「レアメタルの前処理事業」に本格参入~タングステン原料安定確保に向けたスラッジリサイクル~

@Press / 2014年3月7日 11時30分

焙焼を行う定置炉
株式会社サンクト(本社:東京都江東区、代表取締役:今川 信雄、以下 サンクト)は、このほど「レアメタルの前処理事業」に本格参入しました。

超硬工具の製造過程で発生するタングステンを含む汚泥(スラッジ)を乾燥・焙焼することでタングステン分を濃縮し、超硬工具メーカーなどがリサイクルしやすい原料に仕上げ供給します。それにより、希少価値の高いタングステン等の特殊金属の安定確保を目指します。
2013年6月に東海地区にて工場を取得した後、グループ会社の傘下とし、設備改修や環境装置の取り付け回収を行い、年明けにレアメタルの前処理事業を本格稼働させました。

サンクト レアメタル事業
http://www.sanct.co.jp/products/metal/


■「レアメタルの前処理事業」に本格参入の背景
現在、タングステンの供給は世界生産のおよそ7割を占める中国に依存しており、供給途絶リスクが高まっています。そのため、日本では使用済み超硬工具から主原料のタングステンを回収する動きが活発化しています。
タングステンリサイクルの取り組みは、使用済み超硬工具からの回収が主となっています。工具の生産工程で発生する炭化タングステンスラッジは水分や油分が多いため、産業廃棄物として処分されることが多くありました。しかし、炭化タングステンスラッジは推定で年2,500トン排出されています。
今後タングステン原料を安定して確保するために、サンクトは産業廃棄物として処分されることの多い、炭化タングステンスラッジに目を向け、工場発生の炭化スラッジからのリサイクルを行うこととしました。


■「レアメタルの前処理事業」の特長
1.乾燥・焙焼処理によるリサイクル原料の前処理
サンクトは超硬工具の製造工程で発生する炭化タングステン(WC)スラッジをメーカーから集荷。工場の定置炉を使い、乾燥・焙焼処理を行います。これによりタングステン分を数十%に濃縮するというリサイクル原料の前処理を行います。金属分を濃縮したリサイクル原料を使えば、効率よくタングステンを精錬できます。設備の焙焼能力は月150-200トンとなっています。

2.正確な計量データを委託加工契約先に提供
炭化タングステンスラッジは水分や油分が多いため、産業廃棄物として処分されることが多くありました。リサイクル業者が有価物として引き取る場合もありましたが、水分と油分の多さで適正な評価が難しいという課題がありました。サンクトは正確な計量データを委託加工契約先に提供することでこの課題を克服しました。適正な評価を可能としたことによって信頼を獲得し、レアメタルリサイクルの前処理事業を軌道に乗せています。

現在サンクトでは、このスラッジの前処理を主に超硬工具メーカーと委託加工契約を結び行っています。委託加工契約以外にも、炭化タングステンスラッジを買取り、前処理を施して国内外の炭化タングステンメーカーへ販売しています。また、炭化タングステンスラッジ以外にも、大手自動車メーカー系列の電池メーカー等と契約を結び、ニッケルめっきスラッジやニッケル水素電池の製造工程で発生するスラッジなどの前処理も行っています。


今後サンクトでは、炭化タングステンスラッジを始め、レアメタルリサイクルの前処理事業に力を入れ、原料の安定的な確保を目指していきます。


■会社概要
商号  : 株式会社サンクト
代表者 : 代表取締役 今川 信雄/宍戸 哲夫
所在地 : 〒135-0007 東京都江東区新大橋3-5-1 平野ビル2階
設立  : 平成15年1月8日
事業内容: アミノ酸の輸出及び国内販売
      レアメタルの輸出入、国内販売及びリサイクル
      (金属スラッジの回収・焼成事業)
      遺伝子(cDNAクローン)の輸出及び国内販売
      海外取引における貿易業務等の請負及びコンサルティング
資本金 : 1,000万円
URL   : http://www.sanct.co.jp

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プレスリリース提供元:@Press

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