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大柴胡湯で脂肪を落とす!?その機序をマウスで解明

美容最新ニュース / 2014年11月5日 15時0分

小林製薬の研究が第61回日本生薬学会年会で「優秀発表症」を受賞2014年10月31日、小林製薬は大柴胡湯の抗肥満作用に関する研究が第61回日本生薬学会年会(福岡:2014年9月13日~14日)で「優秀発表賞」を受賞したことを明らかにしました。

研究の概要小林製薬は、臨床的に肥満症に対する効果の報告がある大柴胡湯について、肥満モデルマウスを用いてメカニズムの研究を行いました。

大柴胡湯エキスを肥満マウスに投与してコントロールと内臓脂肪と皮下脂肪を比較しています。

その結果、大柴胡湯エキス投与群では腎周囲脂肪、腸間膜脂肪、背部皮下脂肪の重量をコントロール群と比較して、有意に低下させていました。

また脂肪細胞内でコアクチベータの存在下、大柴胡湯はPPARガンマと結合することを証明しました。

PPARガンマPPAR(Peroxisome proliferator-activated receptor)ガンマは脂肪合成、脂肪取り込みなどを遺伝子レベルで調節しています。

PPARガンマはコアクチベータ存在下で活性化し、脂肪組織の縮小に働きます。また、アディポネクチン(脂肪に対して消化の方向に働くホルモン)を分泌します。

抗糖尿病薬であるアクトス(ピオグリタゾン)はPPARガンマをターゲットにした薬剤です。

日本生薬学会年会 優秀発表賞日本生薬学会は1947年に設立した学会で、年会での一般発表を対象として選考委員の投票により優秀発表賞を選出。

小林製薬以外のポスター発表では北海道大学薬学部、慶応大学薬学部、大阪大学薬学部が第61回の優秀発表賞に選出。



【参考】
・小林製薬 プレスリリース
http://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/2014/141031_02/

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