「もう性犯罪から離れたいんです」4回服役した男性、本心打ち明けた後に再び逮捕

弁護士ドットコムニュース / 2019年9月27日 9時57分

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「もう、性犯罪から離れたいんです」。9月中旬、こう話したのは、刑務所から出所して約3カ月になるという男性、石橋さん(仮名・40代)だ。

石橋さんは7回の服役経験があり、約20年を刑務所の中で過ごした。うち4回は強制わいせつなどの性犯罪で服役した。出所後は、生活保護を受給しながら、専門の医療機関で「性依存症」の治療プログラムを受け続けてきた。

しかし、彼は、取材で本心を打ち明けた直後の9月下旬、再び性犯罪で逮捕されてしまった。「立ち直るには、今回しかない」と語っていた彼の言葉が、耳に残り続けている。(編集部・吉田緑)

●「行くところも帰るところもなかった」

石橋さんは家族とうまくいかず、18歳のころに家を出た。

「いい思い出はないです。母子家庭で、母は夜も仕事で不在がちでした。兄がいましたが、とても優秀だったので、親戚などからも常に比較されてばかりいました」と当時を振り返る。今も家族との縁は切れたままだという。

「強盗」や「覚せい剤の自己使用」で3回服役

初めて刑務所に入ったのは23歳のとき。20代から30代にかけて、強盗や覚せい剤の自己使用で計3回、約10年服役した。刑務所内で喧嘩し、相手を負傷させたため、刑期が長くなったこともあった。

「覚せい剤をやめることはできました。今も疼くことはないです」とキッパリ語る。しかし、刑務所を出入りする生活は終わらなかった。

「強制わいせつ」などの性犯罪で4回服役

3回目の服役を終えて間もないころ、強制わいせつの事件を起こした。それからは、出所後1年も経たないうちに強制わいせつなどの性犯罪を繰り返し、計4回、約10年服役した。

なぜ、性犯罪をしてしまったのか。「行くところも帰るところもなかったので仕方なく。かつて覚せい剤を使っていたから、その影響かもしれません」とボソリとこぼす。それ以上の答えは得られなかった。

「性犯罪」を理由に引受人を断られたこともある。仮釈放になったのは、最初に刑務所に入ったときだけだ。更生保護会が引受人になってくれたという。しかし、それ以外はすべて満期で出所した。出所後は行くあてがなく、刑務所の中で知り合った人を頼ったり、やくざの事務所に住み込んだりしたこともあったという。

●出所後、NPOの紹介で「性依存症」の治療につながる

石橋さんは服役中、受刑者や出所者の支援をおこなうNPO「マザーハウス」のことを知り、「藁にもすがる思い」で出所後につながった。そして、マザーハウスで紹介された医療機関を受診し、「性依存症」と診断されたという。

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