トヨタの新型燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」発表会場からリポート!(前編) 

Autoblog JP(オートブログ) / 2014年11月19日 6時30分

トヨタの新型燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」発表会場からリポート!(前編) 


トヨタは11月18日、日本未来科学館で新型燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」を発表。12月15日より販売開始する。昨日の速報に続いて、今回は発表会の会場から、より詳細な情報をご紹介しよう。


「MIRAI(ミライ)」は、車載タンクに充填した水素と空気中の酸素を、クルマに搭載された装置で化学反応させ、そこから取り出した電気でモーターを回して駆動力とする。一種の電気自動車だが、走行に必要な電力は発電所から供給された電気をバッテリーに充電しておくのではなく、水素を"燃料"にして車内で発電し賄うことができる。この化学反応は水の電気分解の逆。よって排出されるのは水だけ。エンジンのように排気ガスを出さないから環境にやさしく、また電気自動車のように大量の重いリチウムイオンバッテリーに電力を蓄えておくよりも、水素を圧縮すれば多くの"電力の素"を車両に積めるし、充填に掛かる時間も短くて済む、という利点がある。

例えば、ミライと同価格帯(よりちょっと高い)の電気自動車、テスラの「モデルS」だと、85kWhのバッテリーを積む上級仕様でも航続距離は約500kmといわれているのに対し、ミライは車内に搭載された大小2本の高圧水素タンクをいっぱいにしておけば、JC08モードで650kmの距離を走行可能だという。また、テスラ自慢の専用急速充電器「スーパーチャージャー」を使っても、バッテリーの半分まで充電するのに約20分掛かるが、ミライは1回あたりの水素充填時間が約3分程度。さらに災害などで停電した時には別売りの給電器に接続すれば、ミライが水素から発電して住宅や家電に最大9kWの電力を供給することもできる。



あと、問題は価格とインフラ整備、つまり水素ステーションがどれだけ各地に設置されるかということになるだろう。ミライの価格は消費税込み723万6,000円と発表された。日産の電気自動車「リーフ」の2台分以上に相当するが、先に例を挙げたテスラのモデルSに比べたら100万円以上安い。水素ステーションは現在のところ大都市周辺ということになるが、2015年度内に40ヵ所以上の稼働が予定されている。販売もその近辺のディーラーに限られるという。ただし、電気自動車と比較すれば、燃料となる水素の値段が高い。各地で商用水素ステーションを展開する岩谷産業は、水素1kgあたり1,100円で販売すると発表した。これはミライの燃料消費量から換算すれば、ハイブリッド車の燃料費並みということになるそうだ。ランニングコストについては電気自動車の方がずっと安く済む。燃料電池車はエコロジーではあるが、エコノミーとはあまり言えない。

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