【CEATEC JAPAN 2012】日産はトラックも電気自動車に! 「リーフ」のモーターで走る「アトラス」!

Autoblog JP(オートブログ) / 2012年10月6日 16時30分

【CEATEC JAPAN 2012】日産はトラックも電気自動車に! 「リーフ」のモーターで走る「アトラス」!


千葉市・幕張メッセで6日まで開催している「CRATEC JAPAN 2012」の日産ブースには、電気自動車(EV)が勢揃い。前回ご紹介した商用バン「e-NV200」に続いて、今回はEVトラックの可能性を探るプロトタイプ「e-NT400アトラス コンセプト」について、開発に携わった技術者の方からお話を聞いてみた。
ベースとなっているモデルは、日産の小型トラック「アトラスF24」。3.0リッター直噴ディーゼルターボや2.0リッターガソリン・エンジンに替わって、「リーフ」の電気モーターとリチウムイオン・バッテリーを搭載することで、電気自動車にコンバートされている。



リーフに比べるとずいぶん大きくて重そうですが、モーターはまったく同じ物?

「これはプロトタイプですが、リーフとまったく同じ物を積んでいます。ただしバッテリーは容量を増やしていますが」

それで航続可能距離はどのくらいなんですか?

「JC08モードで約100kmというところですね。このクルマは市街地における配送などに使われることを想定しています。そういう用途ですと、毎日ほぼ決まったルートしか走らなかったりして、運行計画が立てやすいですから、それでも実用的ではないかなと」

でもリーフのような前輪駆動ではないのですね?

「後輪駆動です」

リーフのパワートレインをそのまま移植してFFにする、というわけにはいかないということですか。

「駆動輪に(積み荷の重さで)トラクションを与えるためですよね。本当はモーターのトルクで十分なんだけど、ユーザーさんが "前輪駆動のトラックなんて..." って思われるのではないかと」

モーターは車体前方に縦置きして、後輪を駆動しているということですよね?

「そうです。ドライブシャフトで駆動を後輪に伝えています」

ということは、リーフと共用のパワートレインを使っても、例えば「シルビア」みたいなFRの電気自動車も作れる?

「これがまさにそうですから(笑)」

それは非常に面白そうですが、そういうクルマはまた別の方が担当されるでしょうから(笑)、EVトラックの可能性についてお訊きします。将来的には、長距離輸送のトラックも全て電気自動車になるのでしょうか? それはやはり難しい?

「うーん...。これは私個人の考えですけれど」

ぜひお聞かせください。

「長距離はやはりレンジエクステンダー式が今のところ現実的ではないかと」

排気量のごく小さなエンジンを発電機として搭載して、その電力で走るEVですね。

「本当の意味ではエコとは言えないかも知れませんが」

CO2や燃料消費量を大幅に減らせるから十分エコだとは思いますが。実際に開発されているわけですか? それとも(カルロス)ゴーンさんはやはり、ゼロ・エミッションにこだわる?

「まあ、今は "勉強している" という段階ですね。世界中の全ての自動車メーカーがやってると思いますけど」



このe-NT400アトラス コンセプト、見た目にはあまり「コンセプトカー」らしい "未来的な感じ" はないけれど、その代わり今すぐにでも市販できそうな、現実味のある車両に仕上がっていると見受けられた。日産では近々公道における実証実験を開始し、数年後には市販化したいとしている。

市街地を走る宅配便などのトラックが排気ガスを一切出さなくなるだけでも、我々の生活に与えるプラスの影響は少なくないはず。個人所有の自家用車に電気自動車を普及させるよりも、今のところこうした近距離配送用トラックにEVを採用する方が現実的かつ環境負荷削減の効果は大きいのではないかと思うのだが...問題は事業主にのし掛かる資金負担か。となると自動車メーカーだけでなく、政治に対して期待しなければ。


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