ユビキタス社、Internet of Things(IoT)を実現するプラットフォーム「dalchymia(ダルキュミア)」を事業化、本日から提供開始
@Press / 2014年2月12日 15時30分
株式会社ユビキタス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:佐野 勝大、以下 ユビキタス社)は、デバイスとデータを管理してInternet of Things(IoT)を実現するプラットフォーム(device & data management platform:D2MP)「dalchymia(ダルキュミア)」を開発・事業化し、本日から提供を開始いたします。
「dalchymia」は、多種多様なデバイスとの連携や外部データを集約するためのAPIやインターフェイスなどを提供し、汎用性が高く、取り扱いやすいデバイス及びデータ管理基盤として、IoTに最適なプラットフォームです。また、クラウドベースで構築されており、接続されるデバイス数が増えてもスケール変更が容易で運用コストの最適化が可能です。
「dalchymia」には、ユーザー認証やデバイス管理機能をはじめとした、サービス開発に必要な機能が既に実装されており、システム開発などを行う専任のエンジニアを持たない事業者でもいち早く、低コストにIoTを実現していただけます。今後は、サービスプロバイダー、ソリューションプロバイダー、ハードウェアメーカーなどと連携し、これまで培ってきたユビキタス社の組込みソフトウェア開発のノウハウと合わせて、多種多様なセンサーデバイスからのデータや外部ソースのデータを「dalchymia」上に蓄積し、データを活用することで新たな価値を生み出し、それを様々なソリューションとして展開して参ります。
近年、モバイル・ブロードバンドなどのインターネットインフラと、スマートフォンなどの高機能なデバイスの急速な普及を背景に、クラウドやビッグデータを活用したサービスの普及も加速度的な広がりを見せております。
また、自動車、家電機器、日用品、建物、医療機器、農業関連機器などあらゆる「モノ」がセンサーを搭載し、通信機能をもつことでインターネットにつながる、“IoT”や「モノとモノ」がつながり相互に情報をやりとりしたり、制御しあう“Machine to Machine(M2M)”が実現する世界が目前に迫っております。こうした現況を踏まえ、2018年においてはM2M関連市場は1兆円規模になると予測(※1)され、2020年には地球上の全人口76億人に対して500億個のデバイスがインターネットにつながるといわれております。
このような中、ユビキタス社では創業当初からの組込みシステム開発での実績、ノウハウやソフトウェア資産と合わせて、2011年よりクラウドをベースとしたプラットフォームの研究開発を通じてIoT/M2M分野への取り組みを行ってきました。
その結果、ユビキタス社のサービスとして2012年9月には電力計測機器(電源タップ)とクラウドを組み合わせたHEMSクラウドサービス「Navi-Ene」の提供を開始したほか、実証実験などの取り組みとして「気象情報」を研究教育目的で提供するシステムや、スマートエネルギーシステムとクラウドを連系させた「系統電力連系アシストシステム」、「ヘルスケア関連クラウドシステム」、より生活に密着した「行動アシストサービス」などを実現し、「dalchymia」の研究開発当初から様々な利用シーンでの実績を重ねて参りました。
今後ユビキタス社は、「dalchymia」を中核にして、組込み分野の技術とクラウドを組み合わせたソリューションで、IoT/M2M分野に向けた事業展開を強化して参ります。
[関連PR]
・ユビキタス社、電力見える化クラウドサービス “Navi-Ene(ナビエーネ)”開始< http://www.ubiquitous.co.jp/news/?p=5396 >
・(お知らせ)気象観測情報「ソラテナ」のオンライン提供開始について< http://www.ubiquitous.co.jp/news/?p=6298 >
・(お知らせ)ユビキタス社、CEATEC JAPAN 2013 に展示されるインテルのパーソナル健康/運動管理アプリのコンセプト・デモ向けにIoT(Internet of Things)サービスプラットフォームを提供< http://www.ubiquitous.co.jp/news/?p=6655 >
※1: 2013年11月 野村総合研究所「2018年度までのIT主要市場の規模とトレンドを展望」より
< http://www.nri.com/jp/news/2013/131127.html >
■「dalchymia」ロゴデザイン
http://www.atpress.ne.jp/releases/43087/img_43087_2.jpg
「dalchymia」は、“data / device(データ / デバイス)”の頭文字「d」、そして古典ラテン語で”錬金術”を意味する「alchymia(アルキュミア)」を組み合わせ、新たなる価値を生み出すという思いを込めたユビキタス社の造語です。
■「dalchymia」概要
「dalchymia」サービス構成
http://www.atpress.ne.jp/releases/43087/img_43087_1.jpg
【「dalchymia」について】
「dalchymia」は、デバイスやアプリケーションとのインタフェース、データの保存機能、管理機能などの各種コンポーネントから構成されており、デバイスを利用したアプリケーションサービス開発を効率的に低コストで実現するために必要なAPI仕様(リファレンスアプリケーション、ファームウェア、通信モジュール)の提供を行うデバイスとデータを管理するプラットフォーム(device & data management platform:D2MP)です。
【主要コンポーネント】
・System Service(システムサービス)
dalchymia上でユーザーやデバイス管理機能を提供
・Device Cloud Sevice Core(デバイスクラウドサービスコア)
データモデルを構成するdalchymiaの中心(コア)となるコンポーネント
・Data Store(データストア)
Service Core(サービスコア)で処理されたデータをストアするためのデータベース
・Device Communication Interface(デバイス コミュニケーション インターフェイス)
あらゆるデバイスをdalchymiaに接続するためのインターフェイスを提供
【「dalchymia」の主な特長】
<高可用性・拡張性を実現する設計>
・サービス運用に必要なユーザ管理機能など共通コンポーネントを用意
・高いスケーラビリティーを実現するインフラストラクチャーとしてAWS(※3)を採用
・抽象化データモデルによる、デバイスに依存しないデータ処理を実現
<リアルタイム性を重視したデータ処理技術>
・大量のデバイスから送られるデータの高速処理を実現するNoSQLデータベース(※2)を利用
<オープンテクノロジーの活用>
・汎用通信プロトコル[HTTP(RESTful)(※4)、MQTT(※5)]を採用
・Hadoop(HBase)(※6)、MQTT、Fluentd(※7)など、オープンソースディストリビューションを中心に構成
<セキュリティの確保>
・暗号化処理技術による、デバイスとクラウドのデータ通信経路のセキュリティの確保
【ビジュアルインターフェイスについて】
「dalchymia」は、さらに便利な機能として、あらかじめ用意されたグラフパーツを使ってデータを可視化することができるビジュアルインターフェイスを備えております。難しいプログラミングをする必要がなく、ドラッグ&ドロップだけで簡単にデータをグラフやメーターとして表示することができます。
「dalchymia」 ビジュアルインターフェイス 画面イメージ
http://www.atpress.ne.jp/releases/43087/img_43087_3.jpg
【想定される「dalchymia」の主な利用例】
・車載機器データ収集/分析による自動車向けのリアルタイムテレメトリーシステム
・エネルギーマネジメントシステム(HEMS、BEMS、FEMS、CEMS)
・ヘルスケアデータマネジメントシステム
・センサーデータ(温度、湿度、養分、土壌などの環境情報)を活用した農業向け生産管理システム など
「dalchymia」に関する詳細につきましては< http://www.ubiquitous.co.jp/services/dalchymia/ >をご参照ください。
※2:[NoSQLデータベース]SQLインターフェイスを持たない軽量なデータベース
※3:[AWS]Amazon Web Serviceの略
※4:[HTTP(RESTful)]XMLで記述されたメッセージで応答する呼び出しインターフェイス
※5:[MQTT]Message Queue Telemetry Transportの略
※6:[Hadoop(HBase)]大規模データ分散処理・管理をおこなうミドルウェア、HBaseは構造化された大規模データを管理する分散データベース
※7:[Fluentd]フレームワークとして抽象化されたメッセージングコレクションサービス
※「dalchymia」は、株式会社ユビキタスの登録商標です。
※Amazon Web Services、“Powered by Amazon Web Services”ロゴ、およびかかる資料で使用されるその他のAWS商標は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
※本リリースに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。
■株式会社ユビキタス 代表取締役社長 佐野 勝大のコメント
「身の回りのあらゆるものをつなぐIoT(モノのインターネット)技術はエネルギー監視、農業、ヘルスケア、製造、社会インフラなど、すでに様々な産業分野で活用が始まっています。今後は、センサーネットワークとクラウドコンピューティングの進化に伴ってこれまで人類が経験したことの無いデータの集約が可能となり、単なる既存産業内での自動化、効率化を超えた、新しい産業への発展が期待されています。ユビキタス社では、組込みソフトウェア事業で培ってきたノウハウや実績を活かし、IT技術に精通していない業態の事業者が利用できるクラウド技術を活用したIoTプラットフォームの開発を進めて参りました。この度その集大成として「dalchymia」を発表できることを大変嬉しく思います。ユビキタス社の中期計画の柱として、業態の枠を超えた提供を進めて事業の立ち上げを加速するとともに、新たなビジネスの可能性にチャレンジして参ります。」
■株式会社ユビキタス(証券コード3858)について
ユビキタス社は、2001年に創業された組み込み機器向けを中心としたコンピュータソフトウェアの開発・ライセンスを行う企業です。ユビキタス社会において必要となる、ネットワーク関連(ホームネットワーク関連・暗号技術を含む)、データベース、システムの高速起動技術などの多数のソフトウェアを提供しております。他と差別化された製品群で、ユビキタス社会の要請に応えます。
商号 : 株式会社ユビキタス
設立 : 2001年5月7日
代表者: 代表取締役社長 佐野 勝大
資本金: 6億9万円(2013年9月30日現在)
本社 : 〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-10-1 日土地西新宿ビル20F
URL : http://www.ubiquitous.co.jp/
■投資家の皆様へ
本プレスリリースは、ユビキタス社の定性的な業務進捗をお知らせするためのものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。ユビキタス社の業績・経営指標の進捗・予想に関しては、取引所開示情報である、決算短信・マイルストーン開示などをご参照ください。
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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