サイバー創研、「LTE技術ドキュメント検索ツール:3GPP RAN1編」を発売 ~3GPP技術文書(Tdoc)へのワンクリックアクセスを実現~
@Press / 2014年3月5日 11時30分
モバイル・ワイヤレスをはじめとした情報通信の総合的特許調査などを行う株式会社サイバー創研(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:木下 研作)は、LTEに関連する特許分析の補助ツールとしても使用できる、技術文書アクセスシステム「LTE技術ドキュメント検索ツール:3GPP RAN1編」を開発し、2014年版を4月1日より発売します。
「LTE技術ドキュメント検索ツール:3GPP RAN1編」は、LTEに関する標準化規格を策定している標準化団体3GPPの技術文書(Tdoc)へのワンクリックによる素早いアクセスを可能にしたもので、3GPPでの検討状況や検討履歴の把握を従来よりも格段に快適、容易に行えるツールです。
今回発売する製品は3GPPの技術研究グループ(TSG)の無線アクセスネットワークレイヤ1検討グループ(RAN1)のドキュメントに対応しており、LTEの検討が本格化した2006年1月RAN1 Adhoc会合から2013年11月にサンフランシスコで開催されたRAN1第75会合までに対応しています。価格はシングルライセンスで198,000円からとなっております。
【システム発売の背景】
<4万件にも上る3GPP技術文書>
LTEの標準化活動は3GPPで行われており、検討に際して、技術文書と呼ばれる、参加機関からの提出文書や議長、事務局からの議事録・連絡文書等を含み、各会合毎におよそ600件が寄せられます。ちなみに、2006年から2013年までの技術文書の総数はRAN1だけでも約4万件にも上ります。
3GPPの運営は基本的にオープンなものであり、これらの技術文書(Tdoc)はネット上に全て公開されており、誰でもアクセス可能です。しかし、4万件に上るこれらの文書から目的の技術文書を探し出して閲覧するためには、以下の様な手順を技術文書1件ごとに踏む必要があり、決して容易ではありません。
<3GPP技術文書の閲覧の煩雑で面倒な手順>
(1) 閲覧したいドキュメントの提出年を知る
(2) その年度の文書目録(Index List)のzipファイルを3GPPのWebサイトからダウンロードする
(3) 文書目録で所望の技術文書が提出された会合名と文書番号を知る
(4) 閲覧したい文書が提出された会合のサイトにアクセスし、そのサイトの中で閲覧したい文書の番号により、ダウンロードしたいzipファイルを見つけ出す
(5) 前項までの手順で見つけたzipファイルを自分のPCへダウンロードする
(6) PC上でzip解凍を行い、解凍されたファイル(※)を所望の場所に保存する
(7) 保存されたファイルを開く
※ 1つのzipファイルを解凍した結果として複数のファイルが生成される場合もあります。その場合、これらのファイルは3GPPのファイル命名則に則っていないことが多く、そのままでは技術文書番号との関係づけができません。
【本製品の便利さ】
「LTE技術ドキュメント検索ツール:3GPP RAN1編」は、このような面倒な手続を経ずに、年単位に作成されている書誌リストから目的の技術文書を探し、その項目をワンクリックで目的の技術文書を開くことを可能にした製品です。また、ツールに添付されている技術文書ファイルは全て解凍済みで、ファイル名も3GPPの文書番号を正しく付与されたものに統一されているため、一般の全文検索ソフトを使用すれば、全文検索を行うことも可能です。
【無料体験版】
実際に操作いただける体験版を用意しました。2013年1月にマルタ島サンジュリアンで開催されたR1第72会合の一部の技術文書を対象に、「LTE技術ドキュメント検索ツール:3GPP RAN1編」の機能を体験していただけます。これまでに技術文書を閲覧された経験のある方には、本製品の便利さを実感していただけると思います。
ダウンロードURL: http://cybersoken.com/products/
【補足説明】
<LTEの現状・将来について>
携帯電話サービスの市場では第3世代のサービスから第3.9世代と呼ばれるLTE(Long Term Evolution)への移行が急速に進展しています。LTEサービスは、日本国内ではNTTドコモが2010年12月に商用サービスを開始し、2013年末には契約数が約1,400万件に達しています。2012年4月には、LTEの後継となるLTE-AdvancedがITU-R(国際電気通信連合無線通信部門)で第4世代の技術の一つとして勧告されています。さらに、2020年頃の実用化を目標とした第5世代(5G)移動通信ネットワークに関する議論が欧州のベンダやキャリア、日本のNTTドコモ等によって活発化しており、今後の議論の行方を見通す上でも3GPPにおける議論の動向を把握することは重要です。
<3GPPにおける標準化活動の発展について>
LTEの標準化活動は、ETSI(欧州電気通信標準化協会)、ARIB(電波産業会)等の各国の標準化団体により設立された仕様検討プロジェクトである3GPPにて行われており、中でもRAN1はその仕様検討、規格策定作業の中心的な役割を果たしています。
3GPPでは、2011年に発行されたRelease10においてLTEの基本的な仕様が固まった後も、2013年にはRelease11が、さらに本年9月にはRelease12の仕様を確定させることが予定されているなど、ますます技術検討が加速しています。
■サイバー創研 会社概要
(1)商号 :株式会社サイバー創研( http://www.cybersoken.com )
(2)代表者 :代表取締役社長 木下 研作
(3)本店所在地 :東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー22階
(4)設立年月日 :2001年4月2日
(5)主な事業の内容:情報通信関連の以下の事業
1.調査研究事業
2.特許サービス事業
3.エンジニアリング事業
4.教育研修事業
(6)資本金 :3,000万円
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プレスリリース提供元:@Press
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