京都精華大学人文学部客員教授に養老 孟司氏と内田 樹氏の就任が新たに決定

@Press / 2014年9月30日 14時0分

養老 孟司氏
京都精華大学(所在地:京都市左京区、学長:竹宮 惠子)は、2015年度に人文学部のカリキュラムを一新。文学、歴史、社会に対する学びを基盤に、人間と社会の本質を探究し、人文学の思考によって、社会の諸問題に向き合える人材の育成をめざします。そこで、人文学の領域において、日本を代表する養老 孟司氏と内田 樹氏の2名を客員教授にお招きすることが決定しました。就任予定年月日は2015年4月1日です。

養老氏は、解剖学者として東京大学医学部等で長年活躍してこられました。著書も多く、『からだの見方』で1989年にサントリー学芸賞を受賞、2003年出版の『バカの壁』は同年のベストセラー1位となり、毎日出版文化賞特別賞を受賞しています。
専門分野である解剖学のほか、哲学や思想、社会学はもとより、マンガやテレビゲームにも造詣が深く、解剖学を中心とした多角的な視点で人間や現代社会への探求を続けてきた、他にはない研究者、識者といえます。そのような養老氏の独自の視点とこれまでの研究業績が、本学学生にとって大きな影響を与えることを期待し、客員教授への就任にいたりました。

内田氏は、神戸女学院大学名誉教授であり、哲学研究者、思想家、倫理学者、武道家など幅広い分野で活躍されています。専門はフランス現代思想で、中でもフランスの哲学者エマニュエル・レヴィナス著書の翻訳、研究を重ねてこられました。レヴィナスを基点とするユダヤ人問題をテーマとした『私家版・ユダヤ文化論』で第6回小林秀雄賞を受賞、『日本辺境論』では2010年新書大賞を受賞するなど、著書も多数。そのほか、映画、武道論など著作のテーマは広く、現代社会にかかわる問題全般を対象としています。教育問題に対しても独自の考えを有し、高等教育の役割を学生自身の知性の活性化にあるとし、そのための欲動・姿勢をもたらすものでなければならないと語っておられます。このような考えを持つ内田氏から、本学学生への直接的な働きかけによる教育効果が期待されます。

両氏には、学生たちに対し年数回の特別講義をご担当いただく予定です。

新たに就任が決まった客員教授2名のプロフィール、就任にあたってのコメントは以下のとおりです。


■養老 孟司(ようろう たけし/1937年11月11日生まれ)
解剖学者、東京大学名誉教授
http://www.atpress.ne.jp/releases/51734/img_51734_1.jpg

1937年、神奈川県生まれ。1962年に東京大学医学部卒業後、1981年から95年まで東京大学医学部教授。96年から2003年まで北里大学教授。
『唯脳論』など多数の著書があり、1989年には『からだの見方』でサントリー学芸賞を受賞、脳科学者の立場から人間社会のさまざまな事象を脳の機能や仕組みと結びつけて評論している。『バカの壁』(新潮社)は、03年のベストセラー第1位になり、同年度の毎日出版文化賞特別賞と新語・流行語大賞を受賞。マンガやテレビゲームにも造詣が深く、京都国際マンガミュージアムの館長を2006年の開館時から務めている。

就任にあたってのコメント:
自分で考えるとはどういうことか、その方法を若い人たちに伝えられたらいいなあ、と思っています。


■内田 樹(うちだ たつる/1950年9月30日生まれ)
思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授
http://www.atpress.ne.jp/releases/51734/img_51734_2.jpg

1950年、東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専門はフランス現代思想、武道論、教育論など。多田塾甲南合気会師範。主な著書に『ためらいの倫理学』『寝ながら学べる構造主義』『「おじさん」的思考』『先生はえらい』『街場の文体論』『内田樹による内田樹』など多数。2007年に『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第6回小林秀雄賞、2010年『日本辺境論』(新潮新書)で新書大賞2010受賞。2011年には第3回伊丹十三賞受賞。

就任にあたってのコメント:
みなさん、こんにちは。内田 樹です。
このたび京都精華大学の人文学部にお招き頂き、研究教育のお手伝いをすることになりました。前任校(神戸女学院大学)を早期退職したときに、もう大学では教えないつもりでした。でも、竹宮学長とマンガについての対談本を作る過程で、この大学の教育理念と仕組みの風通しを知って感銘を受け、『こういう自由な大学が存在することが日本の未来にとって必要』と痛感して、ついそう申し上げたら、勢いで客員教授を拝命することになりました。ときどき大学に登場します。どうぞよろしくお願い致します。


1.新・人文学部の目指す教育

人文学部――総合人文学科 (定員300人)
       ・文学専攻
       ・歴史専攻
       ・社会専攻

混沌とした答えのない現代において、「少子化」「高齢化」「環境」「地域格差」「紛争」などの諸課題は、細分化された学問領域では解決を果たし得ません。複雑で深刻な課題を抱える現代社会だからこそ、人文学の必要性が改めて叫ばれています。新・人文学部では、複雑で深刻な課題に立ち向かい、迎えたい未来やその未来を支える仕事を創りだす人材を育成するため、以下3つの特徴を持つ教育を行います。

1) 学ぶ意味を理解した上で、わかりやすく体系的に学ぶ
・3専攻(文学・歴史・社会)の学びを、実社会でどのように活かしていくかを理解した上で、学びやすく工夫された、体系的プログラムが用意されています。

2) あたらしい社会を創造する「ソーシャルデザイン」の手法を取り入れた教育
・2年前期はソーシャルデザイン・プログラムで、身近な暮らしの課題からグローバルな問題まで、社会の課題を楽しみながら解決する方法を学び、社会を変革するアイデアを生み出していく“文系ソーシャルイノベーター”を育成します。

3) 京都から日本全国へ、そして世界中に人文学部の教室がある
・3年前期には全学生に対し、フィールド・プログラムを実施。このプログラムの基地となる「グローバル教室」が日本全国、そして世界中に用意されており、グローバル環境での学習が可能です。


2.京都精華大学について http://www.kyoto-seika.ac.jp/

1968年に「自由自治」を教育理念とし、短期大学として開学。1979年に4年制大学として美術学部を開設、2006年には日本で初めてマンガ学部を設立するなど、既存の枠組みにとらわれることなく、常に新しい学問領域を切り拓いてきました。現在は、芸術学部、デザイン学部、マンガ学部、ポピュラーカルチャー学部、人文学部の5学部、芸術研究科、デザイン研究科、マンガ研究科、人文学研究科の4研究科のあわせて約3,800人の学生が、自由で自然豊かな環境のなか、世界に向けて発信する芸術と文化を追求しています。

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プレスリリース提供元:@Press

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内田 樹氏

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