IEEEが占う未来の家電 ~すべて機械まかせにするには時期尚早!?~

@Press / 2014年1月28日 12時0分

IEEE(アイ・トリプル・イー)は、「CES:What's Next」と題した簡単なアンケート結果をまとめました。これはIEEEのエキスパートメンバーが予測した未来のヒット家電像に関して、CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)の来場者およびFacebookのファン3,000人から意見を集めたものです。多くの人が今後は機械制御やロボットの時代になっていくと予想する一方で、75%の人が、スマート家電、パワーアシストスーツ、携帯電話の曲面ディスプレイ、3Dプリンターの4つのカテゴリーを最も期待する技術として回答。自分自身で思考や動きをコントロールしたいという願望が非常に高い傾向にあることがわかりました。


■考えるスマート家電が、いま最も「クール」?
朝、時間になるとコーヒーメーカーに入れたてのコーヒーを用意させるアプリケーションよりも、頭で欲しいと考えれば一杯のコーヒーが出てくる。このようなに回答した人が全体の42%で、未来のスマート家電は人の思考によってコントロールされるようになると考えている人が多数いました。

IEEEのシニアメンバーで米ミシガン州立大学の電気・コンピュータ科学の教授を務めるディーン・アスラム(Dean Aslam)氏は、こうした技術について、次のように述べています。「脳波や筋肉に安価なセンサーを装着するウェアラブルのマイクロシステムを使って特定のパターンや思考を設定することで、家電や照明などのスイッチが入れられるようになるでしょう。部屋の中が寒いと感じたら左目を2回ウィンクするとか、エアコンの温度を上げようと考えたりするだけで、すぐに部屋の中を暖かくすることができるようになるのです。また、照明やテレビのスイッチを消さずに寝てしまった場合、あなたが眠っていることをセンサーが感知すると自動的にスイッチを切ってくれるようになるでしょう。」


■将来的には自分自身でコントロール
このアンケートの参加者のうち43%が、次に時代を変えるヒット技術として、IEEEシニアメンバーで北アイルランドアルスター大学のケビン・カラン(Kevin Curran)教授があげたパワーアシストスーツを選び、ヒト型スーツが最も画期的なアプリケーションになるだろうという意見に賛同しています。
カラン教授は次のように述べています。「将来、人が使うロボットは基本的にパワーアシストスーツになります。人とデバイスとの関わり方の問題も解消されていき、デバイスは自然な動きで巧みにさまざまな動作をこなせるようになるでしょう。」


■電話は毎日「着替える」ものに?
多くの人は、デバイス用の曲面ディスプレイ・アプリケーションのヒットを予測しており、そのうちの40%がこうした曲面ディスプレイは折りたたんだり画面を丸めたりできることよりも、将来はウェアラブル技術に活路を見出すことになると回答しました。
IEEEフェローでWeightless SIGのCEOであるウィリアム・ウェブ氏(William Webb)は、この技術について次のように述べています。
「曲面スクリーンやプラスチックのロジック回路によってデバイスの形は自由に変えられるようになりウェアラブル化が進み、日常生活のあらゆることが、自分の着ている衣服だけですべてを制御できるようになるでしょう。5インチの大型画面の端末はいずれ過去のものとなり、代わって大きな装飾品を身に着けることが再び流行るようになるかもしれません。」


■夕食は印刷で?
「CES:What's Next」のスタートから3D印刷技術がメディアからは大きな注目を集めているのに対し、将来、業界を変える最も重要な技術として3D印刷技術を選んだ参加者は全体の20%に過ぎませんでした。しかし、多彩な素材の3D印刷技術については51%の参加者が今後、大きな可能性があると考えており、単に個人の役に立つだけでなく、人類全体にとって有益なイノベーションになると考えています。
カラン教授は次のように述べています。「バイオプリンティングやフードプリンティング、小ロット多種生産といった技術の開発が期待されており、こうした技術には人々の生命を救ったり、飢餓を減らしたり、生産の民主化を実現する可能性を秘めているのです。」


■IEEEについて
IEEEは、世界最大の技術専門家の組織であり、人類に恩恵をもたらす技術の進展に貢献しています。160カ国、40万人以上のエンジニアや技術専門家の会員を擁する非営利団体で、論文誌の発行、国際会議の開催、技術標準化などを行うとともに、活動を通じて世界中の工学やその他の技術専門職のための信用性の高い「声」として役立っています。

IEEEは、電気・電子工学およびコンピューターサイエンス分野における世界の文献の30%を出版2,000以上の現行標準を策定し、年間1,300を超える国際会議を開催しています。
詳しくは http://www.ieee.org をご覧ください。

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プレスリリース提供元:@Press

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