強制加入、ゴリ押しの役員決め「PTA」は変われるの? 現役会長の弁護士に聞く

弁護士ドットコムニュース / 2019年9月28日 9時38分

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未就学児を持つ親ならば、一度は意識したことがあるだろう言葉「小一の壁」。働きながら子を育てる親たちにとって、それは恐怖の言葉だ。放課後や夏休みの過ごし方、平日に開催されることが多いという保護者会やPTAの役員会をどう乗り切るか……やがて訪れる小学校生活を前に、その「小一の壁」という言葉に怯える。小学生の子どもがいる筆者もそのひとりだった。

特に、まことしやかに“大変だ”と聞くのがPTAである。「任意と言いながら強制的に加入させられる」「仕事をやりながらの両立が大変」など、PTAにまつわる話題はネガティブものが多い。その実情やPTAの利点、問題点などを、東京都内の公立小学校でPTA会長を務めている岡田卓巳弁護士に聞いた(ライター・高橋ユキ)。

●「どちらかというと、冷めた目で見ていた」

――どうして会長をやってみようと思われたのですか?

「会長になって、今年で3年目になります。2人の娘がいますが、実は長女のときは、土曜授業や学校公開も年に一度顔を出すぐらいで、PTAなんて手伝ったこともなかった。住んでいる地域にはPTAと別に町内会の子ども会が盛んですが、それにも顔を出したことがなかったんです。

ある時、子ども会主催のスポーツ大会へ応援に行きました。いつも指導してくれてる子ども会のお母さん、お父さんたちが娘を励ましたり応援してくれる様子を目の当たりにした。そのとき『こういうママさんやパパさんたちがいたことで、娘が子ども会に馴染んで育ててもらったんだ』と本当に感激したんです。

そんなタイミングで『子ども会やってみない?』と声かけてくださったんで、じゃあ、やってみます、と足を踏み入れたのが最初です。その後、PTAの会長をやってみないかと誘われ、引き受けることにしました。それまではどちらかというと、子ども会もPTAも、冷めた目で見ていました」

――実際にやってみて、いかがでしたか?

「僕はPTAとの親和性が高かったのか、あれほど外で冷ややかに見ていたにもかかわらず、飛び込んでみたら、いいところがこんなに多いのだと感じたんです。お互いの親が子ども達に目配りがきくようになりますし、安全や安心につながる大事な要素だったりするんですよね。

大げさな話をすると、コミュニティの危機というものがいろいろなところで言われている中で、親同士のつながりが薄れている。とくに首都圏はマンション住民が増えていますから。顔を見て『あの人、同じマンションなんだな』と思っても、話したことのない人っているじゃないですか。

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