浅利慶太プロデュース公演 第1弾『オンディーヌ』4月19日(日)開幕
@Press / 2015年4月14日 12時30分
浅利演出事務所では、4月19日(日)より5月5日(火・祝)まで、自由劇場(東京・浜松町)にて『オンディーヌ』を上演いたします。
『オンディーヌ』は、フランスの劇作家 ジャン・ジロドゥの傑作戯曲のひとつ。水の精オンディーヌと遍歴の騎士ハンスが織り成す神話的な愛の模様が描かれています。圧倒的な宿命感と詩的な美しさを湛えた恋は、人間の深淵を描く壮大な純愛叙事詩といえるでしょう。
演出の浅利慶太は、この上演を「神話の実現」と捉えました。
「『オンディーヌ』には、劇芸術に対する僕らの祈りと願いとが込められている。亡き加藤道夫先生がジロドゥの劇を語ることによって僕らに演劇の扉を開いたその日から、『オンディーヌ』は僕らのうちに神話として席を占めた。この神話を実現すること、それが過去の演劇生活の最高の目標であり、僕らを律してきた至上命令なのである」初演時プログラムより
決して古びることのないドラマ『オンディーヌ』。自由劇場という緊密な劇空間に蘇る伝説の舞台に、どうぞご期待ください。
詳細: http://ondine2015.com/
【ストーリー】
オンディーヌは15歳、湖のほとりの漁師小屋で老漁師オーギュストと妻ユージェニーとともに住んでいた。湖の魚たちと戯れるこの少女は、みずみずしい自然の息吹とともに生きる清らかな水の精だった。
ある嵐の夜、オンディーヌは遍歴の騎士ハンスと出会い、二人は宿命の糸に結ばれたように強く愛し合う。しかし、水界の掟に背き、人間を愛してしまったオンディーヌは、水界の王とある契約を結ばなくてはならなかった。ハンスが裏切れば彼の命は尽き、オンディーヌの記憶は永遠に失われてしまうという契約である。
二人は城に戻り、楽しい生活を始める。だが純粋そのものに生きることしかできないオンディーヌは、嘘や偽り、形式で塗り固めたような人間界になじむことができない。そんなオンディーヌを扱いかね、ハンスは次第にかつての婚約者ベルタに心を傾けはじめる。
オンディーヌはベルタの邪心を明らかにしようとするが、ハンスはかえって反発するだけ。ハンスが心変わりをすれば、彼は死ななければならない。ハンスの城が水に囲まれていることを知ったオンディーヌは思わず「水に気をつけて」と言うのだった。
ハンスの命を救おうとする一心から、オンディーヌは彼を裏切ったと見せかけ、姿を消す。しかし、ハンスとベルタの結婚式の朝、魔女裁判にかけられてしまう。
最後までハンスをかばおうとするオンディーヌだが、嘘をつき通すことはできなかった。ハンスが裏切った以上、契約は果たさねばならない。
ハンスの寿命は尽き、オンディーヌはそれまでの記憶を失った。オンディーヌは倒れているハンスに気づき、水界の王に尋ねる。
オンディーヌ「このきれいな人はだあれ?」「生き返らせることはできないの?」
水界の王「できない」
オンディーヌ「惜しいわ、生きていたらきっと好きになったでしょう」
【ジロドゥと『オンディーヌ』】
『オンディーヌ』の作者ジャン・ジロドゥは、フランス中部の田舎町ベラックに生まれ、高等師範学校を優秀な成績で卒業すると外務省に勤め、外交官生活を送りながら小説を書き始めました。劇作は1927年から。その12年後、この『オンディーヌ』は書かれました。
『オンディーヌ』は、ドイツ後期ロマン派の作家ラ・モット・フーケーの「ウンディーネ」(1811年)に想を得たものですが、そこに見られる精神性、価値観は全く別物です。ジロドゥ作品全てに共通する特徴ですが、『オンディーヌ』で描かれている世界もまた象徴的であり、芸術的緊張感にあふれています。そしてここで展開されるのは、有限と無限、すなわち人間とそれを超える何かとの対立です。
騎士ハンスは移ろいやすく、愚かしく、極めて人間的で有限の存在として描かれているのに対し、オンディーヌは純愛を貫く永遠、無限への方向性を持つものとして描かれています。
『オンディーヌ』は三幕構成。その劇的構成の緻密さ、そして詩的であまりに美しい台詞から、彼の作品群の集大成として高く評価されています。
演出 ― 浅利慶太
作 ― ジャン・ジロドゥ 訳 ― 米村あきら 台本協力 ― 水島弘
装置 ― 土屋茂昭 照明 ― 吉井澄雄 衣裳 ― レッラ・ディアッツ
音楽 ― 諸井誠 作詞 ― 岩谷時子
プロダクションマネージャー ― 杉田静生
出演
野村玲子 坂本里咲 笠松はる
斉藤昭子 田野聖子 花岡久子 滝沢由佳 山本貴永
中村伝(客演 劇団四季) 広瀬彰勇 山口嘉三 斎藤譲 畠山典之
下村尊則 岡田吉弘 山田大智 笹岡征矢 他
【『オンディーヌ』公演概要】
■公演期間
4月19日(日)~5月5日(火・祝) 14回公演
■公演日程
http://ondine2015.com/#ticket
■料金
全席指定 5,000円
■会場
自由劇場(東京都港区海岸1-10-53)
■予約
インターネット・携帯予約: http://489444.com (24時間受付)
劇団四季予約センター : 0120-489444(受付時間:10時~18時)
※当日券購入
開演90分前より劇場チケットボックスで販売
■お問い合わせ
浅利演出事務所 03-3379-3509
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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