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ユニ・チャーム、原土井病院と共同で褥瘡(※1)臨床研究 褥瘡に“医療向け創傷用シート”を使用し、症状改善を実証~第16回日本褥瘡学会学術集会(2014年8月29日)にて発表~

@Press / 2014年9月12日 11時0分

『医療向け創傷用シートを使用し改善傾向を確認』
ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原 豪久)は、原土井病院 内科 褥瘡治癒専門医と共同で、各褥瘡における検証で医療向け創傷用シート『ライフリー ファインケアシート(R)』を使用しました。そして、今回の研究成果を2014年8月29日の第16回日本褥瘡学会学術集会で発表いたしましたので報告します。

※1 褥瘡(じょくそう):長期間同じ体勢で寝たきり等になった場合、体と支持面(多くはベッド)との接触局所で血行不全となることで周辺組織に壊死を起こすもの。床ずれ(とこずれ)とも呼ばれる

『医療向け創傷用シートを使用し改善傾向を確認』
http://www.atpress.ne.jp/releases/50768/img_50768_1.jpg


■研究の背景
急速に高齢化が進み、介護する人も65歳以上の「老老介護」の世帯は平成25年の調査で5割(※2)を越えました。高齢者による介護負担は大きく、容易に介助することも難しく、ベッドや車椅子などで、長時間同じ体勢を保つことでおこる肌トラブル「褥瘡(※1)」などの創傷の発生数が今後益々増加すると予測されます。当社は、紙おむつや生理用品の開発をする中で、体液の吸収をコントロールする吸収体技術を確立してきました。褥瘡の治癒促進には、褥瘡面からの滲出液(しんしゅつえき)(※3)を吸収し適度な湿潤環境に保つことが重要とされています。
そこでこの度、褥瘡の検証で当社の吸収体技術で開発した医療向け創傷用シート『ライフリー ファインケアシート(R)』を使用し、褥瘡を抱える方の苦痛を少しでも和らげたいという思いのもと、原土井病院と共同研究を行いました。

※2 平成25年厚生労働省調べ
※3 内部から表面にしみ出てくる液で、特に細菌性の炎症を起こしたときなどに血管外へしみ出てくる液のことをいう。


■研究の概要
対象  :15症例
     15部位(大転子・仙骨・足趾・腸骨・下腿・手背・肘・臀部・尾骨)
使用期間:2013年10月~2014年1月
使用方法:『ライフリー ファインケアシート(R)』未滅菌タイプを使用する。
・1次ドレッシングとして使用し、2次ドレッシングとして非固着性ドレッシングもしくは尿取りパッドを使用する。
・シート交換は毎日行い、褥瘡部位の評価を7日毎に実施する。
テスト終了後、処置を行った医師、看護師に使用後のアンケートを行いました。

ライフリー ファインケアシート(R) 効果性イメージ図
http://www.atpress.ne.jp/releases/50768/img_50768_2.jpg


■研究の結果
症例の内訳としては、15名のうち創周囲皮膚の浸軟がある患者は14名、1名はドレッシング剥離時の出血が見られていました。皮膚浸軟がある患者のうち3名が剥離時の疼痛を訴えていました。
しかし、シートを使用後に適度な湿潤環境に保つ事で、処置時の出血もドレッシングが創に固着しないため皮膚トラブルは全例で改善しました。ドレッシング除去時の疼痛を訴えていた3名全員で、処置時の疼痛の訴えがなくなりました。アンケートでは創への固着がなく、使い勝手も良いとの回答が複数ありました。

(1) 褥瘡部位の状態を評価する、DESIGN-R(※4)にて改善を確認。
(DESIGN-Rは、褥瘡の深さ・滲出液・大きさ・炎症/感染・肉芽組織・壊死組織・ポケットの7項目を観察し、各点数の総点によって症状レベルを判断。点数が低くなれば、症状が改善傾向にあることを示す。)
・症例1 大転子の部位において、使用後42日目までに改善傾向を確認。
・症例2 足趾の部位において、使用後37日目までに改善傾向を確認。

※4 DESIGNは、2002年日本褥瘡学会学術教育委員会が作成した褥瘡状態評価スケールで、DESIGN-Rは2008年に改定した評価スケール。

症例点数表
http://www.atpress.ne.jp/releases/50768/img_50768_4.jpg


(2) 処置に関わった看護師アンケート回答結果。
「創に固着しにくく、剥がし易い 82%」「治りが良い印象 16%」「患者の処置時の疼痛の訴えがなくなった 2%」と評価。

≪処置を行った看護師アンケート結果≫
http://www.atpress.ne.jp/releases/50768/img_50768_3.jpg


■当社の考察
『ライフリー ファインケアシート(R)』の創面に当たる特殊フィルムは、表面に約80%の面積率で開孔部を有し、その形状が円錐状の立体構造をしていることから、滲出液が逆戻りせず周囲に広がらないので褥瘡の周りの皮膚の浸軟が起きにくいと考えられます。
さらに創面との接触面積が小さいことにより、浸出液が固着しにくいことからシート交換時の痛みや出血が少ないと考えられます。


■研究参加メンバー
原土井病院 内科
下田 雅子先生
川上 修康先生

≪研究にご協力頂いた施設様≫
ベストライフ株式会社 住宅型有料老人ホーム 喜楽苑
畑 美津子
※敬称略


■学会発表
今回の研究成果を、第16回日本褥瘡学学術集会(日時:2014年8月29日~30日)にて発表しました。

【原土井病院 内科 下田先生のコメント】
原土井病院 内科 下田先生
http://www.atpress.ne.jp/releases/50768/img_50768_6.jpg

『ライフリー ファインケアシート(R)』の、(1)浸出液を吸収して広げない、(2)吸い上げた浸出液を逆戻りさせないという2つの特徴により、創の適度な湿潤環境を保つので、さらに周囲皮膚の浸軟を防ぐということが可能となりました。
シート自体が比較的安価であり、かつ2次ドレッシングの選択は自由であり非常に使い勝手が良い事から今後療養病床や在宅で治療を行う上でも有用な材料であると考えます。


■当社のコメント
このたびの臨床研究によって、『ライフリー ファインケアシート(R)』が褥瘡の浸軟や交換の痛みを伴う場面でもお使い頂けることが、今回の検証で明らかになりました。褥瘡を抱える方の苦痛を少しでも和らげ、症状の改善に貢献していける商品の開発を今後も進めて参ります。

今回の研究に用いた『ライフリー ファインケアシート(R)』
http://www.atpress.ne.jp/releases/50768/img_50768_5.jpg


≪消費者の方のお問い合わせ先≫
ユニ・チャーム株式会社 お客様相談センター
TEL:0120-041-062

ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス
http://www.unicharm.co.jp/

詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

【関連画像】

ライフリー ファインケアシート(R) 効果性イメージ図処置を行った看護師アンケート結果症例点数表

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