居場所のなかったレズビアンの女子高生が女子大生になり、未来に向けて考えたこと

弁護士ドットコムニュース / 2019年9月21日 9時20分

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同性婚が認められていないのは、婚姻の自由を保障する憲法に違反するなどとして、複数の同性カップルが全国5つの地裁で集団訴訟を起こしている。その一つ、名古屋地裁で7月に開かれた口頭弁論の傍聴席に、ある女性が座っていた。

大学生4年生のりぃなさん、21歳。3年前に中高生を中心としたLGBT当事者らが集まるコミュニティ「名古屋あおぞら部」を自ら立ち上げた。大人と違い、若い世代のLGBT当事者は悩みを打ち明けたり、語り合えたりする場が少なかったからだ。これまでに、東海地方を中心にのべ700人の若者が参加したという。同性婚訴訟を応援したり、LGBT関連のイベントに関わったりもしている。

りぃなさんに初めて取材( https://www.huffingtonpost.jp/2015/12/17/lgbt-school_n_8826780.html )したのは4年前。まだ高校生だったりぃなさんは、保守的な地方で自身が同性愛者であることで悩みや生きづらさを抱えていた。当時、東京都では渋谷区や世田谷区など、一部の先駆的自治体で同性パートナーシップ制度が導入が始まっていたが、LGBTに対する認知度はまだまだ低く、りぃなさんは家族にも言えなかった。今後、大学に通えるのか、社会で働けるのか、将来に漠然とした不安を持っていた姿が、印象に強く残っている。

しかし、その後、LGBTを取り巻く環境は激変。電通が今年1月に公表した調査結果によると、認知度は約7割となり、2015年の前回調査時(37.6%)から大幅に伸びている。りぃなさんも、来春には就職し、社会人としての人生をスタートさせる。りぃなさんの目に、今の社会はどう映っているのか。未来のためには何が必要なのか。4年ぶりに話を聞いた。(弁護士ドットコムニュース編集部・猪谷千香)

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高校生だったりぃなさんは、自分が当事者であることを家族に打ち明けられず、深く悩んでいた。しかし、この4年間で家族に変化があったという。

「家族からの理解はまだ得られず、完全に解決はしていないです。ただ、あの頃の親はセクシャルマイノリティに対してすごい拒絶反応を示していました。でも、この4年間でLGBTに関するポジティブな報道が増えたり、全国の自治体が同性パートナーシップ制度を導入したりと、かなりパブリックになってきた感じがあって、親の中でちょっとずつ意識が変わってきたかなと思います。今、親はなんとか理解しようと努力はしているようです」

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