トヨタの新型燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」発表会場からリポート!(後編) 

Autoblog JP(オートブログ) / 2014年11月19日 6時31分

トヨタの新型燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」発表会場からリポート!(後編) 


前編からの続き

エクステリア・デザインについては、こんなことを書くと多数の読者の皆さんから不信の声が上がるだろうことは重々承知しているのだが、写真で見るより実車はずっと魅力的に思えた。決して、"かっこいい"とか"美しい"と感じたわけではないのだが、よくよく見ていると不思議と惹かれるものがある。特にダークブルーのボディ・カラーは凝縮感があって良い。

トヨタの方によれば、このデザインは「知恵をカタチにする」という言葉で表現されているように、細部に至るまで「全て意味がある、機能デザイン」であるという。例えばフロントに大きく開いた特徴的な3つのグリル。これも当然必要だから設けられているそうで、「燃料電池車は熱がこもるんです。内燃機関なら排ガスと一緒に熱を排出できますが、燃料電池車ではわずかな水が出るだけですから。フロントのセンターにラジエターを設置するだけでは足りなくて、サイドの右側にももう1つラジエターを装備しています。左側のグリルの内側にはオイルクーラーがあります」とのこと。ちゃんと3つの口が開いている理由があるのだ(もっとも、両サイドのグリルは下半分程度しか実際には開けられていない)。また、フェンダーやバンパーから浮き上がって見えるボンネットは、ヘッドライトからAピラーに向かってフェンダーとの間に黒く塗られたスリットがある(だから浮いているように見える)のだが、この部分の形状も「空気を整流する効果があります。風切り音がだいぶ抑えられるんです。私たちはこれを"ウイング"と呼んでいます(笑)」とのことだった。

それにしても、写真で見るとあまり魅力的に見えないのは何故でしょう? と率直に訊いてみた。

「写真だと全体がいっぺんに見えてしまうからではないでしょうか。実車を見るときは、人間の視線は各部分を移動していくように見るんです。だから視覚的なトリック、と言うとだますみたいであれですけど、例えばこのルーフライン。人の視線はAピラーからサイドガラス上端の黒く塗られたラインを"ルーフ"として捉えるんです。その上のボディカラー同色の部分は、"ルーフの上に載っている"と認識します。でも、実はここまでが本当のルーフなんです(笑)。だから実車を見ていくと、実際よりもルーフが低く感じるんですね」

なるほど。魅力の正体は"機能デザイン"と"視覚トリック"によるものかも知れない。どちらの意図にせよ、人が工夫を凝らして作り上げた造形は、惹き付ける力を発散するということか。なお、ミライは6色が用意される全てのボディ・カラーで、ルーフとフェンダー横のスリットがソリッドブラックで塗り分けられる。実寸よりもスマートに見せるために必要だからだ。トヨタではデザインするときにシルバーや白を想定してモデルを製作したそうだが、それらのカラーは確かに"未来感"はあるものの、筆者の印象では前述の通り、ダークブルーマイカや、ダークレッドマイカに好感を持った(イメージカラーのピュアブルーメタリックは、ブラックとのコントラストがややキツ過ぎるような気も...)。塗装には洗車などによる小さな擦り傷を自己修復する「セルフリストアリングコート」が採用されているそうだ。

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