メルセデスに不利!? FIAがF1でのFRICサスペンションの使用禁止を公式に通達

Autoblog JP(オートブログ) / 2014年8月26日 8時30分

メルセデスに不利!? FIAがF1でのFRICサスペンションの使用禁止を公式に通達


世の中に、F1の世界ほどエンジニア達が熱に浮かされたように働いている現場はそう多くないのではあるまいか。F1はコンマ1秒というわずかな差で勝敗を争う世界。ゆえに各チームのエンジニア集団はひたすら重箱の隅をつつくように、全てのパーツの改善点を見つけ出そうとしている。もちろん、それがレギュレーションに違反しないように工夫を凝らしている。
そんなF1の世界で今季特に物議を醸しているのが、FRICサスペンションだ。その違反性の議論が高まり、ここ数回のレースではFRICを採用していたチームがその使用を控えていた。そして、このほど正式に国際自動車連盟(FIA)から全チームにFRIC使用禁止の発表があったという。

FRICとは、Front and Rear Inter-Connected(フロント&リア・インターコネクテッド)の略で、前後のサスペンションを油圧で相互に接続したサスペンションを指す。現在、主流となっているのは独立懸架式サスペンションだが、このFRICサスペンションは数年前に生まれた。独立懸架式は、前後のサスペンションがバラバラに沈み込むが、FRICはサスペンションの沈み込みを同じようにならし、車高を維持できる。つまり、FRICは、急停止や急発進によってクルマがピッチングする際の揺れを低減し、クルマを安定させることができるのだ。これによって、4つのタイヤにかかる荷重がある程度均等になるだけでなく、よりアグレッシブな空力パーツを採用できることにもつながる。結果として、足回りの空力面に妥協することなく、よりやわらかいサスペンションを採用することができるようになるため、コース内側の縁石に乗り上げてもバランスを崩しにくくなり、ドライバーの積極的なコーナリングを可能にしてくれるのだ。

先月ドイツのホッケンハイムとハンガリーのブダペストで行われたレースでは、これまでFRICサスペンションを採用してきたメルセデス、レッドブル、マクラーレンが同システムを使用しないことに同意した。FIAは最終的にFRICサスペンションを可動空力デバイスの使用を禁じるレギュレーションに違反するものとみなし、完全に禁止することとなったようだ。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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