『そして父になる』是枝裕和監督の原点となった傑作ノンフィクション『雲は答えなかった 高級官僚 その生と死』を復刊!

@Press / 2014年2月25日 12時15分

『雲は答えなかった 高級官僚 その生と死』
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 清水卓智)は、2014年3月5日(水)是枝裕和著『雲は答えなかった』(PHP文庫)を発売します。

■人間の生と死を見つめたノンフィクション
第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、世界的に有名な是枝裕和氏。本書は、是枝氏が作家としての自分の「すべてが込められている」と語る作品。発刊から20年を経て、このたび文庫化しました。本書執筆時、是枝氏は29歳。初ディレクター作品である『しかし・・・福祉切り捨ての時代に』(「NONFIX」1991年3月)の放送後、さらに取材を重ねて書かれたノンフィクションです。

◆官僚の死は、何を問いかけるのか
自身の良心と、職責との板挟みの末の悲劇……。1990年、水俣病訴訟を担当する官僚の自殺はそう報じられた。だが妻の証言、彼の歩みを辿るうち、見えざる側面が浮かび上がってきた。なぜ彼は、詩に「しかし」の言葉を刻み、「雲は答えなかった」との結論に至ったのか。その生と死は何を問いかけるのか。

◆「生はただ生としてそこにゴロッと転がっているのだ」 
(「刊行にあたって」より一部抜粋)
物語やテーマの為に人間がいるのではない。それは私たちの生がそうであるように、生はただ生としてそこにゴロッと転がっているのだ。そのような人間を映画の中で描きたいと思うようになったのは、もしかするとこの一冊目のノンフィクションでの一組の夫婦との出会いが、無意識のうちに僕にそうさせた遠因なのかも知れない。

◆是枝作品独特の手法の片鱗が、既に示されている
(映画作家・想田和弘氏による「解説」より一部抜粋)
読後感は、上質な小説か劇映画のそれに似ていて、読者はあたかも山内豊徳と実際に知り合い、彼の心の中を覗き観たような感触が残る。是枝の手による「山内豊徳」像は、フィクションとノンフィクションの区別を越えた「表現」に昇華されている。是枝裕和は後に、ドキュメンタリーとフィクションの手法を融合させた独特の手法の映画作品で世界的に名が知られていくわけだが、その片鱗は既に本書で示されていたのである。

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『雲は答えなかった 高級官僚 その生と死』
定価:本体648円(税別)
文庫判並製/320ページ
ISBN978-4-569-76155-8

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【Profile】
是枝裕和(これえだ・ひろかず)
映画監督、テレビディレクター。1962年東京生まれ。87年に早稲田大学第一文学部文芸学科卒業後、テレビマンユニオンに参加。主にドキュメンタリー番組の演出を手掛ける。95年、初監督映画『幻の光』がヴェネツィア国際映画祭で金のオゼッラ賞受賞。2004年、『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭史上最年少の最優秀男優賞(柳楽優弥)受賞。その他の監督作品に、『ワンダフルライフ』(98)、『花よりもなほ』(06)、『歩いても 歩いても』(08)、『空気人形』(09)、『奇跡』(11)などがある。12年、初の連続ドラマ『ゴーイング マイ ホーム』(関西テレビ・フジテレビ系)で全話脚本・演出・編集を手掛ける。13年公開の福山雅治主演『そして父になる』は、第66回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞し話題となる。

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