセージ配信で忘れがちなことをリマインド。困ったときは担当サポーターが遠隔操作でフォローしてくれる

「一度慣れてしまうと認知症の症状が重い方でも定着します。使いたくないと嫌がっていた方が、1カ月後に訪問したら『ケアびーさんには数年前からすごくお世話になっています』と言ってくださったり、家族から連絡が来るとわかると皆さんすごく喜んでくれます」

「ITがやるべき仕事は情報をきちんと伝えること。介護が必要になってから亡くなるまでに関わる課題もITが入ることでフラットになり、より良い方向に動くだろうという手ごたえを感じています」


■品川、東京立地のメリット~行動すればソリューションが得られる恵まれた環境
同社がオフィスを置くのは、山手線大崎駅より徒歩8分の「SHIP(品川区立品川産業支援交流施設)」。施設や周辺環境のメリットを伺いました。

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/416398/LL_img_416398_9.jpg
同社が入居するSHIP(品川区立品川産業支援交流施設)のオープンラウンジ。個室オフィスは16室あり、入居者はオープンラウンジも利用できる

「SHIPは利用料金が安いうえに、個室のオフィスは24時間利用可能で、時間の制約なく仕事に打ち込める快適な環境です。当社のサービスは地方需要が高く出張が多いため、品川駅に近い立地もメリットだと感じています」

加えて、東京立地にはさまざまな恩恵があると言います。

「東京には各方面の事業者が多く、困りごとをすぐに解決することができます。IT関係、タブレット開発やOS開発、通信キャリアなど、都心部に本社がある企業がほとんどなので直接会うのも楽ですし、知人を通して紹介も生まれやすいです。イベントや勉強会の数も圧倒的に多く、そこに参加して課題を解決することも可能。さらに、ベンチャーキャピタルも東京に集中しています。お金のないベンチャー企業がわざわざ東京に出向いてくるのは大変ですから、資金調達の面でも東京は有利だと言えるでしょう」

最後に今後の展望を伺いました。

「ケアびーのサービスを全国で展開し、後期高齢者のインフラにするのが目標です。それができたら次は、介護が必要になっても自宅で最期まで過ごせる介護施設と在宅介護の中間の世界観を作っていきたい。介護保険の仕組みとケアびーを組み合わせれば、夢ではないと考えています」


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

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ケアびーは自動で繋がる通話機能を搭載10秒間のカウント後につながり、家族と会話することができる

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