【試乗記】「流行に敏感に、速さに敏感に」 2014年型フォルクスワーゲン「シロッコR」

Autoblog JP(オートブログ) / 2014年10月12日 12時0分

【試乗記】「流行に敏感に、速さに敏感に」 2014年型フォルクスワーゲン「シロッコR」


日本では2014年3月に販売終了となったフォルクスワーゲン「シロッコ」。だが、欧州ではちょうど同時期にマイナーチェンジが施され、エンジンのパワーもアップした"フェイズ2"が発表されている。日本への導入は今後、あるのかないのか気になるところだが、今回は同様に輸入を待ち望んでいる米国Autoblog US版記者による試乗記をお届けしよう。

ドイツの自動車メーカー各社は、我々米国人が頭をかきむしるのを見て楽しんでいるようだ。彼らは伝統的な自動車のボディスタイルに固執せずに、その境界線をわざと曖昧にし、新たに生み出したスタイルに新しいカテゴリー名を考案している。背が低いセダンは"4ドアクーペ"と称され、クロスオーバーは" スポーツ・アクティビティ・クーペ"として販売されている。ルーフがボディ後端までなだらかに傾斜している高級車は、もはや何と言うかすら我々には分からない。結果的として顧客にはより多くの選択肢が用意されるわけだが、その選択肢のせいで、購入したその新しいドイツ車がどういうジャンルに属するクルマなのか、自分で考えてもよく分からず、また人に説明しようとしても混乱を招くことになる。例えばフォルクスワーゲン「シロッコ」。カテゴリー分けを滅茶苦茶にするクルマが増える少し前に復活したモデルだ。

フォルクスワーゲン(VW)は今から40年前、初代シロッコを世に送り出した。初代シロッコは、VWが「ビートル」に次ぐ2番目のモデルとして発売した「カルマンギア」の後継車として開発され(日本版編集者注:正しくは「タイプ2」トランスポルターがその間に登場しています)、ジョルジェット・ジウジアーロ氏の手によって不朽のデザインに仕上げられた。1981年に2代目のシロッコが登場し、1992年まで生産が続くと、「コラード」が1995年までその地位を引き継いだ(コラードは1988年に販売が開始され、2代目シロッコと販売時期が重なっている)。そこからVWがシロッコを復活させるのが妥当だと判断するまでに13年を要した。2008年にシロッコが返り咲いた時、我々はそのボディスタイルを何と呼べばいいか探ろうとした。ハッチバック? クーペ? それともスポーツカー? VWによる説明の中には、これら3つの単語がほぼ同じ意味で使われている。それは今も昔もシロッコが流行に敏感で、モダンなシロッコの低くて長く伸びたルーフラインが、ポルシェ「パナメーラ」やBMW「X6」、アウディ「A7」と同じように、既存のカテゴリーに分類されたくないと抵抗を示しているからだろう。

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