民間月面探査チーム「ハクト」、Google Lunar XPRIZEに挑戦する月面探査ローバーのプレフライトモデルを発表

@Press / 2014年9月30日 16時0分

Moonraker(左)とTetris(右)
株式会社ispace(東京オフィス:東京都港区麻布台)が運営する日本初の民間月面探査チーム「ハクト」は、Googleによる賞金総額3,000万ドルの国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」(以下 GLXP)に挑戦する月面探査ローバーのプレフライトモデル、デュアルローバーの「Moonraker」と「Tetris」を発表します。GLXPとは、民間組織による月面無人探査を競う総額3,000万ドルの国際賞金レースです。ミッションは、月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m以上走行し、指定された高解像度の動画や静止画データを地球に送信すること。加えて、このMoonrakerとTetrisは、ハクトオリジナルミッション、世界初の月面の縦孔探査を行うよう設計されています。

ハクトの月面探査ローバーは、今年2月にGLXPが設ける中間賞の書類審査を通過した5チームの1つとして、モビリティサブシステム中間賞(走行系)のファイナリストに選定されています。今後、本プレフライトモデルに対して宇宙機として機能することを証明するための試験を実施し、中間賞の獲得を目指しています。


■ミッション
MoonrakerとTetrisは、GLXPにより課せられたミッションに加え、世界初のハクトだけのオリジナルのミッションを行うように設計されています。

◯月面を500m走行(GLXPミッション)
表面温度が-150℃以下から100℃以上という厳しい温度環境の中、クレーターや岩石を避けながら月面を500m以上走行します。

◯月面からの動画・静止画を送信(GLXPミッション)
ローバーの眼の前に広がる360度の景色を、搭載しているHDカメラで撮影し、地球に送信します。

◯月面の縦孔探査(ハクトオリジナルミッション)
MoonrakerとTetrisをテザー(細いロープ)で結合した「デュアルローバー」によって、月面に存在する「縦孔」を探査します。「縦孔」とは、日本の月面探査衛星「かぐや」によって発見された月面に垂直に開いた穴で、火山活動によって生成されたと考えられています。Tetrisが降下して縦孔の内部を探査することを目指します。縦孔は、月の誕生をよりよく理解する鍵となることが期待されており、将来人類が長期滞在する基地を設営するための有力候補地でもあります。


■基本設計
ミッションに適した最小限の機能を搭載する超小型・軽量ローバーを開発しました。宇宙への打上費は重量に比例して上がるため、軽量化が求められ、日本の得意とする小型化思想をふんだんに取り入れています。また、低コスト化のため民生品の部品を多く活用しています。

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