太る体質がどうかは腸内細菌叢が決めている!?
美容最新ニュース / 2014年11月11日 8時0分
双子の研究から明らかに2014年11月6日、キングス・カレッジ・ロンドンはコーネル大学との共同研究で、太るか痩せるかという体質は体内の細菌叢のタイプによって影響を受けていると発表した。
双子に関して研究を行っているキングス・カレッジ・ロンドンの研究者グループは特異性があり、今までほとんど知られていなかったバクテリアファミリーを同定した。
このバクテリアファミリーは高度に遺伝性のもので、体重の軽い人たちの間ではさらに発現率が高い。
この細菌叢をマウスに移植すると、マウスは体重の増加に対して抵抗性を持つことが明らかになった。
研究成果はCellに11月6日からオンライン版で公開されている。
背景過去の研究では代謝病と肥満に関して、遺伝子の多様性と腸内細菌叢の関係を結びつけてきた。それぞれに関係があるとされてきたが、遺伝子の多様性と腸内細菌叢の関係は無視できる程度のものであるとの説が有力であった。
今回の研究内容研究者は416組の双子から入手した、1,000以上の腸内細菌叢を分析する試料の遺伝子解析を行った。
腸内細菌叢に影響する遺伝子は一卵性双生児では100%の一致を見たが、二卵性双生児の場合は50%の一致であったことから、この腸内細菌叢に影響する遺伝子は強い遺伝性を持つことが判明した。
この遺伝子により影響を受ける細菌は、細菌同定された細菌で「Christensenellaceae」と名付けられている。
この細菌を含む細菌叢を与えられたマウスは、処理をしていないマウスに比べて、体重の増加が少なかった。
研究者は痩せ形の体質を持つ人は「Christensenellaceae」が腸内細菌叢で多くなっている、その腸内細菌叢の分布を決めるのは遺伝子であると結論している。
また、代謝病や肥満の治療に関しては腸内細菌叢がターゲットになる可能性があるとしている。
(画像はプレスリリースより)
【参考】
・キングス・カレッジ・ロンドン プレスリリース
http://www.kcl.ac.uk/newsevents/news/newsrecords/2014/
・発表論文
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii
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