仙台で『夢見る宇宙と音楽と～音で紡ぐ言葉の花束～』3月12日に開催 ～「心の再生」...生きるうえで大切なことをあらためて考える～

宮城県仙台市に拠点を置き、コンサートの企画・運営を行うstella musicaは、2015年3月12日(木)、宇宙物理学者の佐治晴夫博士をお迎えし、佐治博士の講演とクラシック音楽によるコンサート『夢見る宇宙と音楽と～音で紡ぐ言葉の花束～』を開催します。


【開催経緯】
東日本大震災からこの3月で四年という歳月が過ぎようとしています。もう四年、そんな声も聞かれるようになりました。しかし、人びとの心には今もなお、深く消えない記憶が残っていることも確かです。
被災3県(岩手・宮城・福島)とそれ以外の都道府県を対象に行われた心の健康のアンケート結果(※1)では、被災時よりも心の健康状態が悪くなったと答えた人は「その他全国　8.6％」に対して「被災3県　13.3％」と比率は高く、復興に対する焦燥感や言葉にならない思いを抱えた人の多さを物語ります。


【コンサートについて】
本コンサートは、折しも東日本大震災から四年目となる3月11日の翌日開催です。「音で紡ぐ言葉の花束」というテーマのもとに、「宇宙の共通語は、数学と音楽」と語る、佐治晴夫博士が宇宙研究の成果を通して、宇宙とは、人間とは、命とは、そして音楽とのかかわりを一人一人の心に届くようユーモア溢れる楽しい語りでお話いたします。語りの合間には、クラシック音楽を奏でるヴァイオリンとピアノの優しい音色があなたの心に希望の灯火を届けます。

演奏は、仙台フィルハーモニー管弦楽団首席奏者のヴァイオリニスト宮崎博、本コンサートの主催であるstella musica代表のピアニスト松山裕美子による、フォーレ「子守歌」、グノー「アヴェマリア」、グリーグ「ヴァイオリンソナタ第一番作品8」ほか、宇宙の語りの空間に相応しい曲目を演奏いたします。
震災から歳月を経て、あらためてあなたの大切な人、家族とともに、生きるうえで大切なことを考える時間を過ごしていただきたいという想いを込めた開催です。

(※1)出典:
2013年、「東日本大震災後の健康および生活に関するアンケート調査(基本集計結果)」東北大学大学院経済学研究科
TERG Discussion Paper No.295. http://www.econ.tohoku.ac.jp/e-dbase/dp/terg/terg295.pdf


【佐治博士のコメント】
もともと宇宙という言葉は、空間と時間という意味です。つまり、すべての存在を包括する入れ物のなかで、ものごとが変化している状態の総称こそが宇宙です。私たちは、深い眠りの中では時間を喪失しているということから、生きているという意識(実感)は時間を創りだす営みだといえます。しかも時間の姿を見ることはできません。しかし、感じることはできます。その典型が音楽です。音楽する、とは、時間を創出する営みであり、したがって生きていることの表現だといってもいいでしょう。その一方で、アインシュタインが「この世界のことで、最も理解できないことは世界が理解できることである」といっていますが、それはこの世界、つまり宇宙がきわめて数学的な構造をしているからです。実は、あらゆる芸術の中で、最も数学的な構造をしているものが音楽です。本講義では、それらのことがらに向き合うことで、自然の構造と音楽を数学の立場からとらえ、私たちの情感が感じる美の原点に、美しい演奏とともに迫りたいと思います。

追記：くわしくは、拙著、「14歳のための時間論(春秋社)」、「量子は、不確定性原理のゆりかごで、宇宙の夢をみる(トランスビュー)」をご参照ください。


【コンサート概要】
タイトル：『夢見る宇宙と音楽と～音で紡ぐ言葉の花束～』
公演日　：2015年3月12日(木)
開場　　：18:30
開演　　：19:00
会場　　：日立システムズホール仙台 2F 交流ホール
所在地　：〒981-0904　仙台市青葉区旭ヶ丘 3-27-5
入場料　：2,500円(税込み)
主催　　：stella musica
後援　　：公益社団法人宮城県芸術協会
　　　　　株式会社ヤマハミュージックリテイリング 仙台店
　　　　　カワイミュージックショップ仙台

チケット・プレイガイド：
ヤマハミュージックリテイリング仙台店、カワイミュージックショップ仙台
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