ULLINKがインターコンチネンタル取引所(ICE)からメタビット(本社・東京)とNYFIXを取得
@Press / 2014年7月1日 16時0分
金融業界における電子取引、接続に関するリーディングプロバイダーであるULLINKは、メタビット株式会社(東京都中央区)とNYFIXをNYSE Technologies(インターコンチネンタル取引所(ICE)の一部門)から取得することで6月23日に合意し、必要とされる政府当局または監督官庁の承認を得た上で、2014年第3四半期中を目途に買収手続きを完了する予定です。
ULLINKとメタビット、NYFIXの統合は、グローバルな影響力を増す新会社の誕生を意味し、3社の立地、顧客、提供するサービスを互いに補完する効果があります。今回の統合の狙いは、銀行・投資業界において金融取引のソリューションを提供するプロバイダーとなることにあります。
メタビットは東京に本社を置き、オーストラリアや香港、中国本土を拠点にグローバルなビジネスを展開しています。低レイテンシーのダイレクト・マーケット・アクセス(DMA)と、バイサイドの注文をセルサイドの取引所参加者につなぐアジアの取引所へのリンクによって一連の製品を提供しています。
この統合により、グローバルの顧客に新たな選択肢と高度なソリューションを提供する優れた市場プレイヤーとチャレンジャーが生まれることになります。統合後のULLINKの規模は、従業員500人、世界の主要な金融センターに拠点を置いて2,000を超える顧客を有し、売上高は130億円超(1ドル=100円で換算)となります。
今回の統合は、ULLINKの現在の業務をメタビットとNYFIXの業務範囲が補完する効果があり、ULLINKの成長志向にも即したものになります。メタビットは東京を拠点とするプロバイダーで、アジア市場ではハイパフォーマンスでマーケットにアクセスできるユニークで有力なコミュニティサービスを行っています。NYFIXが保有する技術、なかでも接続ネットワーク「Marketplace」はバイサイドの顧客に浸透し、ULLINKのコアであるセルサイドのプラットフォームに対する補完性もあります。
統合の戦略的根拠は極めて明快です。ULLINKのバイサイドへの浸透、米国市場の増強、アジア市場全域での足がかりが狙いであり、メタビットとNYFIXにとってもULLINKの先進的な製品開発資産や広範な販売流通チャネルを活用できます。またグループの一員となることで、グローバルなテクノロジーソリューションに貢献し、集中することができます。
競合するテクノロジーソリューション・プロバイダーとの競争でも有利となります。ULLINKの統合の目的は、グループ化により会員を大幅に増やしてバイサイドとセルサイドとの緩衝剤の役割を果たし、双方の摩擦を極力少なくすることにあります。バイサイドからセルサイドへのアクセスを容易にすることとセルサイドへの最先端のソリューションを提供し続けることで、イノベーションを促進する効果も期待できます。ULLINKは、最新鋭のソリューションのニーズにマッチしたテクノロジーパートナーの主役としての地位確保をめざします。
統合後の会社はULLINKの統一ブランドのもとで運営され、創業者でCEOのローレント・ユーセルディンガー氏が引き続き率いていきます。業務の統合により、顧客のバランスがとれ、包括的、補完的製品ラインナップとなり、グローバルマーケットでの専門性を深化させることができます。メタビットのCEOであるダニエル・バージン氏は新会社のアジア担当COOに、NYFIXのCOOであるスコット・フィッツパトリック氏は新会社のNYFIXサービス部門の常務取締役に、それぞれ就任する予定です。
なお、ULLINKの株式は2014年3月、欧州のミッドマーケットで有力な公開株式投資会社HgCapitalが過半数を取得しています。ローレント・ユーセルディンガー氏と現経営陣の狙いは、金融取引テクノロジーソリューションを提供する真のグローバルプロバイダーの獲得により有機的な成長を遂げようというものです。
上記株式取得に際しては、Perella Weinberg Partners UK LLPがHgCapitalのフィナンシャル・アドバイザーとなりました。
創業者でCEOのローレント・ユーセルディンガー氏は次のように語っています。
「ULLINKにとってこの統合は、今後の成長を加速させる上で変革をもたらすものであり、真のグローバルプレーヤーに成長するチャンスです。ULLINKとメタビット、NYFIXのビジネスとサービスはお互いの戦略が合致するものであり、優れたカスタマーサービスと最先端のテクノロジーによって顧客との約束を果たします。この統合でもたらされた各社の力が結集し、急成長を続けることを確信しています。また、業容の拡大が市場において際立つチャレンジャーとなり、どの資産クラスのユーザーにとっても使いやすいテクノロジーの提供が可能となります。金融業界は私たちの統合によって生み出される優れた技術とイノベーティブなソリューションを初めて享受できる選択肢を得ることになります」
■ULLINKについて
ULLINKはバイサイド、セルサイドの市場参加者に対して取引ツールを提供するグローバルプロバイダー。世界トップティアの銀行、ブローカー150社以上に採用され、持続性、信頼性に富む最新のイノベーティブなソリューションを提供している。2001年以降、業界でも最も成長著しい企業の一つとして確固たる地位を築いている。450以上のプラットフォームを運営し、世界100以上の取引所に接続、700以上のFIX、APIアダプターを提供している。ニューヨーク、トロント、ロンドン、パリ、香港、東京、シンガポール、サンパウロ、クルージュ、シドニーに拠点がある。詳細は、 http://www.ullink.com.
■メタビットについて
東京を拠点にアジアやオセアニアに事業を展開している。低レイテンシーのダイレクト・マーケット・アクセス(DMA)と、バイサイドの注文をセルサイドの取引所参加者につなぐアジアの取引所へのリンクによって製品を提供している。アジアの金融市場への深い理解と経験により、業界最先端のマーケットアクセス製品に特化している。バイサイドからの注文をセルサイドの取引所参加者へと流すメタビットの一連の製品は、アジアの金融市場全体への低レイテンシーのダイレクト・マーケット・アクセス(DMA)や取引所接続を実現することをひたむきに追い求めて設計されている。詳細は、 http://www.meta-bit.com/2010/ja/about/about.html
■NYFIX, Inc.について
電子取引のパイオニア。イノベーションによって新しい取引の開拓を続けている。NYFIX Marketplace(TM)によって、取引を最適化するサービスを媒介としたグローバルな広がりを持つコミュニティを形成している。信頼するバイサイド、セルサイドのビジネスパートナーと同様に、ウルトラロータッチ、ローインパクトの市場アクセスと端末間取引を可能にしている。
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プレスリリース提供元:@Press
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