メルセデス・ベンツが、欧州で燃費の"ごまかし"ナンバー1メーカーに

Autoblog JP(オートブログ) / 2014年11月12日 16時30分

メルセデス・ベンツが、欧州で燃費の"ごまかし"ナンバー1メーカーに


各自動車メーカーは常にライバル社より上を目指して企業努力を続けているものではあるが、メルセデス・ベンツは先日、自慢できないランキングでナンバー1の称号を得てしまったようだ。欧州運輸・環境連盟(T&E)から欧州の燃費テストを最も大きくごまかした自動車メーカーはメルセデスだったというレポートが発表されたのだ。
T&Eによれば、各自動車メーカーは、テスト結果を良く見せるため様々な手法を駆使して「現実世界では再現できないような、実験室で出した公称の燃費数値」を生み出しており、そのワースト1がメルセデスだという。

もちろんT&Eは、このような燃費テストを「もはや役に立たない」と切り捨てている。現状では、実際の燃費と各自動車メーカーが発表している数値との開きが、平均31%もあるからだ。ちなみに31%という開きは、欧州の典型的なドライバーの場合、年間500ユーロ(約7万2,000円)に相当するギャップだという。

では一体、どのようにテスト結果を良く見せるのだろうか? 自動車メーカーは「特別に準備したプロトタイプ車」を作り、最適な結果が出るようテストを行う機関にお金を払っているのだという。T&Eによれば「現代のエンジン管理システムは、燃費テストが行われている状況を感知して、その時により優れた数値を出すように設定することさえできる」といい、「この手法は"サイクル・ビーティング(cycle beating)"として知られており、最初は大気汚染に対するテストで使われ始めたものだ」と述べている。また、自動車メーカーは、ドア周辺の隙間にテープを貼ったり、タイヤに過剰な空気を入れたりする手法も使っているという。米Autoblogはメルセデスに本件へのコメントを求めたが、まだ回答は得られていない。

幸い、クルマの環境性能に関する数値は、今後もっと現実に即したものになるかもしれない。EU加盟国の全てが合意すれば、排出ガス・燃費のテスト方法の国際基準となる「乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法(WLTP)」が2017年に導入される予定だからだ。しかしT&Eによれば、自動車メーカーはそれを2022年に先送りしようとしているらしい。詳細についてはT&Eのレポート(英語)をお読みいただきたい。


By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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