シニアの買い物意識とメディア接触に関する調査
@Press / 2014年9月9日 10時0分
株式会社日本能率協会総合研究所(略称:JMAR)は、2014年6月、全国に居住する夫婦2人暮らしのシニア(50歳~79歳)600名を対象として「シニアの買い物意識とメディア接触に関する調査」を実施致しました。2010年に実施しました前回調査と今回調査との比較を行い、下記のような実態が明らかになりましたのでご報告致します。
■商品を購入する際の行動や考え
第1位は「周りの人がどんなにすすめても、自分が商品の品質に納得しなければ買わない」
<全体傾向>
商品を購入する際の行動や考えを尋ねたところ、「周りの人がどんなにすすめても、自分が商品の品質に納得しなければ買わない」が1位(75.2%)であった。
2010年と比較して増加した考えや行動は、「新商品が発売されても、買い慣れた既存商品を購入することが多い」(7.3ポイント増加)、「一流品とは、多くの場合、値段が高いものだ」(5.0ポイント増加)であった。
<年代別傾向>
50代:「商品について知りたいことがあると自分で調べる」が1位(79.5%)、「商品の品質と価格が見合っているかじっくり検討する」、「周りの人がどんなにすすめても、自分が商品の品質に納得しなければ買わない」がともに2位(75.5%)であった。
60代:「周りの人がどんなにすすめても、自分が商品の品質に納得しなければ買わない」が1位(72.5%)、「商品について知りたいことがあると自分で調べる」、「これまで買ったことがない商品を買うときは慎重になる」(72.0%)がともに2位であった。2010年と比較して増加した考えや行動1位は、「より良い商品がないか、日頃から探している」(5.0ポイント増加)。減少した考えや行動1位は「これまでに買ったことがない商品を買うときは慎重になる」(11.0ポイント減少)
70代:「周りの人がどんなにすすめても、自分が商品の品質に納得しなければ買わない」が1位(77.5%)、「これまで買ったことがない商品を買うときは慎重になる」(73.0%)が2位、「一流品とは、多くの場合、値段が高いものだ」(63.0%)が3位であった。2010年と比較して増加した考えや行動1位は、「新商品が発売されても、買い慣れた既存商品を購入することが多い」(10.5ポイント増加)。減少した考えや行動1位は「商品を買う前に、その商品の評判を知ろうとする」(11.5ポイント減少)
各年代の特徴を整理すると、50代は、商品について知りたいことがあると自分で調べ、品質と価格が見合っているかをじっくり検討する傾向であった。60代は、よりよい商品がないか、日頃から探しているアクティブな傾向にあった。70代は、新商品が発売されても、買い慣れた既存商品を購入することが多い、それほど意欲的ではない傾向にあった。
■今後家庭において増えそうな(増やしたい)支出は「旅行」、「医療サービス」、「趣味(旅行以外)」
2010年より増えそうな支出は「医薬品」、「医療サービス」、「光熱・水道」
<全体傾向>
今後家庭において増えそうな(増やしたい)支出を尋ねたところ、「旅行」が1位(56.2%)、「医療サービス」が2位(38.8%)、「趣味(旅行以外)」が3位(36.5%)。
2010年度と比較してポイントが増加した支出は、「医薬品」が1位(6.5ポイント増加)、「医療サービス」が2位(6.3ポイント増加)、「光熱・水道」が3位(4.0ポイント増加)。
今後家庭において増えそうな(増やしたい)支出は、どの年代でも「旅行」、「医療サービス」、「趣味(旅行以外)」が上位3項目であった。また2010年と比較して「医薬品」、「医療サービス」のポイント増加が見られた。このことから、健康を気遣いながら、旅行や趣味を楽しみたいシニアの特徴が確認された。
■1日あたりの平均メディア接触時間が長いメディアは、「テレビ」が1位
2010年度と比較して、「携帯電話でインターネットやメール」が増加傾向
<全体傾向>
1日あたりのメディア接触時間を尋ねたところ、「テレビ番組・テレビCMを見る」が1位(174.1分)。2010年と比較して増加した時間は「携帯電話でインターネットやメールを見る」(2.7分増加)のみ。全体的にメディア接触時間が減少しており、メディア離れが進んでいる様子が見られた。特にテレビは大きく接触時間が減少していた。
<年代別傾向>
50代はテレビの接触時間が短い。また携帯電話でのインターネットやメールは、年代が上がるにつれて接触時間が短くなる傾向であった。ラジオ、通販カタログ、雑誌については、年代が上がるにつれて長くなる傾向であった。
【調査概要】
調査タイトル:シニアの買い物意識とメディア接触に関する調査
調査内容 :◆商品購入時の行動や意識
・買い物意識(22項目)
・初めて買う商品の購入のきっかけ
・今後支出の増えそうな(増やしたい)費目(25費目)
◆メディア接触や買い物・サービス利用頻度の行動実態
・1日に費やすメディア接触時間(8項目)
・買い物場所・サービスの利用頻度
◆フェイス(属性)項目
・性別、年齢、職業、居住地域
・世帯収入(一ヶ月)
・世帯の費目別(19費目)支出(一ヶ月)
サンプル属性:夫婦2人で生活している50~79歳の方
有効回答 :男性50代:100人 女性50代:100人
男性60代:100人 女性60代:100人
男性70代:100人 女性70代:100人 合計:600人
実施時期 :2014年6月12日~2014年6月23日
調査方法 :日本能率協会総合研究所 モニターリサーチシステムを利用したFAX調査
●シニアの商品を購入する際の行動や考えは、「周りの人がどんなにすすめても、自分が商品の品質に納得しなければ買わない」が1位(「あてはまる」と「ややあてはまる」と回答した合計値)
シニアの商品を購入する際の行動や考えを尋ねたところ、「周りの人がどんなにすすめても、自分が商品の品質に納得しなければ買わない」(75.2%)が1位であった。
2010年度と比較してポイント増加した考えや行動は、「新商品が発売されても、買い慣れた既存商品を購入することが多い」(7.3ポイント増加)、「一流品とは、多くの場合、値段が高いものだ」(5.0ポイント増加)。
図1 商品を購入する際の自身の考えや行動(時系列比較)
http://www.atpress.ne.jp/releases/50782/img_50782_1.png
年代別でみると50代では、「商品について知りたいことがあると自分で調べる」が1位(79.5%)。
60代では、2010年と比較して増加した考えや行動1位は、「より良い商品がないか、日頃から探している」(5.0ポイント増加)。減少した考えや行動1位は「これまでに買ったことがない商品を買うときは慎重になる」(11.0ポイント減少)。
70代では、2010年と比較して増加した考えや行動1位は、「新商品が発売されても、買い慣れた既存商品を購入することが多い」(10.5ポイント増加)。減少した考えや行動1位は「商品を買う前に、その商品の評判を知ろうとする」(11.5ポイント減少)。
図2 商品を購入する際の自身の考えや行動(2014年・年代別)
http://www.atpress.ne.jp/releases/50782/img_50782_2.png
●今後家庭において増えそうな(増やしたい)支出は「旅行」、「医療サービス」、「趣味(旅行以外)」。
2010年より増えそうな支出は「医薬品」と「医療サービス」、「光熱・水道」。
今後家庭において増えそうな(増やしたい)支出を尋ねたところ、「旅行」が1位(56.2%)、「医療サービス」が2位(38.8%)、「趣味(旅行以外)」が3位(36.5%)であった。
2010年と比較して増加した支出は、「医薬品」が1位(6.5ポイント増加)、「医療サービス」が2位(6.3ポイント増加)、「光熱・水道」が3位(4ポイント増加)であった。
図3 今後家庭において増えそうな(増やしたい)支出(時系列比較)
http://www.atpress.ne.jp/releases/50782/img_50782_3.png
●1日あたりの平均メディア接触時間は、「テレビ」が1位。
2010年度と比較して、「インターネットやメール」が増加傾向。
1日あたりの平均メディア接触時間を尋ねたところ、「テレビ番組・テレビCMを見る」が1位(174.1分)、「パソコンでインターネットやメールを見る」が2位(61.0分)、「新聞記事・新聞広告を見る」が3位(36.6分)であった。
2010年と比較して、増加したメディアは「携帯電話でインターネットやメールを見る」であった。(2.7分増加)
図4 1日あたりの平均メディア接触時間(時系列比較)
http://www.atpress.ne.jp/releases/50782/img_50782_4.png
年代別でみると、50代はテレビの接触時間が短い。また携帯電話でのインターネットやメールは、年代が上がるにつれて接触時間が短くなる傾向であった。ラジオ、通販カタログ、雑誌については、年代が上がるにつれて長くなる傾向であった。
図5 1日あたりの平均メディア接触時間(2014年・年代別)
http://www.atpress.ne.jp/releases/50782/img_50782_5.png
【調査資料のご案内】
<価格>
・定価 :120,000円(税込129,600円)
・MDB会員価格:100,000円(税込108,000円)
<調査アウトプット>
・調査報告書
・集計データ(単純集計・クロス集計)
・ローデータ ※CD-Rにてご納品させて頂きます。
【株式会社日本能率協会総合研究所について】
株式会社日本能率協会総合研究所は、お客様の課題解決を使命とする日本能率協会グループの調査・研究機関として、専門性に裏打ちされた確かなリサーチを提供しています。
紙媒体(郵送・FAX)で調査可能な一般生活者アンケートモニターを約88,000人(約26,000世帯)保有しております。世帯でモニター登録をしているため、「小学生と母親」、「成人した子供と要介護の母親」など、様々な組み合わせの親子調査が実現します。また高齢者を対象とした調査も可能です。20年近くモニター管理・運用をしており、民間企業や大学、公共機関のお客様に長年ご利用いただいております。
URL: http://www.jmar.biz/
【本調査についてのお問い合わせ】
株式会社日本能率協会総合研究所 グローバル事業部
〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル2階
担当 : 加藤 菜美絵 稲富 健
電話 : 03-6202-1287
FAX : 03-6202-1294
E-mail: info@jmar.biz
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プレスリリース提供元:@Press
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