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1988年の発売開始から26年、カッティングマシンの世界累計販売台数が42万台を突破

@Press / 2015年1月13日 12時30分

カッティングマシンの世界累計販売台数が42万台を突破
業務用インクジェットプリンターや3次元ものづくりツールを製造・販売するローランド ディー.ジー.株式会社(取締役会長兼社長:冨岡 昌弘、本社:静岡県浜松市)は、カッティングマシンの世界累計販売台数が、2014年12月末時点で42万台を突破しましたのでお知らせします。


■カッティングマシンが提供する価値
カッティングマシンは、コンピュータ上で描かれた文字やイラストなどの輪郭データを、デジタル制御されたカッターでビニールシート上に切り出していく製品です。当社カッティングマシンの主力シリーズとして1988年にスタートしたCAMM-1シリーズは、従来、手作業で行われていた広告・看板の製作をデジタル化し、サイン(広告・看板)業者の生産性を飛躍的に向上させました。また、プロフェッショナル用途で培った技術を元に、様々な分野でご活用いただける製品を展開し、カッティングの可能性を広げてきました。
現在当社は、CAMM-1シリーズの下、「CAMM-1」と「CAMM-1 PRO」の2ブランドを展開しています。CAMM-1は、デスクトップサイズでありながら本格的なカッティング性能を誇り、一般企業や店舗での表示物や販促ツールの内製、ユニフォーム等への名前や背番号の表示、装飾用途としてのステッカーやデカールの製作など、幅広い用途で活用されています。一方、CAMM-1 PROは、高い生産性を追求するプロフェッショナルのニーズに応え、カッティングの速度と精度に磨きをかけた製品で、屋内外の広告・看板製作はもちろん、車両装飾用途やカーフィルム、アパレルの型紙などの製作に活用されています。
また、プロユースだけにとどまらず、さらに小型化、使い勝手を向上し、個人や小規模オフィスでも低価格で手軽に導入できる「STIKA」ブランドを展開。1990年の初代モデル発売以降、小規模オフィスや工場の標示物や標識製作、お店の窓やディスプレイの装飾、自動車やバイクのボディーステッカーを手軽に内製したいというニーズや、インテリアなど身の回りの物を様々なオリジナルステッカーなどでデコレーションして楽しみたいというニーズに応えています。


■カッティング分野に進出した背景
当社の事業は、XY(縦・横)軸を制御することで線画を出力するペンプロッタから始まりました。1990年前後から始まった技術革新で、ペンプロッタの需要がインクジェットプリンターに置き換わる中、当社は、ペンの代わりにカッターを持たせることで新たにカッティングマシンを開発。広告・看板を製作するサイン市場に参入しました。当時は、製品とともにソフトウェアやカッティングシートなどがパッケージ化された高額な“クローズドシステム”で提供されることが一般的でしたが、市場が手軽で安価なシステムを望んでいることを確信した当社は、カッティングマシンとパソコンがあれば、誰もが簡単にサインビジネスを開業できるよう“オープンシステム”のコンセプトで製品を開発。後に独自開発したサイン製作用のアプリケーションソフトがユーザビリティを高めたこととあわせて、サイン市場での基盤を築くことに成功しました。


■当社カッティング製品のラインナップの変遷
1988年に、当社初のカッティングマシン「CAMM-1 PNC-1000」でサイン業界に参入した当社は、市場が大型看板用途に対応するマシンを求めていることをいち早く察知し、翌年には当時世界最大であった1,220mm幅のシートに対応する「CAMM-1 PNC-1800」を発売することで、市場の要望に迅速に対応しました。また、1991年に「CAMM-1 PNC-1100」を発売すると、高精度かつ軽快なカッティング性能、円や曲線といった複雑な外形への対応力、シンプルな操作性や静粛性、機能美を追求したマシンデザインで、市場から高い評価を獲得。サイン市場におけるプレゼンスを一気に高めました。さらに、1993年に、コンパクト機「CAMM-1 PNC-900」を発表するとともに、プロ機のラインナップを拡充すると、小・中型機から大型機まで取り揃えたことで、カッティングの幅広いニーズに対応できるようになり、カッティング市場でのトップブランドの地位を確立しました。
1990年代の半ばになると、カッティングの市場は成熟期を迎え、競争力の強化と急激に進展した円高への対応が急務となりましたが、こうした市場環境の中にあっても、従来機の基本性能を継承しながら大幅なコストダウンを実現した「CAMM-1 PNC-960」や「CAMM-1 PRO PNC-1860」を発売することで、ラインナップを大幅に刷新。1996年に発売したこれらの製品は、世界的なベストセラーとなり、当社の事業そのものを支える大きな柱へと成長しました。さらに同年、パーソナルユース向けの小型カッティングマシン「STIKA STX-7」を発売。出力用ソフトウェアを標準付属し、パソコンと接続して気軽にステッカーを製作できるようになり、パソコンが一般家庭に普及しつつあった状況を受けて大ヒット商品に成長。カッティングを知らなかった一般ユーザーへと普及が進み、市場の裾野を大きく広げました。
CAMM-1シリーズはその後も技術革新とモデルチェンジを繰り返しながら、現行モデルである「CAMM-1 SERVO GX-24」「CAMM-1 PRO GX-500」へと発展。そして2015年1月13日、さらなる革新を遂げたシリーズ7世代目のカッティングマシン「CAMM-1 GS-24」をリリースしました。


■ユーザビリティの向上でカッティング市場を拡大
当社では、カッティング市場の裾野を広げるべく、ユーザビリティを高める取り組みを行ってきました。初号機の発売当時は、文字やイラストの切り抜きの作成にもプログラミングを必要としたため、簡単にカッティングが行えるソフトウェアを開発。1993年の「CAMM-1 PNC-900」の発売にあたっては、カッティング用シートとソフトウェアをセットにした「スターターキット」を業界で初めて標準付属し、マシン導入へのハードルを大幅に下げることに成功し、市場をさらに拡大しました。このソフトウェア開発の取組みは現在、初めてでも簡単に操作できる付属ソフト「Dr.STIKA PLUS」「Roland CutStudio」へと進化、発展しています。その後も、市販のプリンターで印刷されたものも輪郭をカットできる「クロップマーク機能」をはじめ、直感的で簡単に操作できる液晶パネルの搭載など、業界の先駆けとなるさまざまな機能を開発・提供してきました。これらの機能は全て新製品の「CAMM-1 GS-24」に継承されています。


■今後のカッティング事業と新たな付加価値の提供
カッティングマシンの市場は成熟期を迎えていると言われていますが、カッティングマシンが提供するベーシックなニーズは根強くあり、当社は今後も最先端の技術を取り入れ、ユーザーの期待を上回る製品を提供していきたいと考えています。一方、当社は、カラー製品や3D製品を展開する強みを活かし、これらの製品とカッティング製品の組み合わせに、当社にしかできない独自の付加価値を提案できる可能性を認識しています。お客様のビジネスの可能性を広げるために、また、お客様の「イメージをカタチに」するために、今後も多様なソリューションを提案していきたいと考えています。


■ローランド ディー.ジー.株式会社について
ローランド ディー.ジー.株式会社は、XYZ軸の制御技術を元に、業務用インクジェットプリンターやカッティングマシンを中心とするカラー事業と3次元切削加工機や彫刻機を中心とする3D事業を展開しています。カラー事業の分野では、1台のプリンターで、印刷と同時にイラストや文字などの輪郭を切り抜くことができる「Print&Cut」技術の先駆者であり、広告看板を製作するサイン業界などでトップブランドの地位を確立し、世界をリードしています。近年では、幅広い用途での印刷に対応するUV-LEDプリンターや、布地への印刷に特化した専用プリンターをラインナップに加え、プリンターの可能性を広げています。一方、3D事業の分野では、「デスクトップ・ファブリケーション(机上工場)」コンセプトの下、人々のイメージをカタチにするデジタルものづくりツールを提供しています。近年では、個人ユーザー向けのデジタルクラフトツールや、3Dプリンターと切削加工機の組み合わせでプロフェッショナルのものづくりを支援する「monoFab(モノファブ)」シリーズを立ち上げるとともに、歯科用ミリングマシンでデンタル業界に参入。精巧な加工技術とデジタルソリューションで、ものづくりのあり方を変革しています。

※ 本ニュースリリースに記載の社名、製品名は各社の登録商標または商標です。


【会社概要】
商号  : ローランド ディー.ジー.株式会社
設立  : 1981年5月1日
本社  : 〒431-2103 静岡県浜松市北区新都田1-6-4
代表者 : 取締役会長兼社長 冨岡 昌弘
資本金 : 3,668,700,000円
      東京証券取引所市場第一部上場
URL   : http://www.rolanddg.co.jp/
事業内容: コンピュータ周辺機器の製造および販売

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プレスリリース提供元:@Press

【関連画像】

カッティングマシンの変遷カッティング出力用ソフトウェア

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