2017年・プロ野球界の「省エネ投手」は誰?

ベースボールキング / 2018年1月19日 11時30分

◆ 制球力が投球数に影響

 投手にとって、肩や肘が消耗品という考えが球界の常識となって久しい。それゆえに球数の多い投手は故障する可能性が高いと言われ、実際に球数の多いタイプだった松坂大輔も、メジャー移籍3年目以降は故障に泣くようになった。

 その松坂は、2014年オフにソフトバンクと3年12億円という破格の契約を結びながら、毎年のように肩や肘の故障に苦しんだ。結果、一軍登板はわずか1度きり。それもたった1イニングしか投げられなかった。日米通算164勝を挙げた「平成の怪物」でも戦力外通告を受け、年が明けても去就がなかなか決まらないのも無理はない。

 投手生命を伸ばすうえで必要と言えるのが、肩や肘に負担を掛けないこと。それにはやはり、投球フォームがしっかりしていることに加え、投球数が少ないほうがいいに越したことがない。打者ひとりについての投球数が少なければ、結果的に1試合の投球数が少なくて済む。自然と肩や肘への負担も少なくなるため、結果的に投手生命が延びることになる。

 また、WBCなどの国際大会では故障防止の観点から球数制限が設けられているケースも多く、国際大会に登板する際には重要なポイントにもなるだろう。

 そこで今回は、打者ひとりにかかる投球数が少ない投手を調査。2017年シーズン中、少ない球数で打者との対戦を済ませていた「省エネ投手」をランキングにした。


◆ “省エネ”で飛躍

 対象としたのは2017年シーズンで100イニング以上を投げた投手たち。この中から打者ひとりにつき、投球数が少なかった投手トップ5をランキングにして紹介する。なお、所属チームは2017年シーズン終了時点のものとする。

▼ 第5位
秋山拓巳(阪神)
☆ひとりの打者に対する平均投球数:3.78球

 5位は阪神の秋山。西条高校時代から最速150キロを超えるストレートとカットボールを軸にして、右打者には対になる変化球のシュートを多用して詰まらせるという投球スタイルでルーキーイヤーの2010年には4勝を挙げたが、2年目以降はカットボールに頼りすぎる投球が災いし、2016年までにわずか2勝しか上積みできなかった。

 しかし、2017年は持ち前のシュートを軸にした投球で復活。打たせて取るピッチングスタイルを確立したことで、最終的にはチームトップとなる12勝をマーク。押しも押されぬ主戦投手へとのし上がった。ちなみにコントロールも抜群で、与四球16は12球団でも最少だった。

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