芝浦工業大学先進モビリティコンソーシアムを発足 ~分野横断型研究で車の新たな価値創出を~
@Press / 2015年3月18日 17時0分
芝浦工業大学(東京都江東区/学長:村上雅人)は、学内のさまざまな分野で自動車やパーソナルモビリティ(PM)に関する技術の研究開発を行っている教員7名(現時点・今後拡大予定)をまとめ、分野を横断して連携した研究を推進していくため、「芝浦工業大学先進モビリティコンソーシアム<座長:伊東敏夫教授(システム理工学部機械制御システム学科)>」を発足させました。
■発足の社会的背景
近年、国内では若者の自動車離れが盛んに言われる一方で、アジア諸国の経済発展により、自動車の需要は今後伸びていくという推計もあり、世界的に見れば依然成長産業であるといえます。
これまで、運転性能や乗り心地、燃費などの性能面で発展を続けてきていますが、一方で近年では自動運転の開発も進んでいます。このように、“快適な運転性能、自身で運転する喜び・楽しみ”という魅力のほかに、“運転をせずに便利に移動すること”に重点を置いた研究が盛んになっています。このような自動車に対する価値観の変化を踏まえ、学内の研究者および企業などとの連携を通して、自動車のさらなる魅力・価値創出に向けた取り組みを行うため、コンソーシアムを結成しました。
■先進モビリティコンソーシアムが目指すもの
・分野間の融合により、従来の自動車にはない新しい自動車の魅力を創出する
・企業との連携および国への提言により、社会での実現を目指す
・アジアの工科系大学との共同研究や学生同士の課題解決型学習の実施で人材育成にも寄与
・2020年を目処に、新しいモビリティサービスの提案および実証を目指す
■参加教員の現在の研究テーマ(一例)
・ドライバーの感性に訴える車載器のインターフェイス
・二輪車転倒防止システム
・低カロリー燃料の燃焼利用を目指した新たな着火、燃焼促進法
・安全運転のためのヒューマンマシンインターフェイス
・新ショックアブソーバー
・ドライバー特性の解析
・イナータによる新サスペンションシステム
・車載画像処理システム など
■今後の展開
芝浦工業大学では、エンジンやサスペンションなどの機械系分野の他にも、感性工学、安全運転支援システム開発などさまざまな分野で自動車・モビリティに関する研究が進められており、この先進モビリティコンソーシアムによってそれらの専門家が連携・融合しながら、新たな自動車の魅力・価値を創出する活動、また自動車以外の新たなモビリティ開発の可能性を探る活動を行います。
今後は学内教員だけでなく企業などと広く連携を図り、産学連携によるプロジェクト提案や国への提言などを行っていきます。また、アジアの工科系大学との共同研究や学生同士の課題解決型学習なども実施し、人材育成にもつながる活動としていきます。
そして、国外から多くの観光客が日本に来る2020年を一つの目処に、新しいモビリティサービスの提案および実証ができるよう、検討を進めていきます。
芝浦工業大学: http://www.shibaura-it.ac.jp/
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プレスリリース提供元:@Press
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