【試乗記】「これまで通り、前人未踏の地を走破し続ける」2015年型 スバル「アウトバック」

Autoblog JP(オートブログ) / 2014年9月14日 19時30分

【試乗記】「これまで通り、前人未踏の地を走破し続ける」2015年型 スバル「アウトバック」



「我々は違いのあるクルマを製造したい」。これは、何人かのスバル役員が2015年型「アウトバック」のお披露目で高らかに宣言していた言葉である。アウトバックは富士重工業が世に送り出したクルマの中でも最も成功した車種の1つだ。
Autoblog編集長のジェレミー・コルゼニースキーが「レガシィ」の試乗記で正確に述べているように、スバルは本流となるべきセダンの販売に悪戦苦闘している。しかし一方で、アウトバックや、インプレッサをベ-スにした「XV クロストレック」(日本名:「XV」)のような4輪駆動のCUVが売上の花形となっている。たとえば、2013年はレガシィ1台が売れる間に、アウトバックは約3台のペースで売れた。また、2014年は、今までのところ、XVがベースとなったインプレッサを凌ぐペースで売れている。

スバルの車というのは、今までも他とは違っていた。ありきたりのセダンやクロスオーバーより特別なクルマを望んでいるユニークな顧客の希望に応じてきたのである。こういった販売戦略は成功した。この原稿を書いている時点で、30カ月連続で前年同期比を上回る販売台数を記録している。スバルは従来の不格好だったスタイリングを向上させて主要ブランドの仲間入りさえ果たした。米国で大きなマーケットシェアを狙うほどになった。しかし、相変わらず、スバルの本質である他との違いは、全てのプロダクトに刻まれている。

今回の試乗記でお伝えする新型のアウトバックは、2014年4月のニューヨーク国際オートショーで2015年型モデルとして発表された。全体的にデザインが変更されてはいるが、1990年代中頃からスバルに成功をもたらしてきた形式を大幅に変えたりはしていない。当時、アウトバックは(まず間違いなく)今日でいうところのクロスオーバー・ユーティリティという新しいセグメントを最初に築いた(日本では1995年に「レガシィ グランドワゴン」として発売)。2015年型にも他のクルマと違う点がたくさんある。そして十分に素晴らしいクルマだ。




新型アウトバックのスタイルには過激なところが全くないが、それでも全てが新しくなった。以前より不格好さが薄まり、デザインがより洗練された。滑らかな形になり、ヘッドライトやグリル、テールランプなどのバランスが改善された。その全てが功を奏して、全体としてたくましく美しい仕上がりとなっている。それでも、大型フォグランプやルーフラックを装着した厚いグレイのボディの下に、レガシィがあることは明白だった。しかし、ほとんどの顧客は分からないだろうし、気にしないだろう。その上、スバルは常にアウトバックらしく仕上げるための優れた仕事をしてきた。家族向けのセダンがルーツにあるなんて気にすることはない。この車のデザインがレガシィに何かをプラスした程度だという印象を与えたとしても、どうでもいいことだ。アウトバックとレガシィが、多くを共有する2種類のクルマとして並べて開発されたことは、兎にも角にもはっきりしている。

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