【試乗記】市販化が待望される"4ドアのGT-R" インフィニティ「Q50 オールージュ プロトタイプ」

Autoblog JP(オートブログ) / 2014年8月30日 18時30分

【試乗記】市販化が待望される"4ドアのGT-R" インフィニティ「Q50 オールージュ プロトタイプ」



英ミルブルック自動車性能試験場のコースを半周ほど走っただけで、インフィニティはこのクルマを市販化するべきだと確信した。
イギリスのサーキットで筆者が試乗したこのセダンは、2014年1月に北米国際自動車ショーで初披露された「Q50 オールージュ コンセプト」の市販化に向けた開発中のプロトタイプだ。思い出してみると、あの美しいバーガンディ・メタリックで塗装された4ドアのコンセプトカーは、市販車である「Q50」(日本名:日産「スカイライン」)をベースに製作されたもので、インフィニティ・レッドブル・レーシングのF1マシンからインスパイアされたカーボンファイバー製のパーツでアグレッシブな印象を増したボディはエアロダイナミクスも向上し、そのボンネットの下には、3月のジュネーブ・モーターショーで明らかになったように、親会社である日産の看板車種「GT-R」から流用した獰猛なツインターボ・エンジンが搭載されていた。

今回試乗したプロトタイプには、コンセプトのような豪奢な塗装は施されておらず、ビニール製の赤いラッピング・シートで覆われていただけだが、動かないコンセプトより実際に走らせることができるプロトタイプのほうがずっと魅力的だ。だからこそ、エンスージアスト向けにチューンされた、他に類を見ないこのマシンに試乗するために、筆者はアメリカから地球を3分の1も旅してこのイギリスにあるテストコースまでやって来たのだ。

ベルギーのサーキット、スパ・フランコルシャンにある、高速コーナーとして有名な「オールージュ」にちなんで名付けられたQ50 オールージュは、様々な意味で興味をそそるプロジェクトだ。まず、この日本の高級車ブランドは、これほど大きなスポーツセダンのフラッグシップ・モデルをこれまでに作ったことがないこと。次に、Q50 オールージュの計画はインフィニティの社長であったヨハン・デ・ナイシェン氏の後押しによるものだったということ(彼はすでに会社を離れ、この7月からキャデラックの新社長に就任したことが発表されている)。そしてもう1つ、このプロトタイプの開発がインフィニティの本社がある香港から遠く離れたイギリスで小規模なチームによって行われているということ。つまり、大企業の硬直した体質による進行の妨げを免れるというわけだ。彼らにQ50という名前を付け替えるほどの過激さはなかったようだが、保守的な日本の自動車メーカーである日産にとっては、かなり過激なプロジェクトと言えるだろう。

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