パイクスピーク2014 Part1 後編:走る阿呆に観る阿呆、ついでに取材する阿呆がココにいる

Autoblog JP(オートブログ) / 2014年7月19日 12時0分

パイクスピーク2014 Part1 後編:走る阿呆に観る阿呆、ついでに取材する阿呆がココにいる


 この練習走行をするために多くのエントラントは午前0時から1時ころに起床。走行を終えてホテルなどのベースに戻るのがお昼前。そこから仮眠をとることもあるかもしれないが、翌日に備えマシンのメンテナンスも行わなければいけない。つまり、おそらく多くの関係者は連日、寝不足が続くなか、標高約2862mから4301mという酸素の薄い場所でマシンを走らせることになる。
 そろそろ気づいた方もいるかしら? 練習走行は毎日、部分的な走行しかできないのだ。そして、日曜日のレースではフルコースが走れるが、それも"たった一回=たった一本"のヒルクライムアタックしかできない。しかもコレはサーキットを走るレースのように、"よーいドン"でイコールコンディションの中で競うものではないのですよ。走行タイミングによっては山の天気は一転し、どんなに速いマシンを持ち込んで優勝を狙ってもそれが叶わないことだってある。つまりパイクスは山の天候=自然をも味方につかなければ勝てないのだ。

( 標高4301mの山頂では日焼け止めのチューブもこのとおり、パンパンに膨らんでしまう。フタを開けるのが恐ろしい... )

「それも勝負だ」と諦められるものか、とフツ-は思うんじゃない? 
実は私が初めてパイクスに来たときの第一印象がソレだった。「日曜日にたった一本のタイムアタックをするために一週間を費やすなんて、なんて馬鹿げたレースだろう。それがアメリカで2番目に歴史の長いレースだなんて...。しかも世界中からやって来るとは...」と。心底、呆れつつ、それでも「アメリカ人のやることらしいよね」と苦笑した。ホンネを言うと、毎年「ホントにこの人たちは...」と思う。

( 山頂からの日の出。観光客は9時半入山開始となっているため、パイクスの朝陽を見るチャンスはフツ−にはないのだ。山頂からご来光を拝めるのは貴重 )

 加えてレースを観る人について。レース当日は道路を封鎖するため、入山タイムリミットがある上に今年から車両台数規制が取り入れられた。例年のことだが早朝からスペクテーターのクルマの列が長く続く。観戦スポットに落ち着いたはいいが、高山の天気はときに冷たい雨どころか雹や雪を降らすこともある。だからと言って、「もう寒いし疲れたから帰りたい」と言ってもレースが完全に終わるまでは帰れないのだ。簡易トイレはあるけれど売店もお土産売り場もない。ピクニックしながら観戦を楽しむ。まあ、それがいいのだとも思うけど。

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