「10年続くネット中傷被害」唐澤貴洋が語る“木村花さん問題” 「もはや重罰化が必要だ」

弁護士ドットコムニュース / 2020年6月6日 8時53分

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インターネットの誹謗中傷に苦しんでいたリアリティー番組「テラスハウス」出演のプロレスラー・木村花さんが22歳で亡くなった。「木村さんの死は他人事ではない」と声を上げたのが唐澤貴洋弁護士だ。

ネット中傷の被害者を精力的に助ける一方、彼自身もまた「100万回の殺害予告」を受けた被害者である。2012年3月、掲示板「2ちゃんねる」(当時)で、ある少年の代理人として削除請求をしたことをきっかけに、今も「炎上」させられている。

誹謗中傷だけでなく、自宅住所をさらされるなど、プライバシーを丸裸にされた上で執拗な攻撃も受けたという。自死寸前の崖っぷちの体験とともに、被害者支援の視点にもとづいた制度改革について提言してもらった。

●ネットの誹謗中傷が社会問題化

ーー木村さんが亡くなってネットの誹謗中傷が社会問題化しています

現在進行形のテレビ出演者が、ネットのバッシングを一因として亡くなられた。日本の芸能界でも類を見ない出来事です。

木村さんにお会いしたことはなくともショックです。殺害予告や誹謗中傷を何度も受け続けて、なんとか自分の中で整理できた僕の体験をお伝えしたかったです。

ーーフジテレビは番組の打ち切りを発表しました。局の責任をどう考えますか

私がテレビ出演した機会には必ず台本がありました。テレビには進行が必要で、テラスハウスも「リアリティー番組」と言いつつ、「演出」されているのだろうという認識を持っていました。

映画で役者が何を演じようが、批判は「演じた役」に向けられます。リアリティー番組では、出演者の振る舞いへの評価・批判が、現実の出演者個人への評価・批判につながってしまう危険性があります。

すでに削除されたようですが、木村さんにクローズアップした本編の解説動画が配信されました。「花が鼻につく」というタイトルです。

直接的な加害者は侮辱行為をした多数の人ですが、フジテレビとしてはリアリティ番組の危険性について検証をし、今後の番組制作のガイドラインを作る必要があると思います。

●絶望の淵で「アルコール依存」「自死寸前」だった

ーー今でもご自身への誹謗中傷はありますか

「太りすぎている」「無能」などの悪口などをSNSに書かれています。僕は侮辱され続けて、感覚が麻痺していますが、弁護士を辞めて20年後に書き込みを見たら傷つくと思うんです。

ーー唐澤弁護士が「テラスハウスの22歳の出演者」だったなら、木村さんが受けたのと同じ誹謗中傷を乗り越えられたでしょうか

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