初の規定打席到達なるか⁈ 首位打者ターンのロッテ・荻野「個人的には順調」

ベースボールキング / 2019年7月11日 11時0分

ロッテ・荻野貴司 KyodoNews

◆ 大きな故障なく前半戦を終える

「大きな怪我がなくこれている。個人的には順調にきているかと思います」

 こう前半戦を総括したのは、ロッテの荻野貴司だ。

 昨季は7月9日の西武戦の打席中に右手を負傷し、その後『右手第二指基節骨骨折』と診断され離脱するなど、毎年のように故障に泣かされている。今季は大きな故障もなく、前半戦の戦いを終えた。特に打率はリーグトップの.330を記録するなど、マリーンズ打線のリードオフマンとして、チームを引っ張った。

◆ OP戦は打率.059

 リーグトップの打率をマークする荻野だが、開幕直後は苦しんでいた。自主トレから短いバットを使ってきたが、オープン戦では打率.059(17-1)と状態が上がらず、3月29日に行われた楽天との開幕戦はベンチスタート。開幕10試合で先発出場した試合は、わずかに1試合だった。

 開幕直後、試合前の打撃練習終了後には、大村巌打撃コーチと打撃について話し込む場面が多く見られた。大村打撃コーチは「バットについてどういう意図で短いバットを使っているのか。長いバットを短く持った方がいい場合もある。短いバットの方がちょっと難しいときはあるよ」とバットのことで荻野と確認していたという。

 4月9日にZOZOマリンで行われた楽天との二軍戦で、バットの長さを去年まで使っていた約85センチに戻し、バットを短く持つスタイルに変更した。同日にナイターで行われたオリックス戦で、途中出場ながらマルチ安打をマークすると、同試合から14試合連続安打。4月12日の日本ハム戦から1番に座り、23日の西武戦では1試合5安打を放った。荻野の完全復調で、開幕直後に固定できなかった“1番打者の問題”も解決した。

◆ 3試合以上無安打はなし

 昨季は7試合連続マルチ安打をマークしたときもあれば、突然パタリとあたりが止まることもあった。荻野は昨季、「調子の善し悪しを少なくできれば、もうちょっと良い方向にいったのではないかなと思います」と課題点として好不調の波を挙げていた。

 今季は前半戦終了時点で、3試合以上連続で無安打という試合が1度もなく、コンスタントに安打を放つ。荻野は好調の要因について「調子がいいかは分からないですね。ただ痛いところもなくできているので、そこが一番いいと思います」と話した。

 大村打撃コーチにも聞いてみると、「球場にきてからいつも同じルーティーンで練習、試合の準備、試合に入っている」と常に同じリズムでプレーしていることが好調に繋がっていると分析した。

◆ 4打席目以降の打率がアップ

 荻野の特徴として交流戦前までは、第3打席までの打率が.378(111-42)だったが、4打席目以降の打率は.200(55-11)と3打席目までに比べるとかなり下がっていた。

 交流戦以降は、本人は「意識していないので、自分でもわからない」と話すが、第4打席以降の打率も.381(42-16)と上昇。特に20試合連続安打をマークした6月7日の巨人戦から7月4日のオリックス戦までの4打席目以降の打率は.452(31-14)だった。

 第3打席までの打率(交流戦以降)も.325(80-26)と高いアベレージを残しており、交流戦が始まってから打率が上昇している要因のひとつとして、4打席目以降もきっちりと結果を残していることも挙げられるだろう。

 前半戦最後の試合でも1安打を放った荻野は、12日、13日に行われる『マイナビオールスターゲーム2019』に出場する。昨年も監督選抜で選出されたが、右手骨折により出場を辞退した。オールスターに向けて荻野は「あんまり無理せずに、普段通りいけたら」と平常心で臨むことを強調した。

 安打数は、既にシーズン自己最多の95安打を記録する荻野。1年間大きな怪我なく過ごすことができれば、首位打者獲得も夢ではない。

▼荻野貴司
成績:73試 率.330 本6 点28 盗18

取材・文=岩下雄太

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング