ボルボ、安全でパワフルなコンパクト・ハッチバック「V40」発売!

Autoblog JP(オートブログ) / 2013年2月24日 20時0分

ボルボ、安全でパワフルなコンパクト・ハッチバック「V40」発売!


ボルボ・カー・ジャパンは19日、ボルボのラインアップにおいて最も小さな5ドア・ハッチバック車「V40」を発売した。コンパクトなボディに、ライバル達よりもパワフルなエンジンと、充実のハイテク安全装備を(一部オプションだけれど)搭載し、269万円からという戦略的な価格設定がなされた、かなりの意欲作であるようだ。


Gallery: THE ALL NEW VOLVO V40


 
「V40」と聞くと、古くからボルボについてご存じの方は、1990年代後半から2000年代前半にかけて販売されていた同名のステーションワゴンを思い出すかも知れない。そうでなくても車名に「V」と付けば、かつてボルボのラインアップではセダンの「S」、クーペの「C」と並んでステーションワゴン型ボディを指す頭文字だったはず。だか、2012年のジュネーブ・モーターショーで発表された現代のV40は、「フォルクスワーゲン ゴルフ」「フォード フォーカス」そして「メルセデスAクラス」などの強豪がひしめく、ヨーロッパではCセグメントと称される激戦区に投入された5ドア・ハッチバック。1.6リッター直噴ターボ・エンジン+デュアルクラッチ式トランスミッションというパワートレインも含めて、ライバル達と真っ向から勝負に挑む気満々である。



そんな競争激しい市場に送り出されたV40のためにボルボが用意した "武器" は、最新のハイテク安全機能を充実させ、標準装備または手頃な価格でオプション装着を可能にするというもの。長くなるが、順番に挙げてみよう。

まず、現在の新型車ではもうすっかりお馴染みとなっている、低速用追突回避・軽減オートブレーキ・システム「CITY SAFETY」。前方を走行している車両を継続的にスキャンし、追突の危険を察知すると自動的にブレーキを掛けて、追突を回避または追突のダメージを軽減する。ボルボではこの作動速度域を50km/h以下と、他車より高めに設定していることが特徴だ。これは全車に標準装備。



さらに20万円という比較的手頃な価格で用意される「セーフティ・パッケージ」を選べば、以下のような様々な安全機能を装備することが出来る。

「HUMAN SAFETY」はミリ波レーダーとカメラによって、前方の車両だけでなく歩行者も検知し、衝突の危険を感知すると自動的にブレーキを掛ける機能。



「全車速追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール」」は、レーダー・センサーによって先行車を認識し、ドライバーが設定した車間距離を維持する。

「LKA(レーン・キーピング・エイド)」はドライバーが自分で気付かないうちに蛇行して車線を示すラインに近づくと、ステアリングを穏やかに修正して、車線内に留まるよう、修正してくれる。それでも車線からはみ出そうになると、今度は「LDW(レーン・デパーチャー・ワーニング)」がステアリン グ・ホイールを振動させて警告してくれるという。



「進化型BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)」は、リア・バンパーの側面部に埋め込まれたレーダー・センサーによって、車両後方の死角を継続的にスキャン。そこに他の車両が進入したらドアミラー内側のLEDランプと警告音で知らせる。つまり車線変更する際、危険があれば知らせてくれる。

「LCMA(レーン・チェンジ・マージ・エイド:急接近車両警告機能)」も同じセンサーを使い、車両の両側車線から、衝突まで3.5秒未満、距離70m以内で急接近してくるクルマがあると知らせてくれる。

「CAT(クロス・トラフィック・アラート)」もリア・バンパー内蔵のレーダーを使うが、この機能は混雑した駐車場などにおいて、駐車スペースからバックで車両を出そうとするとき、両側から来る他のクルマを検知してドライバーに警告するというもの。シフトをリバースに入れたときのみ働く。



「DAC(ドライバー・アラート・コントロール)」はカメラを使ってドライバーの運転パフォーマンスを解析(というより監視?)し、ドライバーが眠気を感じたり注意力が低下していると判断すると、メーターパネル内にコーヒーカップのアイコンを表示して休憩を取るように促す。

「RSI(ロード・サイン・インフォメーション)」は制限速度が書かれた道路標識を読み取り、メーターパネル内にその制限速度を表示したり、それを超えるとアイコンを点滅させてドライバーに知らせる機能。追い越し禁止の標識も認識して、メーターパネルに表示してくれるそうだ。

「AHB(アクティブ・ハイビーム)」は前方向カメラと高度画像処理ソフトを使用して、自動的にハイビーム/ロービームを切り替え、接近する対向車があったり先行車に近づくと「アクティブ・ベンディング・ヘッドライト」が30度の範囲でヘッドライトを移動させ、他車への眩惑を防ぎつつ、前方の道路をきちんと照らしてくれる。



その他、ボルボはV40で世界初の「歩行者エアバッグ」というものを採用した。これは歩行者と衝突してしまった際に、エアバッグがボンネットを持ち上げるとともにフロントウインドウ下部やAピラーを覆い、歩行者がクルマの硬い部分に頭部などを当てて負傷することを防ぐというもの。搭乗者ではなく、車外にいる歩行者のためのエアバッグだ。これはさらに6万円のオプション。

もちろん "車内" 向けのエアバッグも充実していて、フロント、サイド、カーテン・エアバッグは言うに及ばす、ボルボ初となるニー・エアバッグも装着。さらにV40のエアバッグおよびロードリミッター付きシートベルトは、レーザー・センサーが衝突の危険を察知したら、実際の衝撃が加わる前に、作動するという。ちなみにユーロNCAPの衝突テストで、V40は最高点の5つ星を獲得している。



以上のような安全装備の他に、V40が明確にライバル達より勝っている点、それはずばり、エンジンのパワーだ。1.6リッター直列4気筒直噴ターボという型式はこのクラスの標準的ともいえるものだが、V40のそれは180ps/5,700rpmの最高出力と24.5kgm/1,600〜5,000rpmという最大トルクを発揮。ちなみにメルセデスの「A180 ブルーエフィエンシー」はそれぞれ120psと20.4kgm、「プジョー 308」は156psと24.5kgm。注目の「VW ゴルフ7」は1.4リッターと排気量がやや小さく、140psと25.5kgmと発表されている。V40は燃費もJC08モードで16.2km/リッタ-を記録し、同排気量の競合車を上回る。

この180馬力エンジンに自信があるためか、ボルボではV40を「スポーツコンパクト」と謳っており、DSTC(ダイナミック・スタビリティ&トラクション・コントロール)の設定にも「ドライバーがアクセルとステアリングをコントロールし続けている限り、介入せずにドリフトなど後輪のスリップを容認する」という「スポーツモード」が用意されている。トランスミッションも「マニュアルシフトが可能で、より素早いレスポンスとスポーツ走行向けにチューニングされたギアシフトポイントを提供」するスポーツモードが選択可能。ただし、ライバル達が採用するデュアルクラッチ式トランスミッションには7段も珍しくないが、V40の「ギアトロニック」は湿式6速となっている。



「スカンジナビアン・デザイン」を感じさせるというインテリアは、ボルボのトレードマークともいうべき薄型センターコンソール「フローティングセンタースタック」をV40ももちろん採用。表面パネルはウッドやアルミニウムも選べる。ボルボ初というカラー液晶メーターは3種類のテーマからその時の気分に合わせて変更可能で、標準的な「Elegance」と燃費運転を助ける「Eco」では中央にアナログ・タイプのスピードメーターが表示されるが、「Performance」に切り替えると中央の大きなダイヤルがタコメーターに変わり、速度はデジタルで表示される。室内の照明も輝度および7ライトカラーの選択機能付き。透明のシフトノブにはグリーンのLEDライトがシフト・ポジションを表示するなど、ちょっと変わったギミックが見られる。シートやトリムのカラーは、標準グレードのV40ではチャコール一色のみだが、上級グレードの「V40 SE」ならブロンドという明るい色目も選べ、さらにオプションでエスプレッソブラウンやアズールブルーというカラーも用意された本革シートを選択することも可能だ。




V40のボディ・サイズは、全長4,370mm × 全幅1,785mm × 全高1,440mm。メルセデスAクラスやゴルフ7より10cm前後長いが、オプションの「パーク・アシスト・パイロット」(V40 SEには標準装備)を付けると、この全長の1.2倍のスペースがあれば、ステアリングを自動制御して駐車することが可能になるそうだ。ホイールベースは2,645mm。車両重量1,430kgと発表されている。ボディ・カラーは標準設定色が6色、特別設定色がさらに7色。価格はハロゲン・ヘッドライトと16インチ・ホイールを装備する標準グレードの「V40 T4」が269万円。ヘッドライトがキセノンになり、ホイールが17インチになり、運転席8WAYパワーシートなどの装備が標準で付く上級グレード「V40 T4 SE」は309万円(いずれも消費税込み)。標準グレードはお買い得だが、パノラマ・ガラスルーフや本革シート、地デジTV・DVD付きHDDナビなど「SE」にしか装備できないオプションも多い。ただし安全装備に関してはグレード問わず装着可能。SEの17インチ・タイヤはステアリングの切れ角が小さくなり、最小回転半径も5.2mから5.7mに拡大してしまう。



スペックや安全性、装備、価格などを見る限りまさに死角なし、激戦区に参入するボルボの本気が窺えるV40。あとは "乗るとどうか?" ということだが、その辺りは是非ディーラーに赴き、試乗して競合車と直接比べてみていただきたい。詳しい情報は以下のリンクから公式サイトをどうぞ。2月28日までにWEBページ上から先行予約を申し込と、なんと前述のセーフティ・パッケージがもれなくプレゼントされるそうだ(3月31日までに登録完了された場合)。


ボルボ・カーズ・ジャパン - Volvo Cars Japan 日本公式サイト


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