新型コロナで困窮する「性風俗の女性」たち テレワークと休校が与えた意外な影響

弁護士ドットコムニュース / 2020年3月22日 9時42分

写真

関連画像

新型コロナウイルスの感染拡大は日本人の生活を一変させた。特にコロナの影響を大きく受けていると言われているのが性風俗業界だ。まさに「濃厚接触」の最前線の産業だけに、コロナによる「風俗離れ」の話もまことしやかに伝え聞かれる。性風俗で働く女性キャストを長らく支援してきた安井飛鳥弁護士は「減収の相談が増えている」と危機感を強める。

●「新型コロナで風俗離れ」は本当なのか

厚労省の「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」では、「濃厚接触」の定義を「必要な感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(目安として2メートル)で一定時間以上接触があった場合に濃厚接触者と考えられます」としている。

性風俗の現場こそ「近距離」「対面」でまさに濃厚接触の最前線であろう。本能的に感染リスクを警戒した男性客の「風俗離れ」もメディアで取り上げられるようになった。

弁護士とソーシャルワーカー(社会福祉士・精神保健福祉士)による性風俗で働く女性向けの生活・法律相談サービス「風テラス」でも、コロナ騒動が始まってから相談が増えているという。新型コロナが性風俗で働く女性キャストに及ぼした影響について、風テラスで活動する安井弁護士が語った(インタビューはオンライン会議で実施)。

●風俗業界で大きく「減収」

ーー性風俗の相談内容にコロナの影響を感じますか

はい。変化が起きたのを感じたのは、コロナの自粛ムードが本格化した2月の下旬くらいから。端的に言って、どこの店も経営が苦しくなり、キャストの仕事がすごく減ってしまっている。収入激減の状況が顕著になってきた。統計を取れるほどのデータはまだないが「また、コロナ関連の相談か」と感じるようになってきた。相談の内容は特にお金の問題に偏っている。

ーー減収の最大の原因は、コロナの感染リスクを考えた客の「風俗離れ」ですか

それは大きいと思う。在宅勤務の普及で会社勤めの人が街から減り、営業や接待で飲食店を使わなくなった。接待からの流れで夜の店に流れていた人も減る。安全の意識が高い人からすれば、風俗店は濃厚接触中の濃厚接触であり、足を運ばなくなった。

店舗型の店も儲けにならないので、営業を短縮している。無店舗型のデリヘルなどでもスタッフやキャストを待機させるだけでも人件費は発生してしまう。多くの店舗が経営を維持できずに潰れるかもしれない。

ーーどんなキャストが相談に訪れるのでしょうか

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング