【試乗記】「偉大な初代をまた少し磨き直した」3代目となる新型アウディ「TT」に試乗

Autoblog JP(オートブログ) / 2014年11月16日 20時0分

【試乗記】「偉大な初代をまた少し磨き直した」3代目となる新型アウディ「TT」に試乗


2014年3月のジュネーブ・モーターショー開幕前夜に3世代目となる新型が発表された、アウディのスポーツクーペ「TT」。現在はその日本導入が待たれるところだが、一足先にスペインで試乗したAutoblog US版記者による試乗記をお届けしよう。



先に登場したのは「メトロセクシャル」だったかアウディ「TT」だったか。メトロセクシャルとは、"metropolitan(都会人)"と"heterosexual(異性愛者)"の合成語で、ファッションやスキンケアに気を遣う男性のことを指し、この造語が生まれたのは、アウディ「TT」のコンセプトカーが登場した1995年よりも1年早かった。しかし、どちらも注目に値する文化の進化であり、この2つは思いがけずお似合いの組み合わせでもあった。というもの、2002年に公開された映画『アバウト・ア・ボーイ』で、ヒュー・グラント演じる主人公ウィル・フリーマンの愛車がシルバーのTTであり、これが主人公のキャラクターにこれ以上ないほど似合っていたからだ。

映画公開から10年たった後も、オリジナルのTTは重要な存在だった。2012年の終わり頃にTTクーペの3代目が登場するという噂が流れた時、最も興奮を誘った空想は、その新型クーペが16年前に発売された初代のような"オリジナリティとインパクト"をいくらか取り戻すかもしれないというものだったほどだ。熱心なアウディのファンでさえ、アウディが初代のマネではなく、新しいデザインを作り上げるに違いないと推測していた。去りゆく2代目TTを偲び、ろうそくに火を灯そうとする者が誰もいないということは明らかだった。だからこそ、3代目の最初のリーク画像がインターネットに流れた時、皆が疑いを持ち始めた。そしてジュネーブ・モーターショーで実物が発表された時、我々の投票結果とは裏腹に、ネット上では3代目TTに対して不満の声がほとんどだった。

新型はTTらしいスタイルが継承されており、インテリアやバーチャルコックピット、スペックなどは確認できたものの、試乗するまで評価を下すことなどできない。筆者は新型TTに乗るため、大西洋を渡ってスペインのマルベージャ市に飛んだ。そして発見したのは、3代目TTが2代目より良くなってはいるが、格段に変わったわけではないということ。TTはやっぱりTTだったということである。



まずはこれまでにアウディが果たした功績をきちんと認める必要がある。TTは2代目になって、ハンドリング性能が大幅に改善された。見た目はオリジナルの初代から受け継いでいるが、その子孫である2代目は「TT RS」に見られるように、いい意味で元気溌剌としていた。そして3代目はそれらの遺産を掛け合わせ、注ぎ込むことであらゆる面で最良のモデルになることが期待された。

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