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高齢者の運動は脳にも効果!でも70歳を超えると効果は減少

美容最新ニュース / 2014年10月26日 8時0分

(画像はプレスリリースより)

トレッドミルで脳血流量が増加2014年10月14日、ドイツ神経変性疾患センター、マクデブルク大学(独)は共同で肉体運動が記憶に関連する脳の血流を改善することを発表しました。

この研究はドイツ神経変性疾患センター、マクデブルク大学、ライプニッツ神経生物学研究所(独)、カロリンスカ研究所(スウェーデン)およびマックスプランク研究所(独)の共同研究。

この研究成果はMolecular Psychiatry誌で10月14日からオンライン版で公開しています。

研究内容参加したのは60から77歳のその年齢で健康なボランティア40名。3か月間トレッドミルを用いた運動を行った群と単にマッサージだけを受けただけの群の2群で研究を実施。

70歳未満の運動群の9例中7例はトレーニングによって肉体的に鍛えたれただけでなく、記憶に重要な役割を果たす脳の海馬部分の血流量が増加していました。この血流量の増加は絵の記憶テストでの検討による視覚記憶の改善を伴っていました。

海馬の血流量の増加と記憶の改善は70歳以上の運動群とコントロール群では認めませんでした。

今回の研究では核磁気共鳴画像法(MRI:magnetic resonance imaging )検査も実施。

研究の意義と今後今回の研究は初期のアルツハイマー型認知症に対する治療方法の検討から出てきたものです。

運動により、記憶能力の改善が示唆されましたが、視覚記憶という短期間の記憶であり、限定的なものとのこと。

マクデブルク大学では、さらにトレッドミル運動中の脳の変化を検討しています。

アルツハイマー型認知症に対して症状の進行を遅らせたり、進行を止めたりするために運動療法は一つの選択肢になり、薬剤治療によりさらに効果が高まることを期待しているとのことです。

【参考】
・ドイツ神経変性疾患センター、マクデブルク大学 プレスリリース
https://www.dzne.de/en/about-us/public-relations/meldungen/

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