【試乗記】「Audi A4」心を震わせる先進技術の見せ方、タイヤひと転がりでわかる進化、この演出は、さすがアウディ!:今井優杏

Autoblog JP(オートブログ) / 2016年5月4日 17時0分

【試乗記】「Audi A4」心を震わせる先進技術の見せ方、タイヤひと転がりでわかる進化、この演出は、さすがアウディ!:今井優杏


近頃アウディがちょっと販売戦略を変えてきたように思う。感覚的には日本に新型TTが導入されてきたあたりからだ。
これまでの、「どう、オレおしゃれっしょ!」みたいな、とかくファッション性をゴリゴリ推す方式から、テクノロジーとかエンジニアリングにフォーカスしたプロモーションにシフトしてきたのだ。「技術の〇ッサン」(オッサンではない)じゃないけど、ベタに言うならそんな感じ。
しかし、オシャレ番長の名を欲しいままにした、かつての芸風を決して捨てたわけではない。仕上げられるクルマがイキナリ泥臭くなるわけもなく、さじ加減は心得たものなのがまたちょっとだいぶニクい。洗練をしっかりと残しつつもさらに走りを研ぎ澄ませたのだから、もう絶対よくなってるに違いないのだ。


というわけで、新型A4だ。
ミッドサイズセダンとして、ゆとりと取り回しの良さの双方を兼ね備えるA4は、日本のみならず世界的なベストセラーとなったモデルである。ガチのライバルは絶好調の快進撃を続けるメルセデス・ベンツ CクラスやBMW 3シリーズだ。そのライバル勢含めて、どれもがイバりすぎずに高級感を漂わせるという、実にエエ塩梅の存在感なのはご存知の通り。なかでも特にメルセデス・ベンツ Cクラスの躍進は凄まじい。恐るべき戦略的なバーゲンブライスを掲げ、さらにセグメントを越えた質感と走りを備え、今やオシャレアイコンとしてもアウディを喰う勢いがある。


それを相手にどう戦うのか。いやもうアウディとて戦えないんじゃないか。実はそう思ってた。
しかしA4の、Gacktみたいにクールなポーカーフェイスの下に隠されていたのは、ドライバーズシートに身体を埋めたその瞬間からわぁ、とドライバーの心を震わせる先進技術の見せ方と、さらにタイヤひと転がりでわかる進化した走りだった。この演出、さすがアウディである。


まずボディサイズがほんの少し拡張されている。全高のみが変わらず、つまり先代よりもよりロー&ワイドな迫力を得た。と同時に、乗員スペースも拡大され、ショルダー部分が+11mm、前席ヘッドクリアランス+24mm、さらに室内長は+17mmで、リアのレッグルームは+23mmと室内に拡がりをもたせている。数字にすればわずかだが、比較すれば先代のオーナーははっとするくらいの広さを感じるはずだ。


エクステリアもお馴染みの見慣れたシングルフレームグリルが新しくなり、ボディサイズの拡張にも合わせて、より横方向への伸びを感じられるようにデザインされた。またアウディお得意のライト類にももちろん手が入り、フロント・リアともにイマのアウディ顔に仕上がっている。

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